イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

強く大きく美しく

2007-03-26 16:01:52 | スポーツ

世界フィギュア2007、昨夜のエキジビションだけ滑り込み(←スケートだけに)(……)で観ることができました。女子シングル優勝の安藤美姫選手、黒のコスチュームがお似合い。金メダルを決めたフリーでの深紅もそうだったけど、安藤選手は濃いめの色の衣装がお気に入りのようですね。ネックの詰まった系のデザインも好きみたい。当面のライバル浅田真央選手のわかりやすいロリなキュートさに対して、大人っぽい女らしさを強調する作戦かな。トシいってる人の若作りは醜いけど、若い子が落ち着いた色めのものを身に着けると、シックで3割ぐらい賢そうにも見えますね。今回は競技入り前のトレーニング、調整もうまくいったのか、身体のラインも締まっていて自信に満ちていました。

安藤選手と言えば常に「今度は4回転ジャンプを跳ぶか、成功するか」ばかりやたら煽られるけど、4回転にこだわらずに、自分のスケーターとしての持ち味、表現力を最大限に出すことを最優先に考えたほうが、今回のように結果がついてくるんじゃないでしょうかね。やっぱり4回転がなければ、同レベルの他の選手たちに差をつけられないということなのかな。

いつも思うんだけど、フィギュアスケートって、どこで4回転跳ぶか、事前に申請しておかなければいけないものなんでしょうか。だったら申請した箇所ぴったしで4回転できずに3回転になった場合は、“成功した3回転ジャンプ”ではなく“いきなり失敗”と見なされてしまうわけですよね。なんとなーく音楽に乗って滑っていてあー今日は自分最高ノッてるな、いま跳んだら4回転いけそうだ」と思った時いつでも跳んでいい、みたいなルールにできないものかしらん。

……競技ではなくて趣味になってしまいますね。取り下げ。

ところで、ジュニアで注目され出した頃から思っていたんですが、安藤“美姫”って返す返すもすごい名前だと思いませんか美”しい“姫(ひめ)”と書いて“みき”と読ませる。生まれたての赤ちゃんの時から可愛かったんでしょうねぇ。ご両親、フィギュアスケートの道に進むことまでは予想してなくても、将来絶対可愛い娘になる!って揺るがぬ自信があったんでしょうね。この名前付けて、山田花子さんみたいなヴィジュアルに成長したら、本人より、親が頭抱えるね。いや山田花ちゃんも可愛いけど。フォローフォロー。

月河が生まれた頃は、赤ちゃんが女の子だと“美也子”“由美子”“明美”“清美”“和美”など、“美”の付く名前を親御さんはこぞって付けたがりました。当時のご近所で前後して生まれたお子さんも女の子は軒並み“それ系”の中、ウチの親だけは「女の子に“美”を付けるのは、男の子に“大”や“強”を付けるようなもので、臆面もなく恥ずかしい「“美”の付く、特に二文字名前は中国人みたいで嫌」と思っていたそうで、月河の本名にはめでたく(めでたいのか?)“美”は付いていません(ちなみに“大”も“強”も付いていません)。

どんな名前でも子供の幸せを願って命名されることだけは万古不変、間違いないと思いますが、月河は“美姫”の字並びを見るとどうしても“君主、王様、偉い人の欲望の捌け口“喜び組”的なものをイメージしてしまうんですよね。高校の漢文の時間に読んだ『史記“鴻門の会”』でしたっけ

「沛公居山東時、貪於財貨、好美姫。」

読み下すとどうだったかは忘れ果てましたが。

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待ってたよ。さあ行こう。

2007-03-25 15:19:46 | テレビ番組

爆笑オンエアバトル 第9回チャンピオン大会ファイナル』でのタカアンドトシを見ていると、93年(平成5年)、3連覇のかかった天皇賞・春でのメジロマックイーンが重なりました。結果登り坂の4歳ライスシャワーのレコード駆けに王座を譲りましたが“負けてなお強し”

