CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

5年後で

2024年12月14日 | BRITISH ROCK

昨日自動車運転免許証の更新に行ってきた。

何しろ更新すれば5年間オイラの顔がずっと免許証の表を飾るので写真撮影の前に鏡を見て粗相のない様に臨んだわけだが、何故か前髪が片方によってしまってアンバランスな感じに。

取り直し出来ないので、これで5年間辛抱することに。

因みに更に長期のスパンで俺たちの10年後って一体どんなことに?って感じで1966年の結成時にTen Years Afterと名付けたバンドが….

本日は、彼らが出した1972年の7枚目のスタジオ・アルバム、Rock & Roll Music To The Worldでも。

アルビン・リーのギター・ソロが売りで、初期の頃と比べるとブルースやロックン・ロール色が濃い目の芸風に変わってきたね。

オイラとしてはあまり難しく考えることなくさらりと楽しめるアルバムに仕上がったので大歓迎。

ただ残念なことに10年になる手前の1974年に一度解散、その後再結成でライブを行ったりニュー・アルバムを出すもやっぱり彼らの活動の中心は1966−1974年の8年間だった。

因みに、自動車運転試験場で聞いた話によると来年の3月から運転免許書とマイ・ナンバー・カードとの統合がスタートされるそうな。

もし統合するとなるとアンバランスに写った写真と5年も経たずにおさらば出来るが、マイ・ナンバー・カード上の写真も余りいけてない顔しているし、またもし統合後マイ・ナンバー・カード紛失してしまったら、身分証明書、自動車運転免許証に健康保険証を一気に消失してしまうリスクも考えると….

てな事で、特に統合にタイム・リミットが無ければオイラはFive Years Afterで行こうと思う。


イエスの再発盤の考察

2024年12月11日 | PROG ROCK

先日スティーブン・ウィルソンによって2013年にリミックスされたイエスの下ろし立ての危機の限定版アルバムにキズがあって暫くの間ガックリ。

まあいつまでも落ち込む訳にもいかず、気を取り直して本日はイエスの過去に出た危機の再発CDの聴き比べをしてみた。

イエスのCDガンガン再発されてはいるが、主要な再発バージョンは大まかにわけて下記の通りとなる。

80年代後半の初CD化によるデジタル音源。

1994年のJoe GastwirtもしくはGeorge Marinoらによるリマスター

2003年のライノ・レーベル主導のDan HerschとBill Inglotらによるリマスター

2009年、2003年のライノ音源をさらに菊池功氏による日本マーケット向け再リマスター

2013年から16年にかけて行われたスティーブン・ウィルソンによるサード・アルバムからリレイヤーまでの計5枚の主要アルバムのリミックス

今回は3種類のリマスター盤を聴き比べてみることに。比較した曲は出だしからインパクトのあるリフで始まるSiberian Khatru。

(Joe Gastwirtによる1994年リマスター、ドイツ・プレスCD)

(Dan HerschとBill Inglotらによる2003年リマスター、ライノ盤ドイツ・プレスCD)

(菊池功氏による2009年リマスター、ワーナー・ジャパン盤日本プレスSHM-CD)

一聴しての個人的な感想としては1994年のリマスター音源が音圧抑えめの仕上がりで好感が持てた。まあ高域での微細な再生や低音の効き具合なんかで少々物足りないと感じる人もいるかもしれないが1994年盤がオジンの耳には一番フィットする。

2009年盤の音量が一番出ていて他の音源と比べてボリューム・レベルの設定では音が大きすぎてレコード世代のオイラとしては聴き疲れを感じた。少しレベルを絞った方が良かったかな?

ネットでは2003年ライノ盤は高域を強調しクリアに聴こえるとか2009年盤はバランスが良いってなレビューがあり、反対に21世紀リマスターは高域音が耳に刺さりすぎなんてネガティブな評価もちらほら。

個人的な答え合わせとしてそれらの波形(上から1994年盤, 2003年盤、2009年盤)を調べてみると、

やっぱり3段目波形である2009年のリミックスの入力信号が歪む寸前のマキシマムのレベルくらいに設定されていてまたRMS値(薄紫の波形)も高く、クリスのベースもブンブン響く。

一般的に音が大きいと良く聴こえる心理を利用したこれぞラウドネス効果って感じのリマスターて事ですね。


ガビ~ン、傷が….

2024年12月07日 | PROG ROCK

本日は土曜日、朝からリラックス。

だいぶ前に前に買ったスティーブン・ウィルソンによって2013年にリミックスされたイエスのアルバム、あまり時間がなくて聴かずにほったらかしにしていたのだが本日ついに針下ろし。

スティーブン・ウィルソンのリミックスは結構評判が良いみたいで期待が高まる。

取り出したのはClose To The Edge。

ただ取り出す際に手が滑って盤面を爪で引っ掻いたような? やっちまったか?

サイドー1の危機、リミックス効果でよりクッキリ・スッキリ今まで聴こえなかった音も... 更にクリスのベースが浮き上がってきてご機嫌。あっという間に終了。

ただサイドー2を再生すると、And You And Iので出しのところでプチ音連発。

再生をストップして盤面をチェックするとやっぱり3ミリぐらいの擦り傷が (泣)…

まあ、こんなリスクも含めてレコードを楽しむと気を取り直し再生再開。サイドー2もリミックスの効果が出て良かっただけによりガックリする。

イエス最高!盤面のやらかし傷を除いては….


たまにはフリー・ジャズでも

2024年12月06日 | JAZZ・FUSION

昔はジャズのレコードたくさん置いた喫茶店あったんだけれど最近はあまりみないね。

オイラの実家の近所にもカウンターだけのこじんまりした店にレコードがいっぱい並んでいて、ヒゲのマスターが客同士の会話の妨げにならない程度に音量を絞って延々とレコードをかけてくれて心地よかった。よく通ったものだったがいつの間にかひっそりと閉店。

ジャズに関してはあまり詳しくないオイラではあるが、たまに著名なアーティストのCDやレコードを買ってつまみ食いの如く聴いている。

本日はジョン・コルトレーンの作品でも。

50年代からミュージシャンとして活動を始め、マイルスのバンドに加入しその名を売った。そして60年代になってマイルス・バンドから独立し、リーダー・アルバムの制作やライブ活動に明け暮れ人気を博した。そして60年代半ばごろには、彼の更なる個性を晒し出すかの如くフリー・ジャズなる新しいジャンルを開拓する事になる。残念ながら1967年に病気でわずか40年の短い人生を終えることに。

本日はその彼のフリー・ジャズ時代、1966年に出た彼のヴィレッジ・バンガードでのライブ盤、Live At Village Vanguard Againを聴いてみる。

(1997年に出たインパルス・レーベルからの再発盤。因みにコルトレーンを見るといつもオイラの好きなイコライザー・シリーズのデンゼル・ワシントン Jr. を思い出す。)

(収録曲は、15分強のNaima、My Favorite Thingsのプレリュード的なベーシストによる6分程度のインプロ。裏面は20分強にも及ぶMy Favorite Thingsのみ)

ジャズ通の人達によれば、最初に聴くコルトレーンの作品では無いと言われているぐらい余りにフリーに弾けて難解なものではあるが、ロック系のリスナーとすれば難解なプログレを聴くのだと思えばこれはこれであり。

ここでのコルトレーンとテナーを吹く相方ファロアー・サンダースの壮絶なインプロの絡みを聴けば、かってぶっ飛んだ記憶のあるクリムゾン宮殿での突如始まるイアン・マクドナルドのアグレッシブなホーンの演奏なんてまだまだ許容範囲。

まあオイラのようなジャズ初心者なら、がっぷり四つになってシリアスに聴くのではなくジャズ喫茶で聴いていたように音量を絞って“ながら聴き”がお勧めかな…


たまにはフュージョンでも

2024年12月05日 | REGGAE

本日は、昨日のランディー・ニューマンのTrouble In Paradiseと同年に出たクルセーダーズのメンバー、ジョー・サンプルのソロ・アルバム。

ABC/MCA系列から出た彼のソロ作品としては4枚目になる1983年作のThe Hunterはポップ寄りのフュージョン系のサウンドでどの曲もクールで心地良い。

ちなみにこのアルバムには全6曲が収録されていて、1曲目のタイトル・ナンバー、The HunterはNYで録音され、スティーブ・ガット、マーカス・ミラーにデビッド・スピノザらNYの腕利セッション・ミュージシャンがサポートしていて、残りの5曲はいつものハリウッド録音でちょっぴり雰囲気が変わる。

ちょうどオイラが20代の頃の作品。ヒップ・ホップ全盛の今、若い人はこんなの聴かないだろうな....

 


Do You Love L.A.?  

