★ 私は若いころ東北仙台に4年余りいたのだが、
当時は台風などは関西や九州に来るもので、東北などには無縁であったように思う。
東北は勿論、関東にも来なかったように思うのだが、
昨今は関西に台風が来なくなってしまった。
台風の進路がどんどん北上して、とうとうこのお盆には東北に台風が来るようである。
『東北地方太平洋側からの上陸は気象庁の統計開始以来初めて』と書かれているから、今回初めての台風のようである。
こんな進路で北海道も直撃するらしい。
多分、これも地球温暖化の産物なのだろう。
★ 私の学生時代から、社会人になりたての頃は、
関西は『台風銀座』だったと言っていい。
特に大阪を襲った台風としてはジェーン台風や室戸台風が有名だが、
1950年9月3日のジェーン台風は、私の高校2年生の頃だが、
ちょうど京都で野球の試合があって明石から電車で京都に向かったのだが、
大阪を出て淀川を渡ったあたりで電車は止まってしまって、
台風通過の真っただ中に5時間ぐらいいたのである。
止まった目の前にあった消防署の建物が風を含んで浮き上がって壊れてしまったのを電車の中から見ていたのである。
このジェーン台風が一番想い出深い台風である。
社会人になってからも毎年台風は関西に来ていたように思う。
当時関東のライダーたちが川重の明石工場に来ていた時に台風が来て、
関東の人達は台風の経験がなかったので、びっくりしてしまったのを覚えている。
そんな台風銀座だった関西だが、ホントにここ何十年も台風は来ていないような気がする。
台風一つにしても『世の中変わるな』と言うのが私の想いである。
今後は東北・北海道が『台風銀座』になるのかも。