「ゆりかごを揺らす手」
原題:THE HAND THAT ROCKS THE CRADLE
1991年 米 110分
■監督:
カーティス・ハンソン
■出演:
アナベラ・シオラ
レベッカ・デモーネイ
マット・マッコイ
アーニー・ハドソン
ジュリアン・ムーア
●あらすじ
逆恨みした女の復讐劇を描いたサイコ・スリラー。
産婦人科の医師にセクハラされたとして訴えたクレア。
その事件は大きな社会問題にまで発展し、ついに医師は自殺。
その妻であったペートンは財産を奪われ、ショックで流産してしまう。
全てを失ったペイトンはクレア一家に復讐を誓い、ベビー・シッターとして接近。
徐々にその狂気を剥き出しにしていく……。
★感想など
昔からこの映画と「ケープ・フィアー」は、自分の中でセットである。
多分レンタルビデオ屋の店頭に並んだ時期、もしくは自分の目に留まったのが同時期なのかも知れない。
どちらも詳しい内容は全然知らなかったが、パッケージから漂う怪しさは同系だと感じていた。
なのでいつか揃って観たいなと、ずっと思っていた。
そしたら最近CSで二本とも同じ月に放送してくれるという、チャンスに恵まれた。
やっぱりこの二本はセットだったな、と。
んで、まずはこちらから観てみた。
内容については全く知らない状態。
昔からパッケージに出ているヒゲのおやじがストーカーまがいの事でもするのかと思っていたら、全然違っていた。
あらすじには書いてあるが、映画を観ているとペイトンがいきなり登場して押しかけベビーシッターになり、
序々に嫌がらせをしていく描写を、非常にゆったりとしたペースで描いていく。
ペイトンが怪しいのは判っているが、彼女が何者なのかさっぱり判らないまま話は進展していく。
やがて正体が判明して、ストーリーは加速していくのだが、この映画の凄い所は
ラストに何も説明しない所だ!
普通こういった内容なら、ペイトンの動機とか今までの恨みつらみとかをえんえん語りそうなもんだが、一切なし!
そういった内容については、途中に少しずつ出てきているから、それで充分だろ的な感じだ。
この潔さにはビックリだが、まあそれもいいかなと思えた。
全体的には一度観れば充分。二度は観なくていい映画だった。
長年待っていた割には、ちょい期待外れだったが、まあ観る事が出来ただけオッケーとしよう。