イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

もうずっと人大杉

2008-10-03 20:19:53 | 国際・政治

TVの国会中継を細切れにでも見ていると、演説や質疑応答の内容に耳が向くより、真っ先に思うのは「国会議員多すぎ」

民主主義政治は代議制で支えられていることはわかるけど、こんだけの人数が全員、本当に民意を国政に反映させるべく仕事をしているのだろうかと、素朴に疑問に思ってしまいます。あのうすらボケた顔、あそこの目つきの悪いヤツ、その下の脂ぎった酒癖悪そうな顔、その隣の厚化粧のセンスが古くさいおばちゃん、どいつもこいつも善意の国民が期待をこめて投じた一票の積み重ねでこの席に座っているはず。だったらとっくに、もっと大勢の国民がまずまずは満足する政治になってるはずなんだが。

昨日に続き今日は別の人が質問台に立ってるな、議席のレイアウトもちょっと違う?と思ったら、日本には参議院っちゅうものもあったのでした。うんざり。誰が作ったんだ。要らないだろうそんな人数。

先日、非高齢家族が新聞で見つけて、全員でちょっとびっくりしたニュースは、927日に終了した『瞳』の平均視聴率が歴代朝ドラのワースト更新だったという話題。

高齢組なんかは「瞳ちゃん(榮倉奈々さん)可愛いしさっぱりしたいい子だったし、飽きないペースで問題が起きてはさくさく解決して快適だった」「西田敏行(=勝太郎さん役)の長髪とバンダナが汚らしくてヘンに若作りで気持ちが悪かったけど、あとは特にイヤな人物もいなかったし、あのダンスの人(=KEN役眞木大輔さん)もヒゲな割りには不良くさくなくさわやかだった」「途中からだけど久しぶりにちゃんと続けて見た朝ドラだったのに、そんなに不人気とは信じられない、○○さんとこの奥さんも、△△のおばちゃんもみんな見てるって言ってたのに」「数字捏造じゃないのか」とほとんど喧嘩腰。

耳が遠めな彼らに説明してどの程度理解してもらえたか不安ですが、月河はちょっと低数字の理由がわかる気がしました。

まず最近はTVドラマ全体が、大河『篤姫』など一部の例外を除いて長期ジリ貧傾向で、老若男女を通じた文句なしのヒット作が生まれない状況が続いていること。NHKの看板ブランドのひとつである“朝ドラ”も例外ではありません。

もうひとつは、『瞳』限定で言えば主舞台が東京の月島で、しかもお洒落で魅力的とも、あるいはリアルとも言い難い、戦前のようなご近所付き合いが基調になっており、これで視聴率の“大票田”たる東京のお客さんが、だいぶ失望して逃げただろう思う。現に高齢家族と月河共通の友人知人で東京23区在住の人たちは、軒並み「いまやってる朝ドラ?アレあり得ないよ」と一笑に付していましたから。

たとえ瞳が「~っしょ」「~っす」のそれこそあり得ない北海道弁を連発しても、札幌にとどまったままの話で行ったほうが、関東の視聴者は珍しがり喜んだかもしれない。

もっと言えば、朝ドラってそれこそブランドで、『瞳』『ちりとてちん』など個々のタイトルや出演者、作品としての出来不出来に関係なく、“NHK朝ドラ”という商品名の商品だと思う。時間帯的に、見る人はいつも見てずっと見続けているし、見ない人は存在すら意識しない。歴代作の中で数字がちょっと上だったとか下だったとかいうのも、“いつも見ている人たちの中で、たまたまそのとき見忘れた人がいた”“たまたまチャンネルが他所に合ってた”“翌日また元に戻した”程度の話だと思うのです。

“常連客”のウツワ内の話ではなく、いつも朝ドラを見る習慣のなかった人が、大挙して録画してでも見たい、是非にも見ようという“山が動く”ような流れを作れてこそTVドラマ作品としてのヒットと言えるでしょうが、“朝ドラ習慣のない人”は生活時間的・物理的にリアル視聴不可能な人が大半だろうし、ならばほとんど録画での視聴でしょうから、視聴率にはまったく反映されてこないでしょう。

要するにドラマとしてヒットしたか、人気作になったか、ならなかったかは、視聴率数字をいくら引っ張り出しても引っくり返しても検証はできないのです。

後番組『だんだん』、本日もラジオで音声のみ聴取。公式サイトによると、音楽が05年『契約結婚』、06年『偽りの花園』を担当された新鋭・村松崇継さんなんですね。宍道湖サイドのめぐみ(三倉…茉奈さん)が、自分に何の断りもなくシジミジルメンバーに引導渡しちゃった石橋(山口翔悟さん)に携帯で直談判する場面のバックに流れていたスリリングな曲調が村松節。

