CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

幸福のノクターン

2021年01月27日 | SSW

御三家と言えば始まりは徳川御三家。

水戸藩は黄門様、紀州藩は暴れん坊将軍で尾張藩は誰だっけ?

60年代の歌謡御三家と言えば、恋のメキシカン・ロックの橋幸夫、高校三年生の舟木一夫に星のフラメンコの西郷輝彦! もう一枠を広げれば三田明がもれなく付いてくる。

その後新御三家なんてのもあったっけ。

今日は女性シンガー・ソング・ライターの御三家に付いて。

独断と偏見で御三家を選定すると、キャロル・キング、ジョニ・ミッチェルにカーリー・サイモンとなる。 もう一枠を広げれば色々議論はあるけどローラ・ニーロかな?

本日はその中の一人カーリー・サイモンのアルバムでも。

1971年に出したソロ・デビュー・アルバムが、これ!セルフ・タイトルのCarly Simon。

(No Secretsからの後追いなので、気が付けばファーストやセカンド・アルバムはとっくに廃盤。1988年の再発CDが私にとって初見参)

翌年のサード・アルバム、No Secretsでメジャーとなる前夜の時期でまだインパクトは無いが、シングル・カットされそこそこヒットしたThat's The Way I've Always Heard It Should Be(幸福のノクターンてな邦題が)ではちょっと行き詰まった感じの女性の幸せのあるべき姿を伸びやかなボーカルで力強く歌っていてブレイクする雰囲気漂っております。

カントリー調の曲も中々よろし〜

博士:イマイチ人気の無いこのブログも、いつかバズって人気ブログ御三家って言われ幸せな気分になりたいものじゃの〜

助手:博士〜 大変です! 我々のブログ、たった今不人気ブログ御三家にノミネートされました。

博士:なぬ〜! 不幸福のノクターン歌えって事?


忘れ去られたシンガー・ソングライター、スティーブ・フォーバート

2020年12月02日 | SSW

ミシシッピーの片田舎からニューヨーク出てきて本格的に音楽活動を始めるって言う生い立ちは何となくディランを彷彿させるが、時は70年代って事でニューヨークではパンクに影響を受けたらしい。

その後芸風をフォーク・ロック系に転換し1978年にデビュー・アルバムを出しNew Dylanと呼ばれたそうな。そして翌年のJackrabbit Slimは全米20位と結構ヒットした。

その後数枚のアルバムを出すもレコード会社との揉め事で1982年にアルバムを出してからは契約上レコーディングが出来ない状態に。

ようやく契約が解除され新規一転ゲフィン・レーベルと新たに契約を結び新たなアルバムが6年後の1988年に出た。

それがスティーブ・フォーバートのニュー・アルバム、Streets Of This Town。

スプリングスティーンのEストリート・バンドのメンバー、ゲイリー・タレントがプロデュース、ニルス・ロフグレンも1曲だけではあるがギターで客演を果たしている。

個人的には割と好きなアルバムで、ディラン、スプリングスティーン、トム・ペティやエリオット・マーフィーなんかがお好みのアーティストならば、スティーブ・フォーバートもきっと気にいると思う。

セカンド・アルバムのヒットを足がかりにこれからと言うときに、1982年からの6年のブランクは世間から忘れ去られた状況に追いやられて本人にとってかなり厳しかったかも。


真夏のジャニス

2020年08月29日 | SSW

本日取り出しましたるは1977年に出たシンガー・ソングライターのジャニス・イアンのベスト・アルバム、ジャニスの部屋(多分日本独自の企画かな?)。

このアルバムの売りは、ジャニス自身が選曲したという事で、彼女の思い入れの深い曲が収録されている。確かテレビ・ドラマの主題歌に使われた曲なんかもあって、当時日本で結構人気があったように記憶している。

シンプルなアレンジで誠実に歌う姿は非常に心地よく感じる。

ただ、何と無く秋から冬のイメージがあるジャニスを連日35度越えのクソ暑い真夏に聴けって言われても…

エヤコン強でお願いします。


アルバートのベスト・アルバムも忘れないで

2020年04月07日 | SSW

アルバート・ハモンドの1978年のベスト・アルバム、Greatest Hits。

英国のCBSから1978年に発売された独自の編集物。これも懐かしい代物でちょうど40年ほど前に海外に住んでいたときに買った。

1972年のファースト・アルバムからその後数枚出たオリジナル・アルバムから収録し、両面合わせて全16曲。

とは言えサイドー1の収録曲の合計は計算してみるとギルバートの隙間無し満員電車とくらべると比較的マシな26分ぐらい。

このレコードの存在ずっと忘れていて、アルバート・ハモンドのCDを探していたら2004年に英国の再発レーベルBGOレコードから1枚目と2枚目のアルバムが2イン1になって発売されていたのを知って購入。