目標にされることが戦前からわかっていて、案の定目標にされて、それでもあえて正攻法を貫き、目標となるにふさわしい駆け方をして、直線でのガチ叩き合いを買って出る。まさに王者の戦いでした。

番組進行の面でも、最大の功労者は彼ら。出囃子「欧米か、欧米か、欧米か」がいきなりお客さんにも、他の出場者たちにも大ウケのナイスサービスだったし(彼ら自身の発案とは考えにくいので、ここはNHKグッジョブ)、彼らがトップバッターを引いたことで、全体の空気がどれだけ良くなったことか。キャリア、ポジション的にも、芸風的にも、いちばん演技順にデキが左右されないのは、今回の出場者たちの中ではどう見てもタカトシです。たとえばラバーガールが、エレファントジョンがトップバッターだった場合の、以降の空気を想像してみるとわかるでしょう。チャンピオンがあれだけやりきってくれたおかげで、後がずいぶん演りやすくなりました。

ネタ的にも、もう彼ら別格ですね。つくづくそう思ったのは、終盤の「柔道部か、柔道部か、じゅーどー…」で巴投げになるくだり。服直して、立ち位置に戻るまでの間、トシは半笑いで、“まいっちゃったな”という普通の地平にいますが、タカは締めてもない帯締め直す所作で、要するにずーーーっとボケの地平が続いているんですよね。“もう一番”の組みポーズをして初めてトシから「もーいいよっ、朝から何番やるんだコラ」が来る(“朝から”をしっかり付けるのもトシの高スペック)。その間、13~15秒無声。3分50秒少々のネタの中で、15秒無声のボケを挟む、しかも締め間際に入れ込む勇気、これを別格と呼ばずして、王者の戦いと呼ばずして何と呼ぼうぞ。そのくだりに入るまでのしゃべくりテンポに微塵も弛みがないという自信がなければこれはできません。

エンディングのマジ泣きが相方にもMC塚原アナにも掬ってもらえなかったのがかわいそうでしたが、タカの収録後コメント「“おまえらは3連覇しちゃいかん、何か新しいモノを見つけろ”って神様のお告げだと思う」は正しいと思います。競馬やプロ野球と違ってそれこそ欧米進出!というわけにはいかないでしょうが、もう彼らはこのフィールドを卒業すべき、卒業させてあげるべきでしょう。

セミAを見て期待したラバーガールは、持ち味を十分出していたのですが、この芸風ではレベル上げても上げてもチャンピオンは難しいなぁ。好きなんですけどねぇ。すっとぼけにつっこみ、つっこんでははぐらかしの振幅を、もっと終盤に向かって右肩上がりに大きくしていくことで、会場のウケや獲得バトル数を伸ばし、順位を上げることは可能だと思う。ただ、この人たち、日本人がお笑いに求める“お祭り感”がないんですよ。また、ないことが持ち味でもあるし。負けて騒がれる級の大横綱より、誰もやらない奇手を持つ名関脇を目指したほうが得策かも。

タカトシのしゃべくりテンポの隙の無さを横綱とするなら、タイムマシーン3号がいちばん牙城にせまっていました。トータルテンボスもほとんど差がなく、洗練度ならタイマをしのぐ場面もあった。トタテン大村はタマ色選びでタカトシのトシにラベル貼ろうとして「誰がタマちゃんだ!」を食らっていたのがいちばん笑えました。アドリブでのこの闊達さが、ネタでのしゃべくりの隙の無さを照射するのにもっと活きてきていいと思う。

三拍子流れ星は彼ら二番手グループに比べると雑さ、粗っぽさが目につくし、キャン×キャンは隙やアラ以前に、芸がいかにも古い。ハマカーンエレファントジョンは今回はネタ選択も、練り方も他より明らかに一枚落ちました。ハマカーン神田は敗者コメントでも「他の人たちのほうが優勝するための準備をができていたということ」と言っていましたが、たぶん演っててすでに“オレら優勝のネタじゃないな”との皮膚感覚があったんでしょう。

