1973年にレコーディングされたニール・ヤングのアルバム、Tonight’s The Nightがレコード会社よりダメ出しを喰らい発売中止に。
ニールによると確かにマスターピースと呼ばれる出来ではなかったものの、その当時の彼の心境を忠実に切り取ったものとして発売の価値はあると考えていた。もちろんレコード会社としては1972年のニールの代名詞とも呼ばれた大ヒット・アルバム、Harvestの次に来るスタジオ・アルバムとしては暗く重たいその出来にニールのそれまで築いてきたイメージに適さないと考え決断を下したと思える。(ちなみにスタジオ・アルバム、Tonight’s The Nightは再録および再編集を経て1975年に発売された。)
ニールとしては自信を持って制作したアルバムってことで、発売されずともTonight’s The Night Tour 1973と銘打ってライブ活動を展開。
同年の9月にLAのロキシー・シアターで公演での録音テープが50年近い年月を経てついに日の目をみることに。それが2018年にアーカイブ・シリーズとして出たライブ盤、Roxy, Tonight’s The Night Live。
(ジャケは2020年のアーカイブ ボーリューム2のボックス・セットのもの。この盤にはThe Losing Endがボートラとして付いてくる。)
バックにはお馴染みのベン・キース、ニルス・ロフグレン、ビリー・タルボットとラルフ・モリーナからなるSanta Monica Flyerがシンプルではあるがしっかりとしたロック・サウンドでニールをサポート。
長年のファンとしては嬉しいわけだが、新作以外にアーカイブ・シリーズと銘打った未発表音源も今だにガンガン出してくるのでこのペースにはオイラも流石に付いていけないのが現状です。
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