レコードとCDを比べるとアルバートの主な代表曲は被っているものの、1973年の2作目、The Free Electric Bandに収録されたお気に入りの曲、For The Peace Of All Mankindがレコードのベスト盤には収録されていなかったので、このCDの購入は無駄ではなかった。

For The Peace Of All Mankindと言えば、そう例の90年代当時男女3人組の日本のバンドがよく似たやつ演ってたね。

ご批判覚悟で、レイ・ケネディー作のYou Ought To Know By Nowが八神純子作のパープル・タウンのタイトルに併記されたのと同様にこの曲も何とかならなかったのかね? と年老いた洋楽ファンは思う。

まっ、いいか。


ビッグ・イエロー・タクシーって?

2020年03月30日 | SSW

デニーロが乗っていた白黒の市松模様の入ったでっかいイエロー・キャブのことかね?

1970年にシンガー・ソングライターのジョニ・ミッチェルが出したアルバム、Ladies Of The Canyonに収録されていたBig Yellow Taxiがチョット気になってね。

ハイ・トーンでさえずるように歌う軽快な曲。

でも歌詞を見るとそうでも無いみたい。

毎度の拙い超訳で、

 

楽園を平らに舗装し、パーキング・ロットに

ピンクのホテルにブティック、

そして騒げるホットなお店なんかも一緒に立てちゃった

失ってから分かるってのは、よくある話なんだけどね…

楽園を平らに舗装し、パーキング・ロットに

 

木を切り倒し、それを博物館に展示しちゃった

人々の心も変えちゃって、見物するには1ドル50セントだって

失ってから分かるってのは、よくある話なんだけどね…

楽園を平らに舗装し、パーキング・ロットに

 

ねえ、農家の皆さん

DDTをふりかけるのはダメだってば

りんごに少々斑点があってもいいから

だけど鳥や蜂は殺さないで

失ってから分かるってのは、よくある話なんだけどね…

楽園を平らに舗装し、パーキング・ロットに

 

昨日夜遅く、網戸がドンと閉まった音を聞いた

巨大な黄色のタクシーはあの人(楽園)を連れて行っちゃった

失ってから分かるってのは、よくある話なんだけどね…

楽園を平らに舗装し、パーキング・ロットに

 

なるほど環境破壊についてちょいと一節、でっ巨大な黄色のタクシーって黄色に塗られた重機ってことね。


素朴な一枚

2020年02月16日 | SSW

カナディアン・シンガー・ソングライターとしてすぐ思い浮かぶのがニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ロック系ではブライアン・アダムス、渋いところではレナード・コーエンも忘れちゃいけない、そして真打登場、日本ではそれほど知られていないが北米ではかなり著名なミュージシャン、ゴードン・ライトフット。

1974年の大ヒット作、Sundownを聴いてみる。

(お気に入りの十二弦をバックに一枚)

(ジャケ裏は白地にアルバムやその収録曲のクレジットとシンプルに)

ゴードンライト・フットは66年にカナダからUAレーベルでアルバムを出しメジャー・デビュー、その頃から地味な割にはカナダではボチボチ売れはじめ、70年代レーベルをワーナー系リプリーズに変更しアメリカ進出を図った頃にはカナダでは売り上げトップの常連でアメリカでも売れはじめた。

そしてSundownは両方の地域で一位を獲得。

彼の芸風はアコースティック・フォーク・カントリー系で、素朴なメロディーの繰り返しで聴きようによっては起伏がなく単調な印象。

歌詞をダイレクトに理解できない私ら日本人にとっては苦しいところで、理解を深めるためにもせめてライナーに対訳でもついてりゃね〜

しかし歌詞の意味は分からずとも何度も繰り返して聴いてみればあら不思議! 曲がスゥーっと体に染み込んできて、地味なメロディーの良さが聴き終えた後の静寂の中に浮かび上がる。