優勝NON STYLE、ネタの質や演りデキに限ればいまだ二番手グループです。ただ彼らの場合、今大会ファイナルで唯一の上方組で、身にまとってきた“いざ東上”のお祭り感をバンバン放射させ、実にうまいこと客席のノリにゲタはかせてくれた。同レベル関西勢がもう一組でも出ていれば、評価は根底から変わってきたでしょう。93年にメジロマックイーンを倒し長距離王の座を奪ったライスシャワーも、本当に輝いていたのはむしろ“関東からの刺客”と半信半疑視されていた挑戦者時代で、ディフェンディングチャンピオンとしては常に故障に悩み、磐石の強さを謳歌することはありませんでした。

NON STYLEも真価が問われるのはこれからです。オンバトチャンプになったことで知名度もぐんと上がり露出も増えるでしょうが、安易に素のキャラに頼らずしっかりネタ見せできる番組を選んでポジションを上げて行ってほしいと思います。

〔オンバトセミファイナルA in廿日市(3月2日放送)の感想はこちら

〔オンバトセミファイナルB in愛知稲沢(3月9日放送)の感想はこちら

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メガネのマーチ

2007-03-24 16:02:59 | テレビ番組

昨夜は『爆笑オンエアバトル・チャンピオン大会ファイナル』の録画予約忘れてたのに気がついて、飛んで帰ってきたら『ザ・イロモネア5』が終盤。もう負け抜けて座ってる組に次長課長、カンニング竹山、FUJIWARA、ザ・たっち、バナナマン、タカアンドトシ…うわー観たかったなぁ。

やってる最中だったのはフットボールアワー。最終兵器岩尾、顔芸サイレントは楽勝だろうし、ショートコントもモノボケも守備範囲…と思ったら、一発ギャグの終盤で、やっぱり壊れてた(爆)。しかも、壊れながら3人笑わせたという。後藤の「いままで漫才で積み上げてきたもんは何だったんや」がいちばん笑えました。

最後のモノマネがねー。残念でしたね。郷ひろみさんのモノマネって、何をやるか年代で分かれると思うんです。

郷さんがジャニーズ事務所フォーリーブスの弟分として“フォー(4)”の次なら“5(ゴー)”だろうとこの芸名でデビューしたこと、『銀座わが町』で海老名美どりさん、『肝っ玉捕物帖』で沢田雅美さんの相手役を演じてた頃もリアルに見て知っている月河の世代なら、9割♪キミたち女のコ~ヘヘヘェイ~『男の子女の子』 “郷ひろみモノマネ”の王道です。ちょっとマニアックな人なら、♪知らないフリしているんだよ イイねェ~『小さな体験』と指でマル作ったりするかもしれない。

以下、♪逢ーえーない時間があーい育てるのさ『よろしく哀愁)、♪どっおでもいいけど帰るの居ーるぅの『花とみつばち)、♪さっそーわれてフーラフーラ『誘われてフラメンコ』、♪そこからーさきはぁてーんてんてん『禁猟区』辺りは、モノマネというより、素で歌えてしまう。月河なんかサラリーマンになってもカラオケで30代中盤まで普通に歌って(引かれて)ました。80年前後の郷さんは『カックラキン大放送』『ムー一族』などバラエティやドラマでも主役だったので、歌わなくても「いちおーな」とかキャッチーなひと言ゼリフもあり。

それが70年代中盤以降生まれの人になると、「郷ひろみのモノマネやって」と言うと、圧倒的に♪ジャパェァ~~ン!!(『二億四千万の瞳)…コレ、チョットずるいよね。一発芸のテンションでできちゃうもの。

80年代中盤以降生まれは、そうねぇ、郷さんが宴会モノマネのレパートリーとして成立するか自体ギリギリかも。やるなら絶対♪アッチッチアッチ『Goldfinger99』でしょうね。