「プロ、プロって、プロがなんぼのもんかね!」と石橋にくってかかるめぐみ、やはりこういうハキハキ、シャキシャキした演技は三倉さんうまい。舞妓修業中の夢花=のぞみ(三倉、んー、だから、佳奈さん)のほうは、意地悪ライバル・涼乃(木村文乃さん)に言い返すときぐらいしかシャキシャキする場面がないので、ちょっと持ち味がまだ出ていないかな。

京都で修業し、母・花雪さん姉さん(石田ひかりさん)のひそかな配慮で出雲に足を踏み入れるのを避けさせられていたのぞみが、お花がついて出雲での仕事に出張せざるを得なくなるきっかけが、その涼乃が上客を逃すまいとしたあまりのお先走りの結果、という巡り合わせ、脚本的になかなかよくできていると思う。

涼乃役の木村さん、宝塚娘役さん風のお顔立ちで、ちくちくイビリ台詞を発してもどこか可愛げがあって、月河はいまのところ登場人物の中でいちばん好きかも。“舞いの芸でもルックスでも絶対自分が上なのに、愛嬌っきりで人気している夢花はん、何か釈然としない”って気持ちも、均等法後世代の女子らしくてよくわかる。

のぞみちゃんは多少のことでは致命的にはヘコまなそうだし、花雪さん姉さん以外にも花むら女将(藤村志保さん)、今作は大富豪(@『富豪刑事』)ってほどではなさそうだけど日本一のお祖父さま俳優・夏八木勲さんの一条隆康さんなど山のように味方がいるので、つい「涼乃ちゃん頑張れ」な気分で見てしまいますね。

一方、昼の『愛讐のロメラ』は、少女時代珠希役(増山加弥乃さん)がとても演技的に頑張っていて、04年『愛のソレア』の美保少女時代・前田綾花さんを思い出しますが、“愛”はともかく復讐の“讐”へ向かう情念の強烈さは物語的に未だしかな。こちらも東京から駆けつけた加賀美院長(名高達男さん)に、高校生恭介(染谷将太さん)が「愛した女性の子(=珠希の血のつながらない弟・亮太)なのに冷たい」と反抗するシーンで流れた鋭利なエレキギターの音など、コーニッシュさんの音楽が要所で光っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甘いお方だ

2008-10-02 23:51:52 | CM

NHK朝ドラ『だんだん』に浪速大学医学部長…ではなくて京都医大の産婦人科教授・後藤先生として伊武雅刀さんが登場。宍道湖サイドの吉田栄作さんとは91年『もう誰も愛さない』の王小龍つながりで奇遇だなあと思ったら、戸籍上の父役だった佐川満男さんも遊覧船船長の役で第3話から出演されていました。

しかもこちらはめぐみ(三倉、えーと…茉奈さん)の音楽ユニット“シジミジル”仲間で、めぐみラブが主動機で音楽を続けている康太(久保山知洋さん)の父親役ですから、吉田さんが扮するめぐみ父・忠とは“パパ友”ということになる。

しかもしかも、公式サイトによると、忠の母親(=めぐみのお祖母ちゃん)・初枝さん(三林京子さん)にほのかに恋心、という設定らしい。

佐川さん目線で言えば、17年かかって、役柄上の息子世代と同世代に下りてきて、慕情のベクトルはもう一世代上に向かっていると。

……俄かに理解しがたいこの人間関係。ほとんど昼ドラだろうと。

しかしまぁ仕方がないかな。2000年時点で18歳の誕生日を迎えるめぐみが1982年生まれ。物心ついてからはポストバブル後の“日本の落日”しか見てこなかった、大人たちの希望や自信・自負が、どんどんぐらつき色褪せて行く過程しか見せられなかった世代です。

それに比べれば、もし20歳そこそこでめぐみ・のぞみ(三倉佳奈さん)双子を授かったとすれば1960~62年生まれの忠父さんのほうが、ずっとドラマチックな人生を送っているだろうと思うのです。

ドラマを制作している人たちも、たぶん忠や、元妻の京都サイド花雪さん姉さん(石田ひかりさん)、忠の再婚妻・嘉子(鈴木砂羽さん)世代の青春や挫折を経た現在のほうに物語性を感じ、より濃く描きたい気持ちはあるのだと思う。でもいまのドラマは“これから世代”のほうを主役にせざるを得ないですからね。

