「エクストロ」
原題:XTRO
1983年 イギリス 85分
■監督:
ハリー・ブロムリー・ダヴェンポート
■出演:
フィリップ・セイヤー
バーニス・ステジャース
マリアム・ダボ
ダニー・ブレイニン
●あらすじ
3年の空白を経て帰って来た父は、エイリアンの化身だった!
田舎の山荘で遊んでいたサムと一人息子のトニーを襲う謎の光。
それ以来サムは姿を消し、トニーは突然消えた父の悪夢に苛まれていた。
3年後、山中に墜落したUFOから現れた奇怪なエイリアンは、近くに住む女性を襲うと彼女の体内に何かを産みつける。
やがて女性の体を引き裂いてひとりの成人男性が誕生。
それは紛れもなく3年前に消息を絶ったサムだった。
我が家に向い、最愛のトニーと再会を果たす新生サム。
そんなサムの姿に、不審の目を向ける妻のレイチェル。
果たしてサムの正体は?
そしてその目的は何なのか?
(Amazon Prime Videoより)
★感想など
色々とアイデアが盛り沢山のホラー映画。
UFOに連れ去られて戻ってきた父親は、その辺の女性に寄生し体内から産まれてくるのは良くあるが
大人の姿のまま出てくるのは珍しい。
で、これが父親なのかエイリアンなのか分からないまま、自分の息子に超能力を授けると
今度は息子が暴走して人を襲うようになるという構造が面白い。
少年が超能力で大人を襲うとなると、「光る眼」を思い出すね。
また襲う方法もG.I.ジョーの人形が人間サイズになって人を襲うとか、物珍しい設定。
他にも江戸川乱歩の世界のような怪しげな小人ピエロが出てくるとか、考えようによっては以外と悪夢かも。
ラストも何が起きたのか全然分かっていない母親を置いて、父と息子の二人でUFOに乗って宇宙に飛び去っていくという不思議さ。
なんかこういうのもイギリス映画っぽくて良いなあとか思える作品でした。