フット岩尾のんちゃんは75年生まれ、“ジャパェァ~ン”世代かな。でも♪見つめあーう見つめあう見つめあーう~ で通しちゃうのはある意味コロンブスの卵。5人全員笑わないとクリアにならない最終ラウンドをコレで来たのが失敗というかアンラッキー。月河は爆笑でしたけど。

トリを飾ったのはたむらけんじ。もう、コイツこそずるいよ。あの格好で獅子舞しょってきたら、存在そのものが一発ギャグじゃないですか。5人の客席ジャッジのうち、向かっていちばん右端に顔映ってた、萩尾みどりさんにも木村佳乃さんにも似た女性、いつもほんのりアルカイック・スマイルみたいな、ああいうタイプが意外にいちばん笑かしにくいのね。

MCのウッチャンナンチャン。『内村P』が終わって以来、内村光良さんを見たのは久しぶり。お笑いで、“出てる人たちのほうが楽しんでる”という状況がいちばん嫌いな月河ですが、それ系統の番組の中で内Pだけは「ゆるゆるグタグタの内輪ウケ感もここまでくるといっそ潔い」と思えて、ちょっと好きだったんです。久々の内村さん、ヘアスタイルが微妙ですよ。サラッと感のある栗色混じりの、おかっぱに近いストレート。昨日はスタジオだったからよかったけど、内Pみたいな外ロケの番組で突風でも食らったら、軽くヤバいのでは。

オリジナルに作り込んだネタで勝負の番組も、ずっと見ているとだんだん顔ぶれが一定してきて、質の落ちるキワモノを拾って差し込むようになってくるので、メンツ自体はおなじみでも、他流試合で持ち味の向き・不向きを洗うこんな番組も新鮮。次回は秋の改編期か、夏休みか。今度は録画チェック怠らないようにしましょう。

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詐称絶え子・最後の事件(?)

2007-03-23 17:55:21 | テレビ番組

夏川純ちゃん。2~3週間前に『たかじんのそこまで言って委員会』で見かけたかな?年齢“詐称”なんて報じられると、いかにも犯罪めいていてちょっとかわいそうですね。26歳だったそうです。

見たところ、トークっぷりを聞いたところの印象では、“ぶりぶりロリ風”でも“年齢不詳不思議ちゃん系”でもなく、90年代初頭のかとうれいこさんみたいな“ワルいこともいろいろ知ってるお姉さん風”に近い雰囲気で、あくまで26歳じゃない23歳なんだ!を押し通さないと成立しないキャラではないと思ったんですけどね。

現在の所属事務所に移籍、芸名を変えて再デビューするにあたって「10代の方々に応援してもらいたいという気持ちが強く」(すでに22歳だったが)19歳と公称した、というのが発端らしいです。

確かに、ナイスバディ、グラマラスを売りにしてセクシーグラビアでデビューする場合、22歳以上なら“熟れてて当然”だけど、18~9歳と言っておけば、10代でこのカラダかよオイ」と、“お客”になる男性陣の“うっしっし度”がかなり違ってくということはありそうです。

それにしても、月河、雑誌のセクシーグラビアの客層と言えば、“10代の方々”メインというほどは若くなくても、思春期~青年期の高・大学生や独身サラリーマンが主力だとばかり思っていました。この辺の年代と言えばエネルギー、リビドーびんびんで、「女なら1コでも2コでも若いほうがいい」という執着は必ずしもなく、むしろ“人妻”や“女教師”“ナース”など“イロイロ知ってるお姉さん”の需要も、圧倒的多数派ではなくてもかなりあるのではないかと。

「とにかく女は若いのがいい、10代最高」と言い張ってやまないのは、自分の性的ポテンシャルに自信がなくなってきたオッサンの専売特許では?

