イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

トンガリ頭同士

2009-02-14 23:13:00 | 朝ドラマ

NHK『だんだん』は、高齢家族がシンドそうだった“延々、歌ばっかり”のシーンが無くなったかなと思ったら、めぐみ(三倉茉奈さん)は大学に戻って介護福祉士資格を目指し、のぞみ(三倉佳奈さん)だけがサリーミュージック契約解除にもめげず、ネットで仕事を探してキャバレー回りで歌っています。

「うちは祇園を捨てたんや」といまだに意地を張るのぞみですが、歌手として身を立てることそのものより、“親たちの都合で物心つく前から出来上がっていた環境、あらかじめ敷かれていたレール”を外れて、“自分で選択して開拓して行く人生”を生きてみたかっただけなので、新し物好きで使い捨ての商業音楽界よりも、自分を大切にしてくれ、支えてくれる世界はやはり祇園だったとわかったら、結局そこを選択し直して、戻って行くのでしょうね。観客を喜ばせたい、気持ちよくさせたい、ウケたいと思って、歌で必死に努力し工夫してきた経験が、舞にもきっと活きるでしょう。

クラシックバレエのダンサーなどは、「練習を1日休むと自分にわかり、2日休むとパートナーにわかり、3日休むと観客にわかる」と言うそうですよ。京舞と言えば日本舞踊の中でもストイックな難ジャンルのはず、ブランクを取り戻すのは大変でしょうが、そこはそれ、ドラマだし、とりわけNHK朝ドラですしね。

今朝(14日)BS2の“今週のおさらい”再放送を背中で聴いていたら、真喜子さん(石田ひかりさん)がめぐみから、のぞみがサリー退社後歌手活動はむずかしいと石橋(山口翔悟さん)が…と知らされ、「歌手は浮草稼業やから」「こうなってみると(のぞみが)不憫やわ」と言うくだりにはなんだか違和感がありました。意味的、状況的に齟齬はないのですが、“ウキクサカギョウ”“フビン”って、自分の実の娘、それも双子のうち手元において手塩にかけたほうの子に対して、実母が発する言葉として妙に客観的で、距離があり過ぎないでしょうか。

このドラマ、誰も彼も台詞が通り一遍、ステロタイプで、こまやかに神経がかよってなく、「この人物だからこそこの発言あり」と沁み入る場面がない気がします。親世代も脇キャラも、ベテラン個性派芸達者を揃えているのにもったいない。

そんな中でも茉奈・佳奈さんが“地顔”的に“ハッピーエンドが似合う”女優さんなのに救われますね。Pも製作スタッフも、結局は彼女たちのココに惚れ込んでこのドラマを企画したのでしょうね。めぐみは介護現場で「看護師資格があれば、お世話している人たちが体調を崩したとき、もっと助けてあげられる」と痛感して、結局は石橋くんと後藤先生(伊武雅刀さん)とともに働くようになり、のぞみは芸妓修業をやり直して花むらを支えていくようになるのではないかな。

嘉子さん(鈴木砂羽さん)は、夫の忠さん(吉田栄作さん)がまだ真喜子さんに想いが…と不安にかられているようですが、こちらは結局おさまりそう。とにかくNHK朝ドラですから、松江でつつましく親から継いだ第一次産業に打ち込み、とりわけ長女は人手不足の介護業界に敢然と就職しようとしている田島家がバラバラになって、泣いて痛むような展開にはしないでしょう。とにかく国策に沿い、体制側が好ましく思う方向にまとめるのがNHKドラマ。

一週前に遡りますが、『炎神戦隊ゴーオンジャー』最終話での本編以外のもうひとつのお楽しみが、ここ数年恒例になっている“現レッド→次期レッドへの(提供ベースでの)バトンタッチ”。どんな感じになるのかなーと、結構前からいろいろ想像をたくましくしていたんですよ。昨年はゲキレッドが、走り出すゴーオンレッドをぴょんぴょこジャンプしながら元気に見送ってくれましたが、今年はゴーオンレッドのロードサーベルと、シンケンレッドのえーと、“烈火大斬刀”って言うの?ガチ渡り合った後がっちり握手してカメラ目線(メットだけど)、かなり噛み応えあるバトンタッチになりました。

すれ違わずにレッド2人、並んで2ショットでのラストカットは、05年のデカレッド→マジレッド以来じゃないかな。ますます来年今頃の『シンケンジャーVS.ゴーオンジャー』が楽しみになります。

競馬でよく“世代を超えた夢の対決”として、「シンボリルドルフとトウカイテイオーを日本ダービーで」「ビワハヤヒデとナリタブライアンを春の天皇賞で」「テイエムオペラオーとアグネスタキオンを秋の天皇賞で」「オグリキャップとタイキシャトルを安田記念で」なんてシミュレーションがされますが、戦隊ヴァーサスでもし可能なら観てみたいのが『ゴーオンジャーVS.デカレンジャー』。

両レッドの跳ねっかえり対決や、マーフィーに追っかけられるボンちゃん、エージェント・アブレラにまるめ込まれてトンデモ蛮機獣を売りつけられるガイアーク3大臣なども楽しみだけれど、何より“年長指揮官不在”で、自分たちの自由意志のみに拠って戦ってきたゴーオンメンバーが、デカマスターとスワンさん(石野真子さん)に接触することで生じる化学変化を見たいのです。

連はメカ操作と整備スキルをスワンさんから習う一方、卵料理をレクチャー、ウメコは「ギンジロー号にはお風呂がないの?次元歪ませて作ってもらっちゃえば」、軍平は「同じ警察官出身者として、捜査方法は盗ませてもらう」とセンちゃんと並んで逆立ち。スナイパー・ガンパードの命中率に「パーフェクト…」と凹むホージー、意味なく鏡の前で女装対決するテツと範人に「類は友を呼ぶ、仲良きことは美しき哉」と慨嘆するジャスミン。

もう4年、間が空いているし実現は無理ですが、想像するだけで楽しくなってきます。単純に両戦隊が大好きなだけなんですがね。

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