★ 明石城主松平家の城跡が今は明石公園となっている。
天守閣はないのだが、やぐらだけは残っている。
明石城主の松平家は1682年、いまから340年ほど前に
越前大野藩主だった松平 直明が、播磨明石六万石へ転封となって、
福井から明石に移ってきたのである。
これが歴代の明石のお殿様で明治の時代まで続いている。
その松平家の菩提寺が長寿院なのだが、
そこには歴代の松平のお殿様のお墓がある。
★ 戦前の私がまだ小学生の頃の話だが、松平のお殿様のご子孫が長寿院に墓参りに来られていて、
その時には長寿院の檀家総代をしていた伯父宅にお泊りになったりしていたのだが、
最近はそんなこともなくなってしまった。
私の祖先の人達もお殿様が福井から明石に移られた時に、お供して明石に移ってきたので、
そんな私の先祖の方たちのお墓も長寿院にあったのだが、
30年前の阪神大震災の時に全部倒れたので、整理されてしまって今はない。
戦前には家系図もあったようだが、戦災で焼失してしまって今はない。
我が家のお墓も長寿院にあるので、私の代までは墓参りもするし、
私もそこに眠ることになるのだが、息子の代になるとどうなるのだろう?
少なくとも私は明石で生れ、明石で育ったのだが、
息子は生まれた時は明石だったが、直ぐ仙台に移ったし、その後は明石とは全く関係がない。今は鎌倉に住んでいる。
だんだんと昔のことは解らなくなってしまうのも仕方がないのかなと思う。私の祖先が福井から明石にやって来たなど、子どもたちに言ったことはない。
そんなことなので私が子供の頃に聞いた話をネットに残しておこうと思う。
★ 私自身も松平家のことなど調べたのは初めてのことである。
結構、いろいろなことが解った。
松平家の福井のお城は今もこのように残っているのだが、
福井市には行ったことがない。
多分、今後も行く機会はないのだろう。