CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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誰がB級やねん!

2019年03月01日 | PROG ROCK
世の中何でも格付けしたい人がいる。

特にA級グルメだとかB級映画にC級スポットなどとクラス分けし個々に評価を下す。

ところでB級ってなんだ?って事でネットで調べてみると、

B級とは、

その物が上等でもなく、また下等でもない中級程度のレベルを指す。

一級品に及ばないと卑下もしくは自虐的にB級と言う形容を甘んじる場合やA級と比べてそのレベルには達していないものの費用対効果がありそれほど悪くないとの判断でB級。

また、一般的には強い感銘を受けるほどではないが、どう言うわけか意識せざる個性があるという評価によってB級と称される。

しかしこれって、もし評価する側の主観が入っていて一方的にB級と評価が下された場合、評価された側にとってはたまったものではない 。何しろ、一度ついた評価はずっと付いて周りなかなかそれを払拭することは出来ない。

で今回、巷の評価ではB級プログレ・ハード・バンドとして格付けされている英国のバンド、Gravy Trainを検証してみることに。

彼らは、英バーティゴ・レーベルから1972年にファースト・アルバムを出しセカンド・アルバムを発表後、キンクスが在籍していたことのあるパイ・レーベルの傘下にあたるドーン・レーベルに移籍し2枚のアルバムを制作。

本日は、通算4枚目にあたる彼らにとって背水の陣とでも言える状況での1974年のアルバム、Staircase To The Dayを検証してみよう。

このバンドは特徴のあると言うか癖のあるボーカル兼ギター、もう1本のギター、ベースとドラムスの基本的なロック・バンドの構成プラスもう1人の奏者がフルートやシンセにメロトロンなど被せプログレ色を楽曲に加えている 。

フルートのロックといえばジェスロ・タルのイメージが浮かぶが、すでに成功を確立したジェスロ・タルの亜流と言われないよう、一味違うプログレ・アレンジをハード系やバラッド系など様々な曲調の楽曲に施している。

でっ、この渾身のアルバムが売れたかと言うと、残念ながらそうではなかった。

さらにその後、Climb Aboard The Gravy Trainと言うタイトルの一枚のシングルを出す。

Gravy Trainとは“ぼろ儲け”とか”うまい話”と言う意味でこのシングルのタイトルは“うまい話に乗れ!”と言う事だったが、実際バンドはうまい話に乗ることなく表舞台から消えていく事となった。

なるほど、アルバムのセールス的にはA級を称するにはほど遠いけど、少なくとも2年ほどの間にLP4枚が出たってことは、当時の一部のリスナーが何か無視出来ないこのバンドの個性を感じとって、よってB級と評価が下されたと言うケースかな。

私的には、もう少し曲のサビの部分でメロディアスなフックが欲しいと感じた。だからこのアルバムをヘビロテするかと問われると、ムム〜ってなるからC級の評価かな?

ただこのアルバムのジャケのデザインがロジャー・ディーンで、映画アバターに出てきてもおかしくない空飛ぶ人間形爬虫類に興味が惹かれ、ジャケだけでも欲しい気持ちにさせるのでA級。

(ジャケ表)


(ジャケの内側)


(ドーン・レーベルも消滅、ソニー傘下のBMGが権利を持っている。)

私の最終評価はA + C = B級となり、ここで巷の意見と一致する。

グレイビー・トレイン:誰がB級やねん! 毎度適当な事言って、このトウシロが!

どうもすいません。