イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

Mr.ダルマisローリンローリン

2008-10-05 19:50:54 | お笑い

2日深夜『爆笑オンエアバトル』片手間ながら久々待機視聴。木曜に移動してからは録画の足が遠のいていました。平日は特に昼番組の再生チェックで忙しいもんで。

いきなり超新塾529kbに驚きましたが、格別の新しさは感じなかった。ただ演順的に、トップバッターのアルコ&ピース445kbの後、4組“ハズレ”が続いた6番バッターだったので、客席マグマが溜まっていたかも。こういう、抽籤演順と流れによるオンオフのアヤについては、本編後のオンバトヒーローズでパックンマックンが「前の組が大爆笑とっても困るし、空気が凍るような大スベりでも困る」「スベっても凍らない(程度)か、いちばんいいのはそこそこウケて、でも落ちる(オフエア)、ってぐらい」と表現していました。

超新塾の今回は、前半の女友達結婚式スピーチ篇が冴えなかったけど、後半のダルマさん転んだ篇で盛り返した。切り替えのときドラゴンが連発で噛んだときのイーグルのつぶやきフォロー「綱渡りやね」やコブラの手榴弾で3人吹っ飛ぶリアクションの切れなど“良くこなれている”という好印象はありました。

そう言えば昔、中央競馬で故・ナリタブライアンが圧倒的な強さを誇っていた頃、確か94年東京優駿の前週追い切り情報の時点だったと思いますが、「まともなら他馬の食い込む余地がなさすぎるから、4コーナーまで普通の競馬で行って、直線はダルマさんが転んだで決めたらどうだろう」と言ってたアホがいたな。「ナリタブライアンならダルマさんが転んだでも天才的に強いかもしれない」とあっさり却下されてたけど。ちょっと脱線。

Over500のもう一組・ぼれろ521kbは、冒頭の「♪古池や~」「おメザです」などツカみの反応が寒めでどうなることかと思いましたが本題のロボットネタに入ってみるみる持ち直した。ただ一時期のペナルティと一緒で、有体に言えば渡辺のピン芸と実質変わらない。もっとツッコミが味を出し機能するようなネタを作らないと、飽きられるのも早そう。

ちょっと水をあけられた5409kbでギリオンエアのトップリードがいちばんオンバト向きの、ストーリー性のあるネタで成功していたように思います。母思いのまじめな医師の卵だったはずが、単なるパチンコ狂いのウッカリ野郎だったことがバレ、嘘のクオリティもどんどん底抜けになっていく課程も新妻がうまく演じたし、まんまとクチグルマに乗せられてしまう脇の甘い神様役・和賀が、白いローブに白ヒゲとか記号的な神様ルックじゃない、休日のリーマンパパみたいなシャツにズボンだったところもツボでした。「50歳です」で森進一の顔マネになる無意味さもいい。“おふくろさん”つながりってことかな。

「良かれと思って着てまーす」の吉井の衣装がいつの間にかえらくまともになったブロードキャスト477kb3位。♪ボーニョボニョボニョ~は“ぼーの”って名前の知り合いがいたら(滅多にいないと思うが)日本全国全員歌ってるでしょうね。U2のアノ人も、いま来日すれば歌われるはず。

吉井が一方的に展開したボケを、攻守入れ替えて房野がトレースし、吉井がさらにボケエスカレートさせてオンする流れは以前のオンエアでも見たように思いますが、正直、一時期のトータルテンボスの“今日のネタのハイライト”同様、全体の出来の底上げにあまり貢献していると思えない。しかし小松宏司アナもネタ前紹介で言っていたように、8連勝で8年がかりで勝率5割(99敗)に乗せた、いまようやく自分たちの方法論を掴みかけたところかもしれず、まだ上昇の余地はあるでしょう。

パックンマックンが「絶対有利」と言っていたトップ演順を引いたアルコ&ピース445kb4位は、確かにトップ効果もあるけどどう考えてもトップバッター向きでない芸風でよくこれだけ玉が入ったと思う。「ハモり」で拍手が湧いてしまうという、演ってる本人にとってはツラい空気での4分間となりましたが、前回オンエアの洋服ショップネタ同様の見立てネタ一本押しで、破綻なく丁寧に演りきった。

「気まずいの」「罵り、辛口で」「ムカっと」「ハニカミ一丁」など振られるたびに“どう来るか?”と期待させては字ヅラまんま、を続けた後、「クマカワのアタマ残し」で、まさかの熊川哲也を出してくるという意外性のスパイス配置にはセンスを感じました。振りマネ可能な有名人名は山のようにある中で“熊川哲也”をチョイスしてくるところが彼ららしい。こちらも今回で22敗の五分の星、一気に上昇するのはむずかしいでしょうが、とりあえずもう23ネタ見てみたい期待だけは繋げた。

久しぶりに見てみると、この番組、オンエア分に関してはカット編集もほとんどなく(皆無なのがベストですが、たとえば今週はトップリードの分でちょっと目立った)、テロップ追いも司会者との絡みによる温っためくすぐりもなく、とにかく4分フル使ったネタをしっかり演らせてしっかり見せることに集中、“加工”を最小限にとどめている点で、やはりお笑い番組の鑑、良心だなという気がしました。

コメント
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