CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

リボルバーを斬る

2022年11月04日 | BEATLES-BADFINGER関連

刀片手に斬り込んでも相手がリボルバーじゃ返り討ちになるのがオチ、でもここは勇気を持って飛び込んでみようじゃないの。

って言っても、ヤクザ映画の殴り込みではなく最近発売されたニュー・ミックスのリボルバーについて斬り込んでいくってことで。

ジョージの曲を除いたビートルズの楽曲の著作権はポール、ジョン、マネージャーのブライアン・エプスタインと音楽出版社の経営者、ディック・ジェイムスらが設立したノーザン・ソング社が管理していた。ただ当時はポールやジョンも世界的にこれほど売れるとは予想だにしていなかったことから、デイック・ジェームスが50%の取り分を有するかなり不平等なものだった。

その後、ノーザン・ソングの持つ著作権は放送メディアのATV社に買い取られた。

アップル社設立によって、アップル時代の曲は自分たちで管理することになったが、アップル社の放漫経営やビートルズの解散によって、アップル時代の曲もATVに移譲された。

機をみてポールやジョンらが買い戻す算段をするも、ジョンの死や買取金額の高騰など紆余曲折があって、ATV社が権利を持ち続けた。

そこにスリラーなどのヒットで大金持ちになったマイケル・ジャクソンが登場!ATV社自体を買収、その後彼はSONYと50・50の比率でSONY/ATVの合弁を設立。

そしてマイケルはSONY/ATVから手を引き現在に至る。

因みに、ビートルズの音源はSONYの傘下だったEMIが管理していたが、ユニバーサル・グループが買収しEMIを子会社化したことから、現在は著作権はSONY/ATVが保持し、音源の管理はユニバーサル(EMI)となる。

即ち、ビートルズのリミックスはユニバーサル(EMI)が企画し発売し、その著作権料はSONY/ATVに支払われるという構図に。

ただあまり詳しくは知らないのであるが、アメリカにおいては1978年以前の曲であれば最初に著作権が設定された56年後に創作者に戻るとされた法律があって、ビートルズの作品で1962年に作られた作品は2018年から順次返還されるとの事。

そのためポールは白黒をつけるため2018年から著作権が返還されるよう裁判で提訴したものの、後に提訴を取り下げSONY/ATVとクローズドで和解したとか…

著作権保持に関しては将来的には不透明な状況になることが前もって予想されたことで、当然裏では大きなお金が動いていることから、その元を取るべく2009年にリマスター・プロジェクトや、ペパー軍曹から始まったリミックス・プロジェクトが次々と始まったのである。

と前振りが長くなったが、今回のリボルバーのリミックスも当然のことながら音源をそのまま寝かしておくわけにはいかず、その財産なんとか活用しないとね。

ただ、60年代のビートルズの音源は当時の録音技術からしてモノ・ミックスが主で、ステレオ・ミックスはオマケっていう考えだった。

今回のリボルバーのリミックス買ってはいないけれど、YouTubeにアップされた音源を聴いてみると、確かにくっきりした音像で、かっての左右泣き別れのアンバランスなステレオ・ミックスを解消しようと、ベースになる音は真ん中に寄せ集められている様な感じですかね。

リボルバーのトップを飾るTax Manはリズム・ギターが左から聴こえてきたのが、今回右45度あたりから聴こえてきて安定感がある。

でもこれだったら、わざわざステレオ音源をリミックスしなくとも、特に1968年あたりまでの4トラックのレコーディング音源であれば、個人的な意見を言えばモノ聴いとけば事足りるんじゃないのって思うのだけれど…

(久々に取り出したモノ・ボックス、これは良いですねと改めて認識)

つまりこれって管理費回収事業の一環で、All Need Is Moneyと例えれば身も蓋も無さすぎですかね。

結構偉そうなこと言って、リボルバーのリミックスどうよ?って問われると

いいと思います。とあっさり自白。

でも購入はほとぼりが冷めた後の投げ売り価格で買ってみたいと…

相変わらずセコイ4流コレクターの独り言でした。


たまには懐かしいフォークでも

2022年11月04日 | AMERICAN ROCK/POPS

60年代日本に於けるカレッジ・フォークのお手本と言えばこの方々、ピーター、ポール アンド マリーで、当時PPMって呼ばれていた様な朧げな記憶が...

(2005年のライノ編集のベスト・アルバム買ってみました)

ギターの伴奏バックに3名の清涼感あふれるハーモニーで当時のフォーク・ソングを分かりやすくカバーしポップ路線とは一線を画す汚れ無き素朴な芸風が印象的。英国のシーカーズってバンドもなかなか良かったって思い出す。

(モノクロの写真ってレトロ感溢れていて、いい感じ)

もちろんその頃は幼稚園・小学校の時代だったので、オン・タイムではなかったけれど、何故か懐かしさを感じると共に癒される。

ハード・ロックばっかり聴いてお疲れの皆様にいかがですか?

心が落ち着きますよ。