世界フィギュア2007、昨夜のエキジビションだけ滑り込み(←スケートだけに)(……)で観ることができました。女子シングル優勝の安藤美姫選手、黒のコスチュームがお似合い。金メダルを決めたフリーでの深紅もそうだったけど、安藤選手は濃いめの色の衣装がお気に入りのようですね。ネックの詰まった系のデザインも好きみたい。当面のライバル浅田真央選手のわかりやすいロリなキュートさに対して、大人っぽい女らしさを強調する作戦かな。トシいってる人の若作りは醜いけど、若い子が落ち着いた色めのものを身に着けると、シックで3割ぐらい賢そうにも見えますね。今回は競技入り前のトレーニング、調整もうまくいったのか、身体のラインも締まっていて自信に満ちていました。
安藤選手と言えば常に「今度は4回転ジャンプを跳ぶか、成功するか」ばかりやたら煽られるけど、4回転にこだわらずに、自分のスケーターとしての持ち味、表現力を最大限に出すことを最優先に考えたほうが、今回のように結果がついてくるんじゃないでしょうかね。やっぱり4回転がなければ、同レベルの他の選手たちに差をつけられないということなのかな。
いつも思うんだけど、フィギュアスケートって、どこで4回転跳ぶか、事前に申請しておかなければいけないものなんでしょうか。だったら申請した箇所ぴったしで4回転できずに3回転になった場合は、“成功した3回転ジャンプ”ではなく“いきなり失敗”と見なされてしまうわけですよね。なんとなーく音楽に乗って滑っていて、「あー今日は自分最高ノッてるな、いま跳んだら4回転いけそうだ」と思った時いつでも跳んでいい、みたいなルールにできないものかしらん。
……競技ではなくて趣味になってしまいますね。取り下げ。
ところで、ジュニアで注目され出した頃から思っていたんですが、安藤“美姫”って返す返すもすごい名前だと思いませんか。“美”しい“姫(ひめ)”と書いて“みき”と読ませる。生まれたての赤ちゃんの時から可愛かったんでしょうねぇ。ご両親、フィギュアスケートの道に進むことまでは予想してなくても、将来絶対可愛い娘になる!って揺るがぬ自信があったんでしょうね。この名前付けて、山田花子さんみたいなヴィジュアルに成長したら、本人より、親が頭抱えるね。いや山田花ちゃんも可愛いけど。フォローフォロー。
月河が生まれた頃は、赤ちゃんが女の子だと“美也子”“由美子”“明美”“清美”“和美”など、“美”の付く名前を親御さんはこぞって付けたがりました。当時のご近所で前後して生まれたお子さんも女の子は軒並み“それ系”の中、ウチの親だけは「女の子に“美”を付けるのは、男の子に“大”や“強”を付けるようなもので、臆面もなく恥ずかしい」「“美”の付く、特に二文字名前は中国人みたいで嫌」と思っていたそうで、月河の本名にはめでたく(めでたいのか?)“美”は付いていません(ちなみに“大”も“強”も付いていません)。
どんな名前でも子供の幸せを願って命名されることだけは万古不変、間違いないと思いますが、月河は“美姫”の字並びを見るとどうしても“君主、王様、偉い人の欲望の捌け口”“喜び組”的なものをイメージしてしまうんですよね。高校の漢文の時間に読んだ『史記“鴻門の会”』でしたっけ?
「沛公居山東時、貪於財貨、好美姫。」
読み下すとどうだったかは忘れ果てましたが。