最近ちょっと「うまく年とってるなぁ」と思ったのはパナソニックムービーカメラ・HS100CMの中原丈雄さん。「いままで生きて来た中で、いちばん幸せな日かもしれない」と、孫の誕生にムービー構えて走るお祖父ちゃん。「オレにそっくりだ…!」って、どこが!赤ん坊なんですけど。

中原さんと言えば1980年~90年代のバブル期には「職業、アーキテクト(建築家)。…妻、同級生。…休日、少年になる。…男は、こうありたいね。」のアメリカン・エクスプレスカードのCMで、当時六本木辺りでブイブイ言わせていたカタカナ職業のスノッブ男のキャラを演じていましたよね。妻が同級生って、何を威張ることがあるのだ?と当時の月河は思っていたのですが、親が見合いを薦めてくれるような階層の子弟以外は、ナンパか合コンしか配偶者ゲットの機会がない時代が続いて今日に至っています。

その後の中原さん、96年の昼ドラ『風の行方』、01年の同『女優・杏子』で、微妙に色合い異なりつつも基本はオンナ蕩しの小説家、03~04年『白い巨塔』では政治力でこれまたブイブイの日本外科学会会長・東都大学船尾教授。そして「男は、こうありたいね。」から通算約20年後に孫ラブラブダッシュのお祖父ちゃん、って理想的な年の重ね方ではありませんか。この感じでもう一度昼にカムバックしてくれないかしら。

とりあえず東教授にご感想を伺いたいものですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホッケの太鼓

2008-10-01 18:39:32 | デジタル・インターネット

先日、契約中の某プロバイダから“ドットフォン光”なる商品のサービスご案内の電話が来て、30分近くいろいろヒアリングしたのですが、050ドットフォン同士なら無料で通話などいろいろ恩典はあるらしいものの、「電話機はいまご使用のまま、立てて高さ12㌢ほどの機器を1コ接続していただくだけ」ってところに引っかかって、結局申し込み保留しました。

今年の5月に、ルーターが思いっきり故障して、休日のさなか急遽フリーダイヤルにSOS、駆けつけ修理中モクモク黒煙噴いて、まるごと取り替えのはめになった痛い経験からして、そう頻繁に発信も着信もあるわけじゃないたった1回線の電話のために電源接続する、故障の可能性ある機器をこれ以上増やすのはもうタクサンなのです。

ルーターと、ネット接続のPCのためのモデムだけでも、停電のたびにヒヤヒヤしていますしね。

今日(930日)は、『だんだん』の音声のみラジオで。宍道湖サイドめぐみ(三倉茉奈さん)父・忠役、吉田栄作さんの声の濁り具合にちょっとショックを受けました。なんとなく大学に進むより、歌を続けたいというのぞみの希望に駄目出す頑固父のキャラを越えて、声質が完全に中高年化している。

吉田さんの抱かれたい男時代を見事に知らないウチの高齢家族は「漁師にしては優男過ぎる」ぐらいしか駄目出しませんが、『もう誰も愛さない』を本放送914月期の2年後に再放送で録画視聴、リピートでジェットコースターしていた月河としては多少複雑なものがあります。

できれば吉田さんには、地に足つけた人生を標榜する父親像じゃなく、いまリュウケンドー&毒の総合商社(@『麗わしき鬼』)山口翔悟さんが扮している、「うまいけど、ココ(ハート)にこないね」なんてほざくスカした音楽事務所スカウトマンみたいな、華やかな虚業の旗手を演じて欲しかったなぁ。

めぐみのミュージシャンへの夢を思いっ切り全否定する頑なさは、自分も“若き日の青い野心破れた”トラウマからか。家族を愛し愛されつつも“夢のあと”的な哀愁を背負うお父さんならば、吉田さんに似合っていなくもないですが。

高齢家族は、京都サイドののぞみ(三倉、えーと…佳奈さん)のおマセできっつい朋輩・涼乃(木村文乃さん)のイビり、めぐみのユニット“シジミジル”の他の仲間男子2人が「ボーカルの良さをつぶしてる、離れたほうがいい」とスカウトにコテンパンなど、絵に描いたような漫画展開が早くもちょっとしんどくなってきたようです。やはり高齢層には、若い女の子の夢に向かうサクセスストーリーや昼ドラチックな出生の秘密、淡い恋愛模様なんかより、瞳』のように、けなげで演技達者な子役さんがバンバン投入されて涙腺直撃してくれないとつまらないのかも。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする