60年代から70年代にかけてハード・ロックに対してソフト・ロックってジャンルがあった。
その王道を歩んで行ったのがカーペンターズだったと思う。
個人的には1972年の4枚目のアルバム、A Song For Youが彼らのベスト・アルバムですかね。
レコードではサイドー1の終わりにIntermission(箸休め)を配置し一旦リラックス。そしてアルバムはサイドー2の最後はA Song for You(Reprise)で静かに幕を閉じる。曲の配置もそつなくスムーズで一気に聴ける洗練されたトータル・アルバム。
耳触りが良く歌詞もクリーンでストリングスやコーラスのアレンジも完璧、安心して聴ける。
ところでカーペンターズを聴いていると、その昔頭に浮かんだのはアメリカのドラマで目にした憧れのアメリカの中産階級の生活環境。
街中から30−40分ほど車に乗れば到着する郊外の住宅地のそびえるデカイ2階建ての家は短く刈り込まれた芝生の広い庭に囲まれ、更に家の前にはこれまたデカイアメ車、セダンとステーション・ワゴンがそれぞれ停められている。
かってこんな世界に憧れたけれど、日本でそれを実現するならかなりの稼ぎがないとね…って逃れられない現実に引き戻される。
レコード聴くだけでガマン、ガマン。