人生いろいろ。といっても島倉千代子の歌でない。
良い時もあれば悪い時もある。
物事が旨く行かない時、周りがまったく見えずに方向性を失い彼方此方うろうろ彷徨うな~んてことも。
そんな時こそ、一旦立ち止まって耳を澄ませば、微かながらもきっと誰かの呼ぶ声が。
朝の一筋の光が行くべき道を照らす。
と、歌っている曲がある。
オールマン・ブラザーズ・バンド、9枚目のスタジオ・アルバム、Seven Turns。
1976年にバンド内のごたごたで解散。70年代の末に1回目の再結成。
2枚のアルバムを出したが、これが不発となりまたもや解散。やっぱりアルバムが売れないと意気消沈。
そして、80年代末に2回目の再結成。
2度の解散の轍を踏まずに、気合の入ったアルバムを制作。
アルバムは全米53位、3枚のシングルもメイン・ストリーム・ロックのカテゴリーでGood Clean Funが1位、Seven Turnsが12位、そしてIt Ain’t Over Yetが26位と盛り返す。
このSeven Turnsって言う曲は、ディッキー・ベッツの作で、彼の楽曲はいつもバンドのブルース調主体のイメージに、カントリー、ラテン、そしてジャズなど色々なフレーバーをアルバムに加えて、バンドの魅力を拡大させることに貢献。
今回の楽曲はRamblin’ Manのようなカントリー調で軽快にさらっと歌われる楽曲ではなく、ミドル・テンポで力強く歌われていて、このアルバムの重要なアクセントとなっている。
Seven turns on the highway
ハイウェイを七曲
Seven rivers to cross.
七つの河を渡る
Sometimes, you feel like you could fly away
時には、飛んでいっちまいそうな
Sometimes, you get lost.
時には、失せちまう
And sometimes, in the darkened night
そして時には、闇夜の中で
You see the crossroad sign.
十字路のサインを見つける
One way is the morning light
一つは朝日の方向
You got to make up your mind.
決めちまいなよ
Somebody's calling your name.
誰かが名前を呼ぶ
Somebody's waiting for you.
誰かが待っている
Love is all that remains the same
変わらぬ愛がすべて
That's what it's all coming to.
それが転がり込んでくるすべてだって事なんだ
といつも通り、ど下手な超意訳を試みる。
Seven turns on the highwayって、多分フリー・ウェイの走行中にインター・チェンジでの方向転換を人生の分岐点として比喩しているのではないかと思うのだが…
さすが7回もターンすると本当に方向を見失うかもね。
まあ、人生七転び八起き、七度目の正直を期待する気持ちが大切なのかも。
それとも、アルバムのジャケの写真にあるように、7人のメンバーそれぞれのターン(変化)を意味しているのかな?