毎週土曜に『刑事コロンボ』の人気投票順再放送(NHKBSプレミアム)を見つつ、本放送当時には意識しなかった『コロンボ』の魅力は、“民放二時間サスペンスが未だ無かった頃の、NHK一時間半枠のスペシャル感”にあり・・というような事を書きたいと、この四週間ぐらいずっと思っていたんですよ。
ところがそうこうするうちに年度替わりの三月末がどんどんどんどん迫ってきて、そればかりか今年=2019年限定の問題“新元号”の発表が刻々と近づいているではありませんか。大化の改新でおなじみ大化→(中略)→和銅開宝でおなじみ和銅→(中略)→(中略)→明治→大正→昭和→と来て、平成の次は何なのか。いや漢字2文字だから“何々”なのか。
4月1日という、人を“馬鹿”にしたような発表日程がすでに決まっているので、世のカレンダー屋さん、手帳屋さん、伝票用紙屋さん等々、年号を商材にしている業界は一刻も早く同業者に先駆けて情報を得んと虎視眈々なようです。
三十年前、「新しい元号は『平成』であります」と額入り色紙を立てて見せた小渕恵三官房長官(当時)の役を今回担うことになる菅義偉官房長官も、その瞬間に備えてひそかに、増毛とかしているかも。
この日の、この場面の映像が今後何十年も、たぶん次の代替わりの際にも、次の次の際にも繰り返し媒体でリピートされるとわかっていたら、そりゃもう女子だってその日に合わせて髪切ったり巻いたり、エステ行ったりダイエットしたりたいへんですよ。甘党の菅さん、十年以上前にダイエットと筋トレで減量には見事成功されていると聞いたので、やはりあとは頭髪でしょう(一方的に決めてますが)。ここ二~三日、おもに韓国からの、流行り病みたいなムチャ発信で、遺憾砲発射に忙しい菅さんをTVで拝見する限り、特に、一部の高齢俳優さんにありがちな“分厚く”なったり“目深に”なったりしている様子は見受けられないので、当日のサプライズなのかしら(意味がない)。
記者がびっしり集まってる前で「では新しい元号を・・」と席に着いたときに「なんで葉加瀬太郎が来たんだ」となったりしたら(ならない)。
・・馬鹿は4月1日だけにして、発表まであと四日なので、もう最終候補のそのまた最終の5候補ぐらいに絞られているんだろうなと想像しますが、せっかくですから月河も、委嘱を受けた有識者気分で考えてみました。
月河における漢籍の素養は昭和五十年代の高校古文で止まっていますから、「漢字二文字」「ポジティヴな意味」「読みやすく書きやすい」しか意識していません。あと頭文字がM、T、S、H以外になるようにはしました。古典からの出典は誰か何かしら見つけて、後付けでくっつけてください。
① 「啓保」(けいほ):「啓」は拝啓、啓発、啓蒙の啓で新しく開く、明るくする、スタートの意味。「保」は昔からあるものを大切にする。
② 「広元」(こうげん):「広」はゆったり、寛大。「元」は始まり。根もと。
③ 「以改」(いかい):「以(もっ)て改める」。何をもって、何を改めるかは人それぞれということで。
④ 「宇恒」(うこう):・・別に某民放の女子アナの退社を惜しんでるわけじゃなくて。「宇宙」の「恒常性」を大事にしましょうということで。「恒宇(こうう)」でもいいんですが、タテ書きにすると“一本足打法”みたいになるかなと。
⑤ 「扶自」(ふじ):「自」はおのずから。おのずからたすける。フジは日本一の山。採用されたらあやかり命名で全国に「扶自子ちゃ~ん」が増えるかも。関係ないけど、ヴァイオリニストで諏訪根自子(すわ・ねじこ)さんっておられましたよね。
⑥ 「研致」(けんち):「研」はみがく、とぐ、洗練させる。「致」はやりきる、尽くす、きわめる。
⑦ 「応可」(おうか):「応」は答える、承知する、ふさわしい。「可」はみとめる、できる、ゆるす、よろしい。二つ揃ってポジティヴの極み。
・・ホールインワンは無理でも一文字ぐらい当たらないかしら。宝くじの末等の下一ケタみたいな。当たっても何ももらえない?
・・考えていて思ったんですが、これ、漢和辞典出してきて、画数の少ない、読み方がおおかた一定している漢字を片っ端からつまみ上げて2個一組で並べていったら、別に有識者でなくても、日本人誰でも十や二十候補考え出せますな。だからこそ“出典”が不可欠で重んじられるのかも。
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