イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

栗にケチャップ

2007-07-06 08:28:53 | テレビ番組

 アメリカ・コニーアイランドでのホットドッグ早食い大会で小林尊(たける)さん7連覇ならず。てことは、昨年まで6連覇してたんですねぇ。

 00~01年ぐらいまでは盛んに日本のTVで放送されていた大食い番組で“大食い界のプリンス”と呼ばれていました。どこかの中学生だかが真似して窒息死亡事故を起こして以来同種番組が自粛され、小林さんも海外のこの手の大会で稼いでいたようです。

 数年前、小林さんが同大会3連覇か4連覇めぐらいの快進撃を続けていたとき、夕方のNHKBS‐1で流れるCNNニュースの画面下テロップ、日ごろから結構日本のスポーツ新聞のようにダジャレっぽい見出しが多用される部分で“Hard to ketchup”と出ていて、何だソレ?と思ったら、Hard to catchup(キャッチアップ)(=到底追いつけない)と、ホットドッグのお供ケチャップをかけた洒落だったんですね。

 毎年7月4日、合衆国独立記念日に開催されるということから推しても、お遊びと言えどある程度ホットドッグの本場=USAの威信をかけたイベントなんだろうに、毎度毎度、貧相な(失礼!国内同種番組では一応プリンスとかイケメン扱いでしたが)青っちょろい日本人青年に優勝かっ攫われるんではアメリカ人も業腹じゃないの、そろそろ、ドッグの太さ微妙に変えてあったりとかヤオで決められちゃうんじゃないかな?と毎年思ってたんだけど、何だかんだで7連覇問うまで勝ち続けてましたか。

 意外にアメリカ人もフェアプレイ、紳士だったってことなのかなぁ。

 今大会、小林さんは顎関節症やら親不知の抜歯やらで不本意なコンディションを押しての強行出場にもかかわらず自己最多の63個を完食したものの、上回る66個を記録した昨年の同大会2位ジョーイ・チェスナットさん(23歳)に苦杯を舐めた、ということらしいです。

 大食い絡みでは唯一ニュース性あるタイトルを失った小林さん、今後どうするのかな。29歳。いろんなことを考えざるを得ない年齢です。日本の斯界は最近もっぱらギャル曾根の天下で、ハロープロジェクト傘下で“ギャルル”の一員としてCDデビューまでしちゃうし、“プリンス”“王子”キャラはそこらじゅう飽和状態だし。

 それにしても今回王座を奪ったジョーイ・“チェスナット”さんって、本名かしら。何となく、80年代中盤に一世を風靡(?)した『一杯のかけそば』の良平さんと縁戚関係は?と思ってしまう名字ですが。

 『金色の翼』第4話。金谷祐子さんの脚本は、良く言えば主知的と言うか、丹念に観て伏線を拾って、アタマと感性フル稼働で補完しつつ鑑賞進めなければ意味のわかりにくいところもあるのが、難点と言えば難点。

 2話で修子がジープのメンテ中に通りかかったときは、貰いもののおニューのタオルわざわざ出して来るなど明らかに好意的に接していた槙が、今日は「一体何が知りたいんですか、あなたはお客さま、僕は従業員、それで十分でしょう」とキレ気味だった理由は、彼女が悪気無く出してきた兄弟の話題で島に拘束される原因になっているお尋ね者の兄のことを思い出さされたからだけではない。

 修子が自分の立場を前回の訪問時伏せていて、槙的には「ここの客の大方同様金持ちなんだろうけど、気さくで感じのいい美しい女性」と思っていたところへ、目下の恋人・理生の「あの人世界一裕福な未亡人なのよ、ちょっと手伝っただけでこんなピンブローチをくれたわ、気に入られれば金銭援助が得られるかも」という卑屈きわまりない提案をいきなり聞かされたために、修子のあずかり知らぬところで「なんだ、そんな雲の上の人だったのか」「じゃあ親しげなふりして、オレなんかずっと下に見てたんだ」と自尊心が傷ついたという背景がある。

 一応恋人である女性が、自分の経済力では買ってやれない高価なアクセを、他人から貰って大喜びしているというだけでも、男性にはプライドが大きく揺らぐ思う。

 また、投資家の静江(沖直未さん)が、「不審な人影を見たのよ、きっと死んだママのメッセージよ」と動揺する玖未(上野なつひさん)を「夜中にオトコが襲ってくる夢、年頃の娘にはよくある話よ、自分の影でも見たんじゃないの、オオカミ娘~」とおちょくる裏には、「親の資産を受け継いだ御曹司(黒田アーサーさん)に、何不自由なく育てられたお嬢さま」「若くてちょっと可愛いからって、人の関心を集めて構って貰おうなんていけ好かないわ」という、叩き上げて成り上がった中年女の更年期コンプレックスが隠されているのですが、それもいちいち“こうこうこうだからこの人はこの人にこういう感情を抱き、こんな行動をとるのだ”とは説明されない。

 こうした“アタマで一旦考え反芻しなければ味読できない”ところが、TVつけっ放しにしておくだけでトンデモ台詞ガンガン耳に飛び込んでくる中島丈博作品との違い。

 同枠前作の『麗わしき鬼』のあけすけ直截さに馴らされてしまったこの枠の客には、ちょっとよそよそしくて、ノリが物足りなく感じられるかも。

 できればいい数字取って、『美しい罠』同様、DVD化されて欲しいのですが。

 今日はPM3:00過ぎ、検索ワードランキング10位でした(またやっちゃった)。

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