コロンビア・レーベル時代の3部作が、成功した後イアン・ハンターとミック・ロンソンが脱退し、その後、彼ら二人が中心となって、イアン・ハンターのソロ名義として出されたアルバムを紹介する。
それが、1975年のアルバム、IAN HUNTERで全英21位/全米50位、と、シングルONCE BITTEN TWICE SHYは全英14位とそれぞれランク・インした。
イアン・ハンターとミック・ロンソンのコラボは、残念ながらこれ一枚で終わる。
イアン・ハンターは、その後は完全なソロ活動に専念し、一方ミック・ロンソンは、この後多くのミュージシャンのアルバムのセッションに参加している。
有名なところでは、ジョン・メロンキャンプのアルバム、AMERICAN FOOLのJACK & DIANEやEX-BYRDS、1978年ロジャー・マッギンのソロ・アルバムCARDIFF ROSEなど典型的なアメリカン・サウンドのアーティストをサポートしている。
それから、特に驚いたのは、1972年、まだデビッド・ボウイーのアルバムに参加していた頃、アメリカのカントリー・ロック・バンド、PURE PLAILY LEAGUE のセカンド・アルバムにゲスト参加したり、1975-1976年のディランのローリング・サンダー・レヴューに参加し全米をディランと一緒に回っていたことだ。
このアルバムのアレンジはミック・ロンソンが担当していて、しっとりとしたデビッド・ボウイーが歌うような感じのスローな曲も数曲収録されてはいるが、基本的にアメリカを意識したサウンドで、MOTT THE HOOPLE のサウンドよりは軽い感じのロックン・ロールが中心である。
ミック・ロンソンの二刀流のアレンジがよく表れているアルバムではないかと…
IAN HUNTER - ONCE BITTEN, TWICE SHY