我が家にはこのLPとは別に1975年に発売された彼のべスト・アルバムの再発CDを所蔵。名前のGordonからGord、Goldな収録曲とでGord’s Goldと銘打ったしゃれたタイトル。

額のシワが年輪を重ねてきた風貌を漂わせるが、以外や以外1938年生まれで1975年当時はまだ37歳だったそうな。


優しい一枚

2020年02月13日 | SSW

ジェームス・テイラーがワーナーからコロンビア・レーベル移籍しその第一弾、通算8作目のスタジオ・アルバム、JTが1977年に発売された。

1971年、ワーナー・レーベル2作目のMud Slide Slim And The Blue Horizon以来の久々のミリオン・セラー、そしてベスト男性ポップ・ボーカル部門でグラミーも獲得とすごい事に。

バックは旧友ダニー・クーチやリー・スクラーらおなじみのメンバーからなるザ・セクションがキレの良い引き締まった演奏を。さらにはプロデューサーがデビュー・アルバムをアップルでプロデュースした頃からの長い付き合いのピーター・アッシャー。

これだけお互いを知り尽くしたメンツが揃ってりゃ間違いはない。

このアルバムでも、彼は何を歌わせてもほんわかムード溢れる歌唱で人々の心を和ませるHandy Man。

今週は火曜日が祝日だった事で一週間がとても早く過ぎて行く感じで明日はもう金曜日。

今夜は優しさに包まれてリラックス。

明日もう一日、ガンバロ〜

 

 


たまには女性シンガーでも

2019年08月16日 | SSW

もうレコーディングのセッションに参加した面子がすごいのなんのって…. 

ヒット・メーカーとして著名なプロデューサー、リチャード・ペリーがこのレコードをプロデュースした事によって、録音はロンドンで。 

そして彼の人脈でそこに集まったのは、クラウス・ブーアマン、ジム・ケルトナー、ジム・ゴードン、ニッキー・ホプキンス、レイ・クーパー、アメリカからは、リトル・フィートのローウェル・ジョージやビル・ペイン、ボニー・ブラムレットに旦那のジェームス・テイラー、さらにはポールにリンダ、記載はないがミック・ジャガーも、ストリングスのアレンジメントにポール・バックマスターなどなど。

超豪華なメンバーによるバック・アップ! もちろん大ヒットを記録し、彼女の代表的なアルバムになった。

それは1972年11月に出たカーリー・サイモンの3枚目のオリジナル・アルバム、No Secrets。アルバムは日本では確か翌年の2月ごろに発売された。

(何というか、ガキにとっては眩しいすぎるお姿でした)

(超ど・アップのポートレイト、かなり自分に自信を持ってないと一般人なら躊躇するのだが)

 

(アゲハ蝶がデザインされた懐かしのエレクトラ・レーベル)

ラジオでシングル・カットされたロック仕立てのYou’re So Vainを聴いてすぐさま反応して、レコード・ショップにこのアルバムを買いに行ったような朧げな記憶がある。(しかしロックぽかったのは、You’re So Vainとジェームス・テイラーの作品、Night OwlぐらいであとはSSW系のおとなし目の曲で、ロック少年としては当時少しガックリした様な... )

今なら通販でポチれば玄関先まで届けてくれるが、当時はそんな便利なものはなく、自転車で近所の駅前にある小さなレコード・ショップに行く。

しかし当時は洋楽の場合、有名どころのアーティストしか置いていない場合が多く、取り寄せてもらうのが待ちきれないので、駅から繁華街のある大きな街まで電車に乗って買いに出かけた。 

不思議なもので、この様に手数を踏んでようやく手に入れたレコードは、昨今の手軽にポチッと買える再発盤と比べると、レコードの内容以前にすでに有り難みがあって愛着が湧く。 

ただ、このジャケットじっくり見るとちょいとセクシーすぎて、ませたガキと思われるのも気恥ずかしく感じるので、若いオネーサンではなくおじさんがレジにいる時に買った様な小細工も… 

おじさんもレコードを透明の保護袋と一緒にショップの分厚い紙袋に入れる際、心の中で分かる分かるその気持ちって思っていたかもしれないな〜

 

 


早寝早起きは三文の得、JT

2019年07月15日 | SSW

寝起きにハード・ロックって言うのも、一発で目がさめエンジンがかかるので遅刻防止には役に立つ。 

しかし連休で明日もお休みとなると、急かすことなくゆっくりと起床したい。 

そんな時は、ソフトなミュージックがおすすめ。 

ジェームス・テイラー1977年のワーナーからコロンビア・レーベルに移籍した第一弾のソロアルバム、JT。

(レーベル移籍ってことで、心機一転散髪してきました〜) 

