「サマー・オブ・84」
原題:SUMMER OF 84
2017年 カナダ 106分
■監督:
フランソワ・シマール
アヌーク・ウィッセル
ヨアン=カール・ウィッセル
■出演:
グレアム・ヴァーシェール
ジュダ・ルイス
ケイレブ・エメリー
コリー・グルーター=アンドリュー
●あらすじ
『ターボキッド』のRKSSが1980年代にオマージュを捧げた青春ホラー。
1984年、オレゴン州イプスウィッチ。
郊外の住宅街で暮らす15歳の少年・デイビーは、
連続殺人事件の犯人が向かいの家に住む警官ではないかと疑い、友人と独自の捜査を開始する。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
あらすじから割と期待してたのだが、つまらなかった。
出だしは「スタンド・バイ・ミー」風で期待感が高まるのだが、それが続かなかった。
少年たちが隣人を連続殺人鬼だと疑ってあれこれと探偵ごっこをするのは共感できるのだが
何週間も調査をしても、クロとなる結果が何も出てこなかったら、普通そこで止めるでしょ。
その前に何週間も続けてる事自体も異常なんだが、いつまで経っても探偵ごっこを止めない。
それどころか友達からも、隣人は証拠が無いんだからクロじゃないと言われているのに
絶対クロだと諦めない主人公が、かなり異常なヤツにしか見えなかった。
何せ隣人を疑うような証拠とか事象が何一つ描かれないからだ。
他にも少年たちの描写で、過去の名作たちは各家庭における問題とかを描いていた。
だが本作ではなんか触れた程度と言うか、非常に薄っぺら過ぎて何も伝わらない。
他にもジャンルがホラーとなっているけど、ホラー映画な部分も薄いし、
何より犯人捜しとなるミステリーの部分も、非常に薄過ぎ。と言うか雑。
少年物、ホラー、ミステリー、サスペンス、恋愛、冒険物。
沢山のジャンルを入れているように見せかけて、どれも味噌汁の上澄みくらいしか入っていない。
それでいて毎回同じ結果となる、探偵ごっこのやり取りを1時間以上続ける苦痛さ。
舞台となる1984年ぽさも全然描かれてないし。
まあ私は駄目でしたが、気になった人は自身で確認してみよう。