CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

律儀? 節操なし? そして未来は?

2017年11月18日 | Wishbone Ash

クラッシック・ロック研究所とは、日本国内のとあるアパートの約6畳程度の小部屋に設立された研究機関である。

所長の博士を中心に助手である研究員が、クラッシック・ロック発展のため新しい発見はないかと日夜研究をしている。

助手:博士大変です!

博士:君の“大変です!”は、大概取るに足りないつまらないことが多いが、今日は一体どうしたと言うのじゃ?

助手:Wishbone AshのLiveアルバム、 Live Dates に収録されているBaby What Do You Want to Me Doと言う曲は2種類あることを発見したのです。

博士:なんと!それは真か?

助手:我が研究所の所有するアイチューンに収録された曲のリストをお菓子を食べながら何気に眺めていると、 6分24秒と7分49秒の長さの曲2種類があるのを発見しました。

博士:でかした!それでは2曲を早速聴いてどう違うのか比較しようじゃないか。

助手:それでは2曲続けてどうぞ!

博士:なるほどなるほど。1分40秒あたりまでは各々2コーラスの歌唱で同じ音源じゃ。

その後始まるのアンディ・パウエルとテッド・ターナーのギター・ソロの掛け合いパートも同じ。

3分10秒辺りから再び歌唱のパート、そして3分54秒からのギター演奏、5分24秒辺りからまたまた始まる歌唱のパートの後ギター演奏に繋がりエンディングを迎えるのが6分24秒版じゃ!

7分49秒版はダメ押しに一回歌唱パートとギター演奏が繰り返されて終わっているのう~

助手:そのようですね。

1973年に買ったレコードに収録されたBaby What Do You Want Me to Doは曲の長さが大体6分30秒ぐらいだった。

で、その後1992年に2枚組みでCD化されたときは、当然かなり収録スペースに余裕があり、一枚目のCDにメンフィスでライブ収録された17分程度の長さのPhoenixがボーナス・トラックとして追加され、この時に7分49秒版のBaby What Do You Want Me Doに差し替えられ、これがその後のリイシューの定番のフォーマットとなったみたいですね。


90年代に買った輸入プラケース2枚組みのCDの裏面、CD1がレコードと異なっていた。

博士:つまり、レコードとして発売されたオリジナルの音源は、レコード再生時の内周における音の歪みを軽減させるため、マスター・テープに収録されていたものを1分25秒分カット編集しレコードに収録されたということかのう~

助手:話がややこしくなったのは2010年に日本独自にSHM-CD規格で紙ジャケ化した時に、1973年のレコード発売時と同じフォーマットを利用したことですね。

それには、ボーナス・トラックは収録されず、またBaby What Do You Want Me to Doも6分24秒版が使用されています。

2010年に購入した紙ジャケSMH-CDのジャケ裏、LPと同じデザインを採用

博士:オリジナルのレコードを完コピしないと気がすまない。日本人の律儀な性格が現れているところかのう~

助手:博士大変です! なんと2013年のプラケに夜SHM-CD規格の再発ではCDはボートラ付きに戻っています!

2013年に出たSMH-CDプラケ仕様の裏面、収録曲元に戻ってる!

博士:紙ジャケ買ったマニアにプラケも再度購入させようという魂胆か!なんとも節操のないことじゃ。

日本人が律儀なのか、はたまた商売のためには節操がなくなるのかと言う議論よりも、こんな小ネタをブログにアップして喜んでいるクラッシック・ロック研究所に果たして未来はあるのか?

まあ、今の若い人、ふた昔前の長尺物ブルース・ナンバー聴くとは思えないからね。

曲の長さが1分30秒ほど違っていてもそれほどインパクト感じないし、途中で寝ちゃうかも?