世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

新部長、降臨。

2007年03月24日 23時31分31秒 | Weblog

今は昔。
あれは昨年の決算発表説明会のことじゃった…。


私は社長スピーチを録画するべく、ビデオカメラが用意された会場の後ろに佇んでいた。
アナリストやファンドマネージャーが集まり、席が埋まり始めた頃、「●●●ィ~」が私の隣に座った。
(●●●ィ~…この春から私の部長になる殿方。先日の飲み会で酔っぱらった私に呼びつけにされた)

将来の社長になるであろう彼は、勉強を兼ねて説明会に来たようだった。

「短信です。どうぞ」
と、彼に短信を手渡そうとする私。
それをを制し、彼は
「ありがとう。でも大丈夫です。…ここに全部入っているから」
と、微笑。

ここ。

「ここ」と指差されたのは、ズバリ彼自身の頭である。
私も「ここ」に入れてみたい。
でも、入らないよ。入れたくても入らない。…小さめだから。

あの決算短信が全て頭に入っているだなんて。
いったいどんな頭なんだろう。
ビデオのレンズ越しに映る、業界の話をする社長の顔を撮影しながら、ぼんやりと考えた。

あれが、私と●●●ィ~の出会いだ。
初夏の眩しい思い出。
先日の飲み会に負けず劣らず、私にとっては強烈な思い出である。
あれから一年近くが経つ。

社内で度々●●●ィ~に遭遇し挨拶を交してきたが、まさか彼が自分の上司になるとは思わなかった。

今朝、我が部のお誕生席に彼が当然のように着席していた(旧部長は23日付で退任)。

え?
●●●ィ~がうちの部に来るのって来月からじゃないの?

あれよあれよという間に、彼の机には六法や内部統制の本など、彼の私物が置かれ始め、いよいよ降臨という感じがしてきた。

そんなこんなで、緊張し続けた一日だった。


「景色は毎日変わっていきます。
そんな景色に合わせて、一人一人の意識も少しづつ変えなくてはならないよ。
それが会社を大きくしていくんです」

旧部長の言葉が胸をかすめる。

「一日一分。三日で三分。つらかとぶぁい~♪」
おぼっちゃま君の歩みではあるが、私も変わらなくっちゃならんだろう。

付いて行きますよ、●●●ィ~!
…じゃなくて、新部長!
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ハゲタカ 「新しきバイアウト」

2007年03月24日 23時25分45秒 | Weblog
NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」(最終話「新しきバイアウト」)を観た。

号泣っ!

アメリカのレンダント社に売られようとする大空電気の「レンズ事業部」。それには大規模なリストラが必要である。苦悩する柴野取締役。
かつて、銀行で柴野さんの後輩だったハゲタカ鷲津さん(ホライズンインベストメントを解雇された身)が力を貸す。
「鷲津ファンド」としての再起を果たして。(←某Mファンドに名前が似ていなくもない…)

柴野&鷲津コンビの絡みも良かったが、レンズ事業部の職人・加藤さんの言葉にも痺れた。
私のいる会社の職人さんたちのことを思い浮かべながら観ていたら胸が熱くなった。

あと。
鷲津さんがハゲタカならば、ジャーナリストの三島さん(栗山千明)は、伝書鳩だ。
…「〇〇さんが、そう言ってました」と、墓場だろうが病院だろうが出没して、鷲津さんや柴野さん、西野くんに各々の近況を伝えまくり。
その様子は、ジャーナリストの域を逸脱し、「あけぼの光学」の設立に暗躍していたと思う。

あーあ。
終っちゃったよ、ハゲタカ。
これだけのめり込んだドラマは「女王の教室」以来だった。
「バルクセール」
「ゴールデン・パラシュート」
「プロキシーファイト」
「ホワイトナイト」
「エンプロイー・バイアウト」
など、毎回毎回出てくる用語も勉強になった。
それに、「お金ってなんだろう?」「企業ってなんだろう?」と考える良い機会にもなった。

それに。
…しこたま「メガネ男子」の鷲津さんを拝め、この6週間、毎週土曜日は幸せな時間を過ごせた。

来週から土曜日の楽しみがなくなっちゃう…。

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