移籍第一弾ということで、かってヒットした初期のアルバムをプロデュースしたピーター・アッシャーにプロデュースを再起用。 

アコースティック・サウンドを基調としたいつもの飾らないシンプルな曲は元より、カントリーさらにロック調の曲などがソフト・タッチのボーカルで披露される。

(手練れのセッション・プレイヤーのセクションのメンバーがいつも通り録音に参加) 

そこのあなた! 

そんなことよりね、いつもより1時間早く起きて熱いコーヒーを飲みながら聴けば、更にゆったりした気分を味わえるってば。 

いつもギリギリまで寝ているってのが問題。 

早寝早起きでお願いします。 

 

どうもすいません。


土曜の夜まで待てない、トム・ウェイツ

2019年07月10日 | SSW

トム・ウェイツの1974年のセカンド・アルバム、The Heart Of Saturday Night(土曜の夜)。 

(ちょっと一杯おごってくんない?とセクシーなお姉〜さんに声をかけられるも、これからピザ屋でバイトがあるんだとでも言ってそうな...)

このアルバムをトムのベスト・アルバムに推す人が結構多い。 

ファースト・アルバムもかなり良かったけど、このアルバムは2作ってことでアセイラム・レーベルのイメージに対して余計な忖度を考えることがなくなり余裕が出てきたのか、我が道を進めってことで前作よりトムの個性がより良く出ているのではないかと。 

それにまだガラガラ声の一歩手前で個性強すぎの歌唱もまだ登場しないので、私に取っては受け入れ易い。 

それじゃ土曜日にはまだ早いけど、ちょいとお酒でもチビチビと。 

あれ! ウイスキーの買い置きもビールも何にも無いじゃないの。 

仕方がない、ネスカフェのブラックでも啜ろう。


キャロル・キングのベスト・アルバムを聴いてみる

2019年04月12日 | SSW

レコード棚を ガサゴソ。 

こんなの買ってました。 

キャロル・キングが1978年に出したベスト・アルバム、Her Greatest Hits, Songs Of Long Ago.

 

1970年のファースト・アルバム、Writerを除いた1971年のTapestryから1975年のThoroughbredまでの ODEレーベルから出した6枚のアルバムから厳選 された12曲。

 

ODEレーベルは当時A&M、(日本はキングレコード)から販売されていたが、1976年にEpicに移った。

 

あれ? あの曲が入っていない! 

まあ、選曲者のなんらかの意図が反映されたのだろう。 

キャロル・キングの作った歌はどれも魅力的だけれど、 後に出たCDとは違ってレコードの場合裏表合わせて40分程度と収録時間が非常に短いことから、各アルバムのバランスを取ればこの様な選曲となったのだろう。とは言え、Tapestryからは12曲中4曲が選択されているのだが…

久々に聴いてみると各曲の繋がりも不自然さは感じられない。 

単なるヒット曲を寄せ集めたベスト・アルバムとは一味違う様に思える。 

で、これはこれでよしとする。 

俺も大人になったな〜


ジムに手を出すな、You Don’t Mess Around With Jim

2019年03月02日 | SSW

本日はアメリカのシンガー・ソング・ライター、Jim Croceの1972年通算三枚目のソロアルバム、You Don’t Mess Around With Jim。


(ジャケ表)


(ジャケ裏)

デビューは1966年の自主制作アルバム、Facets。もう一枚60年代末にアルバムを出すも全く売れず、その後様々な職につく。

しかし音楽でもう一度食べて行くと腹をくくり、新しい曲をレコーディングし売り込みをかけたものの、多くのレーベルから良い返事を貰えなかった。

最終的になんとかABCレーベルと契約に漕ぎ着けた。


(ABCレーベルは現在存在していない。イギリスのBBC傘下のレーベル、Demonによる再発盤)

そしてアルバム、You Don’t Mess Around With Jimがなんと全米1位を獲得の大ヒット。

歌が特にうまいとか、曲が画期的なものとか、また風貌がハンサムなポップスターとは全く無縁の苦労人Jim Croceが成功したのは、彼の飾らない優しさとか誠実さなんかが丁度求められていた時代だったのではないかと ….

と違いの分からぬ男が知ったかぶりして論じたところで、大して響かない。

You Don’t Mess Around With Jimって言われそう。

まあ、興味のある方は、是非ご一聴。


今宵この夜

2018年04月29日 | SSW

オン・ザ・ロックをすすりながら、今夜ターン・テーブルに乗るのは、ご存知トム・ウェイツのファースト・アルバム、Closing Time.


フッ… 俺も渋さがわかる大人になったな〜

いい歳こいて、何カッコつけてんの〜

もうちょっとで、オジンになるって言うのに….

いやぁ〜 申し訳ない。

レコードは全く歳を取らないで昔のままだけど、こっちはふと鏡を見て昔の自分と比べて激変した姿を見てがっくり。

だから、何十年か前にタイム・スリップしたつもりでそう言ってみた。

ところで1973年にこのアルバムが出た当時、彼は若干24歳だった。

24歳でこの渋さ。このファースト・アルバムはあまり売れなかったけど、この若さで既に老獪なシンガーとして完成されていた。

私も含めてほとんどの人は、彼の存在を知らなかったと思う。多分、イーグルスがOn The Boarderと言うアルバムで、Ol’ 55をカバーしていたことから、この人誰?ってなったんじゃないだろうか….

早速飛びついて見たものの、アルバムがヒットすれば儲けものって感じで、それほど売り上げには気をかけず我が道を行くって雰囲気でだった。

しかし歌唱スタイルが短期間で非常にヘビーに激変してしまったので、この後出した2〜3枚のアルバム以降はちょっとついていけなくなった。

ファースト・アルバム辺りの芸風を維持しながら、緩やかに変化していけばもう少しは私のようなライト級ファンはフォローできたのではないだろうか。

まあ私のような凡人は、毎日鏡を見て自身をチェックするが如く、日々の穏やかな変化を享受して行く方が性に合っているように思える。

ところで、最近トムウェイツがAnti-レーベルに移籍した後、このレコードはトム・ウェイツらによってリマスターされ再発された。



今回の再発盤に関するアマゾンのレビューを見ると、意外や意外、レコードのプレスが良くなく、雑音をかなり拾うとのクレームが多かった 。

恐る恐る盤に針を下ろして一通り聴いてみたが、気になるような雑音は全く感じられなかった。

駄耳だからかもしれないが、それ以外に考えられる雑音の要因としては、このレコード、アメリカと欧州でプレスの会社が異なるからではないかと…

アメリカ盤はニュー・ジャージーにあるIndependent Record Pressing社が担当し、EU盤はオランダのRecord Industry社が担当した。

レコードに原産地が記載されていないので、どちらのレコードがどちらの会社によってプレスされたのかはちょっと判断つかないところなのだが、私が買ったものは下記のデータが記載 されてあった。

レコード・ジャケットにはバーコード・ナンバー、0 45778 75151 3とレコード・ナンバー、87565-1が記載、そしてレコードのマトリックス・ナンバーは、A面が87565-A IRP PL、B面が87565-B IRP PLだった。


ネットで調べたところによると、 別の会社 でプレスされた方のレコードにはバーコード・ナンバー、87140092756571、レコード・ナンバー、7565-1が 、そしてレコード本体のマトリックス・ナンバーは、A面が21463 2A 、B面が21463 2B 記載との事らしい。

ご参考まで


アップルのジェームスは何処へ

2018年03月10日 | SSW

キャピトル・レコードが昨年設立75周年ということで昨年あたりから記念の行事がいろいろと執り行われた。

過去に出した、重要アルバム100選もその内の一つで、2016年11月から順次レコードの形態で復刻され発売されていた。


キャピトル・レコードといえば、大昔からビートルズやバッドフィンガーなどアップル所属のアーティストの版権を持ち北米中心に販売していた。

再発されるアルバムの中に、ジェームス・テイラーのアップル所属時代の唯一のレコードを発見。1991年にリマスターされたCDを既に持っていたのだが、つい買ってしまった。

1968年発売のセルフ・タイトルのアルバム、ジェームス・テイラー。

フォーク・ロック系デュオのビーター・アンド・ゴードンのメンバー、ピーター・アッシャーがプロデュスを担当し、ジョージやポールも1曲だけがそのレコーディングに参加した。また Something In the Way She Movesという曲が収録されていて、ジョージの名曲Somethingの出だしの歌詞になっていることも話題となった。

このアルバム、評論家受けはしたものの英国ではチャート・インせず、アメリカでも118位と残念ながらあまり売れなかった。その後彼はアップルの経営がゴタゴタの影響で、この一枚でアップルを去りワーナーに移籍することになる。

個人的には、初々しさが残る初期の名作だと思うし、ワーナーに移籍した後のアメリカでのブレイクの基礎になったと思う。

ということで早速レコードに針を落としてみよう。

あれっ! 何かおかしい。

オリジナルにはサイド1に6曲、サイド2に6曲の計12曲が収録されていたはずなのに、11曲しかないぞ〜!

レコード盤には5曲しかカットされていない。

サイド2の2曲目、Brighten Your Night With My Dayが抜けているではないか。

レーベルは6曲記載されている

確か、キャピトルは2010年にアップルの有名どころのアーティスト達の作品をリマスターし新しいパッケージでCDを再発しているので、その時のマスターを使えばサイド2の2曲目という中途半端な位置にある一曲だけ欠けているのは摩訶不思議。

返品とか交換とかは面倒なので、このレコードこのまま所有するつもりであるが、何故この一曲が欠けているのかは非常に気になるところ。

ジャケットの裏にはCapitol Record released Ⓟ2010Ⓒ2017 Apple Corps Ltd. Manufactured and distributed by Universal Music Enterprises.と記載されていたので早速Capitol Recordのサイトにあるカスターマー・サービスに質問を入れてみる。

すると、Thanks for reaching out to us. Unfortunately, we are unable to assist with purchases made outside of our online store. Our apologies for any inconvenience. If you do have a valid order number with us, please include it in your reply so that we may assist you! なる返事が。

むむ〜

ここのサイトから直接商品を買ったわけではないので、この手の定形文での回答になってしまうのは仕方がない。

気を取り直して、所属アーティストの項目を調べてみると、あれっ?ジェームス・テイラーが載っていない!

しからば、製造元兼卸売業者のUniversal Music Enterprisesのサイトはどうかと言ううと、ここにも彼の名前は見当たらない。

それにApple のサイトにはビートルズの情報しか記載されていない。

アップル時代のジェームス・テイラーは何処なり? これで真相は霧の彼方へと。

週末の暇人からのお便りでした。


なんとなく独り言、その4

2017年12月15日 | SSW

I used to think of myself as a soldier
かっては自分を兵士に例えてたっけ
Holding his own against impossible odds
自身を勝ち目のないことに立ち向かわせてた
Badly outnumbered and caught in a crossfire of devils and gods.
多勢に無勢、善悪の狭間でもがいていた
All I ever wanted to be was free
望んでいたのは自由
All I ever wanted to see was within my eyes to see
自分の見たかったものって目に映る事だけだった
Oh, but, these days are just like you and me
だけど、これって近頃の俺達の事みたいだね
Oh, but, these days are just like you and me.
近頃の俺達の事みたいだめ

と、またまたいい加減な英語力で翻訳したのは、アメリカのフォーク・ロック系シンガー・ソングライターのダン・フォーゲルバーグ1975年の3枚目のアルバム、Captured Angelので出しの曲。

タイトルはAspen/These Daysなる組曲で、静かなストリングスのインスト・ナンバー、Aspenからフォーク・ロック調のThese Daysへと繋がっていく。

正確に訳せていないかも知れないが、己のみを信じ尖がっていた時代もあり挫折も味わった、ちょっと自己中って感じで、それって今のちょっとギスギスした俺達の関係みたいじゃない。

つまり、君達!そんな事じゃだめだよ~協調性を持ちなさい!ってちょっぴり教条的な意がこめられている感じなのかな?

この作品は、彼が1951年生まれだったことから考えると、23-4歳頃の作品と推測出来る。

その頃の私はまだまだ新米社員の部類で、先輩社員のアシスタントとして日々書類のコピーやタイプライターでの書類作成なんかの下働きにほとんどの時間を費やし、とてもじゃないが尖がった反逆のローン・ウルフを演じる事は出来なかったね~、もし社内でそれやれば即首!とふと昔を懐かしむ。

まあ、そんな歌詞の内容は横に置いといて、ダン・フォーゲルバークの力強いギター・ストロークに乗ってこれまた力強く歌われる、ロック・サウンドをシンプルに楽しもうではありませんか。