世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

正しい道を進む中の出来事なら

2007年03月08日 | Weblog
「何がしあわせかわからないです。
 本当にどんなに辛いことでも、
 それが正しい道を進む中の出来事なら
 峠の上りも下りもみんな
 本当の幸せに近づく一足づつですから」

「銀河鉄道の夜」の一節。

中学時代、卒業するときに友達や先生に寄せ書きしてもらったサイン帳。
冒頭の言葉を音楽のM先生からいただいた。
「銀河鉄道の夜」は、私の中でもベスト3に入るぐらい好きな作品で、中学時代によ
く読み返していた私は、「パクったな、先生」と思った。

正しいこと
…これは「正しいと思ったこと」なんだろう。
人それぞれに自分が思う正義感を携えている。
一括りにはできない。
私が抱える問題、それは「自分が思う正しいこと」に自信が持てなくなること。
そして、道を失うこと。峠どころか、小道さえも見失うこと。

殺伐とした中にいると、「何が正しい」という意識をがふと薄らいでしまうときがあ
る。己を主張して傷付くより、その方が楽だから。
そもそも、「正しさ」の存在そのものが、怪しい不安定な定義を持っているので、日
常生活に於いてあまり意識されない代物になるのも致し方ないのかもしれない。

私には、たしかな一筋の道がある。
正しさを委ねても良いと思える道がある。

自分が信じた上司についていくこと。

今日みたいに
「だめじゃん。去年の予算見返そうよ。おしいな、まだ95点だよ」
と吉熊上司に言われて悔しさで落ち込み、
そして去年より成長していない自分が情けなくなる日もある。

でも、これも峠の中にある辛さであるという認識が糧となり、明日も頑張ろうと思え
る。それはそれで、けっこう幸せなことである。

このように言葉が血となり肉になり得ることもあるのだと、帰り道に思った。

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