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イエスの再発盤の考察

2024年12月11日 | PROG ROCK

先日スティーブン・ウィルソンによって2013年にリミックスされたイエスの下ろし立ての危機の限定版アルバムにキズがあって暫くの間ガックリ。

まあいつまでも落ち込む訳にもいかず、気を取り直して本日はイエスの過去に出た危機の再発CDの聴き比べをしてみた。

イエスのCDガンガン再発されてはいるが、主要な再発バージョンは大まかにわけて下記の通りとなる。

80年代後半の初CD化によるデジタル音源。

1994年のJoe GastwirtもしくはGeorge Marinoらによるリマスター

2003年のライノ・レーベル主導のDan HerschとBill Inglotらによるリマスター

2009年、2003年のライノ音源をさらに菊池功氏による日本マーケット向け再リマスター

2013年から16年にかけて行われたスティーブン・ウィルソンによるサード・アルバムからリレイヤーまでの計5枚の主要アルバムのリミックス

今回は3種類のリマスター盤を聴き比べてみることに。比較した曲は出だしからインパクトのあるリフで始まるSiberian Khatru。

(Joe Gastwirtによる1994年リマスター、ドイツ・プレスCD)

(Dan HerschとBill Inglotらによる2003年リマスター、ライノ盤ドイツ・プレスCD)

(菊池功氏による2009年リマスター、ワーナー・ジャパン盤日本プレスSHM-CD)

一聴しての個人的な感想としては1994年のリマスター音源が音圧抑えめの仕上がりで好感が持てた。まあ高域での微細な再生や低音の効き具合なんかで少々物足りないと感じる人もいるかもしれないが1994年盤がオジンの耳には一番フィットする。

2009年盤の音量が一番出ていて他の音源と比べてボリューム・レベルの設定では音が大きすぎてレコード世代のオイラとしては聴き疲れを感じた。少しレベルを絞った方が良かったかな?

ネットでは2003年ライノ盤は高域を強調しクリアに聴こえるとか2009年盤はバランスが良いってなレビューがあり、反対に21世紀リマスターは高域音が耳に刺さりすぎなんてネガティブな評価もちらほら。

個人的な答え合わせとしてそれらの波形(上から1994年盤, 2003年盤、2009年盤)を調べてみると、

やっぱり3段目波形である2009年のリミックスの入力信号が歪む寸前のマキシマムのレベルくらいに設定されていてまたRMS値(薄紫の波形)も高く、クリスのベースもブンブン響く。

一般的に音が大きいと良く聴こえる心理を利用したこれぞラウドネス効果って感じのリマスターて事ですね。



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