2024年12月04日 | Euro Pop

久々に孤高のシンガー・ソング・ライター、ランディー・ニューマンでも聴いてみようかと…

ハリー・ニルソンなど多くの有名どころがを彼の楽曲がカバーされている事からして、彼の地では才能のあるソングラーターと認識されているのは間違いない。

また80年代から映画のサントラ制作中心に活動し、アカデミー、ゴールデン・グローブそしてグラミーにサントラ部門でノミーネートされた実績が半端ないし、日本人も良く知るトイ・ストーリーやモンスター・インコーポレーションなんかのサントラではそれらの賞を獲得している凄いお方。

と言っても、1983年発売のアルバム、Trouble In Paradiseしか持っていなのだが。このアルバム、大昔にCDで買っていた。ところがのだが、あの面子で一体誰が買った知らないが、何と実家にこのLPが埋もれていたので我が家にお持ち帰り。

ユーモアとかウィットを歌詞に込めて歌われているので、歌詞の意味だけでなくアメリカの社会的実情なんかもある程度理解出来なければこのアルバムの良さは分からないので、オイラにとって結構ハードルの高いアルバム。

1曲目のロス・エンジェルス讃歌とでも言えるI Love L.A.ではニューヨークをこき下ろし(シカゴも巻き添えを喰らっているが)、ロス・エンジェルス万歳!ってな歌詞。まあロス・エンジェルスの優位性って年中温暖な気候でニューヨークやシカゴと違って寒い冬がない事から人々は比較的おおらかで暮らしやすく感じる事ですかね。ただ実はロスもまあ色々あるって皮肉っている様に思える。

物価高に更に円高が追い討ちをかけている今日この頃、経済的に裕福でないと憧れのLAにはとてもじゃないけれど暮らせないね。

物価は欧米と比べればまだまだ安く、電車やバスは時間通りにやって来る。

更に健康保険に加入してれば安価で医療サービス受け放題。もし彼の地で保険なしで病院入院してCTやMRIの検査します~って言われれば、それはちょっと御勘弁と即帰国。

やっぱり日本が暮らしやすい。

I Love Japan.


サブ・ウーファーの置き方とは?

2024年12月03日 | BRITISH ROCK

小さなスピーカー2本では迫力が出ない。

これは低音が足りずに全体的に音がフラットに聴こえるからだと思う。ウーファーの径の大きいスピーカーを使えばいいのだけれど、やはり集合住宅内で大きな音を出すのは憚られる。そこで低音のみを強調出来るサブ・ウーファーを今年買ってみた。

ただあまりに低音を強調し過ぎると上下両隣の住人の皆様に騒音を届けてしまう事にもなる。色々試行錯誤の上でサブ・ウーファーの音声がよく聴こえるように出来るだけ近場に寄せる事によって適切な音量に絞って聴けばいいのではないかと....

少し離れた床に直置きしていたウーファーを木の椅子に乗せて約45センチ持ち上げ、それを足元の近くに設置した。オーディオ・マニアではないので果たしてこれが正しい方法なのかは分からないが、全体の再生ボリュームを上げなくとも低音が強調されている様に聴こえる。

本日は久々にプロコル・ハルムの1973年の6作目のスタジオ・アルバム、Grand Hotelでも。

R&Bにクラッシック・ミュージックの要素を融合させた作風でデビューした彼らは、このアルバムでもゲイリー・ブレッカーの伸びやかなヴォーカルにロック・バンドの演奏と荘厳なオーケストラやコーラスのアンサンブルが上手く絡み合いその実力を遺憾なく発揮している。お馴染みのT.V. シーザーやスウィングル・シンガーのコーラス付きのファイヤーなど聴きどころ満載。

音量を絞っても低音が効いてていい感じかな。

小型スピーカーの左寄りの床に直置きだったのを、椅子に乗っけて前方にドド〜ンと進出!


初期はモノ!

2024年12月01日 | BEATLES-BADFINGER関連

Please Please MeやWith The Beatlesの初期の2枚は2トラックでの録音でプロデューサーのジョージ・マーチンは当然の事ながら、モノ・ミックスでのレコード制作しか考えていなかった。1963年10月からレコーディングに4トラックのシステムが採用される事によってダブル・ボーカルなんかも別トラックに録音して後で音量をそれぞれ調整し重ね合わせる事によって音の表現力に幅をもたらすことができる様になり、ステレオ・ミックスでも複雑なアレンジに拘らなければある程度の立体化を出すことは出来るようになった。

そんな中で登場したのが1964年の映画のサントラ盤、A Hard Day’s Nightが登場。、日本では約2ヶ月遅れた同年9月に日本独自デザインによるジャケでステレオ盤一択で発売された。買ったのは70年代になってからで、その当時比較対象がなくこのアルバムの音はこういう物なんだと特に違和感は感じなかった。

ところが80年代になってから、何ちゃら20周年記念として日本でもようやくモノ盤が登場。

これを聴いて、まだアレンジが複雑化するサイケ時代に突入していない初期のシンプルなロックンロール時代の作品ならば音の塊が中央からドォーンと飛び出してくるモノ・ミックスの方が迫力があると感じたね。