月河が思ってるより、グラビア誌の客の年齢層は高めだったということなのか。はたまた、グラビアを愛読、愛用する青少年男子の中身のオッサン度が高いということなのか。

夏川純ちゃんをグラビアで売り出そうとした人たちが、勝手にそう思い込んでいただけのような気もします。

“若いほうを高く買う”市場の雰囲気があるから、若く言って売ろうとする手合いが絶えないのか、売り手が若いよ若いよと強調して売って来るから、市場も若いほうへ若いほうへと靡くのか。

今回、一度は詐称を否定した純ちゃん側が一転、実年齢をカムアウトした動機は、学校卒業年度のわかるアルバム記念写真の雑誌掲載が決まって“もう誤魔化しきれない”と覚悟したからだとか。これもちょっとかわいそうな話。詐称も、「詐称では?」と質されて誤魔化すのも、良いか悪いかで言えばもちろん悪いけど、そこまで追いつめる必要あったのかなぁ。

元はと言えば、“お客さんにうける、喜んでもらうため”に発した嘘なんだから、もう少し“納得ずくで騙されてあげる”大人の度量があってもよかったんじゃないでしょうかね。

「コイツ、絶対サバ読んでるよね」とニヤニヤしながら、“納得ずくの嘘”が醸し出す微妙な空気を楽しむほうが、「やっぱ女は若くなくちゃな、うっしっし」より、娯楽として高級だと思うんですけど。どんなもんでしょう。

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森くんありせば

2007-03-22 15:36:15 | スポーツ

SMAPというアイドルグループを認識できるようになって、かれこれ12年ぐらいになりますが、アイドルもウチら一般民間人と同じように1年に1コずつトシはとるわけで、気がつくとメンバーのキャラづけやポジションもずいぶん変わってきているような気がします。

テレビ朝日系『世界水泳メルボルン2007』の狂言回し役に稲垣吾郎さん。とても意外な起用です。“マーメイドプリンス”ってキャラ名からして、Mermaidという女性名詞にPrinceという男性名詞をくっつけた、あられもないB級感。

そもそもシンクロナイズド・スイミング、あの光りもん水着でキラ化粧して年中鼻輪つけてニカッ笑ってるガタイのいいおねーさんたちを“人魚”になぞらえてしまう時点で“B級のドン底”

ひと昔前ならこういう役どころのオファーは、最年少で元気印の慎吾ちゃんか、それこそ水は方円の器に随う天然風味の剛くんに速攻行ったはず。

キムタクは当時からオレ様上等キャラだったし、中居くんはスタジオMC奪ってしゃべっちゃいそうなので論外としても、いちばん重厚というか、シリアスマダムキラー路線、少なくともスポーツイベントのたぐいは得意じゃないイメージだったはずの吾郎ちゃんが“人魚王子”とは。

しかも、朝の情報番組などで小耳にはさむ限り、結構テンション高くて、満更嵌まってないでもない。

月河は、99年のドラマ『危険な関係』(←05年の東海昼ドラと同タイトルですが別作品)で女刑事藤原紀香さんに恋人未満な片思い?頼りないフリーライター役の吾郎ちゃんがいちばん好きでした。あの時は、ひょんなことから大企業社長になりすまし二重生活を送る主役・豊川悦司さんの綱渡り虚構感を際立たせる“冴えない日常性代表”ポジション。アイドルでもああいう助演で光る役ができるのはやっぱりさすがSMAP、と勝手に納得して見ていました。

慎吾ちゃんも95年『沙粧妙子最後の事件』では悲しき青春の殺人者を、哀傷にじむ空気感で見事に演じていたし、97年初頭に放送された『沙粧帰還の挨拶』では今度は剛くんが、慎吾ちゃんの演じた連続殺人犯に憧れて自分も同じ道をたどる孤独なサイコキラーに扮していました。いずれもまだ本格的バラ売りブレイク前。すでにこんなに演技の引き出しがあったわけです。

吾郎ちゃんの最近の当たり役と言えば、明智小五郎、金田一耕助。伝奇犯罪ロマンのコスプレ名探偵。確かに、“人魚王子”とはB級感が相通じているかも。

そう考えてくると、2007年のいま、SMAPに森くんが残留していたらどんなキャラ、ポジションになっていたかな…と、ふと考えてしまいます。

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