世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

衣替え&部屋片付け…そして家宅捜査

2008年10月04日 23時03分24秒 | Weblog
衣替え&部屋片付けをした。
最近部屋が散らかっていて躓きやすく、生傷が耐えない。
痛くて不愉快なので、衣替えついでに部屋片付けをしようと決行。


まず午前中は衣替え。
この夏、着なかった洋服を大量に捨てた。
これを期に、洋服はあまり買わないようにしようと思った。
メンテナンスの労力を考えると、洋服購入にはつい消極的になる。
っていつも思うんだが。
気に入ったものは…どうしても買ってしまうんだよな。
久々の冬服に再会。相変わらずワイン色と深緑と黒が中心の私の洋服たち。

篤姫が始まる頃、衣替え終了。
掃除に着手。
今回、新たな試みをした。
デッドスペースを活用しようという試みである。
棚の一番上から天井までが今まで活用されていなかったので、収納BOXを買って夏物を畳んでそこに置いてみた。
押し入れのスペースが空き、居間に散乱していた物が入れられて、凄く充実した気分である。

本棚の整理は見送り…。
つまみ食いならぬ、つまみ読みをしてしまうから。

あと今まで埃を被っていた電子レンジ。上京するときに親が買い与えてくれたのに10回ぐらいしか使っていなかった。ここに私は本を入れていた。…デッドスペースだと思って。カップめんが電子レンジを使用して調理できるということを思い出し、これからは電子レンジを活用することにした。お湯を沸かすと、ちゃんと火元を消したかどうかが気になるので(強迫性障害)。
電子レンジという重いものを無理して持ち上げたので腰痛になった。サロンパスを貼付して様子見。

家宅捜査の末、懐かしい品々に再会。



幼稚園生のときに使用していたクレヨン。



同じく幼稚園生のときに鞄に着けていたキーホルダー。アラレちゃん。



小学生のときに担任の先生が買ってきてくれたペルーのお土産。
外国のお土産ということで、もらったときは興奮したっけ。



大好きだったメイプルタウン物語の折り紙。買ってもらったとき、すごく嬉しくて、暫くは保管していた。



中学校時代の名札。



高校時代、愛用していたブックバンド。…クマ!
流行っていたんだよな、ブックバンド。



宝物。右下のブレスレットは、わたが作ってくれたもの。小さなラッコのブローチもわたからもらったもの(小学校時代)。羽子板のブローチは小学生のときに家族で東京見物に行き、浅草で買ってもらった。ハートのブローチは小学5年生のピアノの発表会の前に買ってもらった。



クマ子さんも磨き上げた。



宝石箱の中もきれいに整頓。


いらない化粧品などもバンバン捨てた。
ごみ袋3つ分のごみと寝食を共にしていた昨日までのオレ、アディオス。

最後に部屋中にリセッシュを振りかけ、終了。
途中、どん兵衛を食べながら一服した30分を除けば、およそ7時間ぐらい集中力を継続できていたことになる。
BGMは「X」のシングルス、シューベルトの「ます」「死と乙女」を繰り返し…。

お疲れさまでした。

今日は天気が良かったので布団もガンガンと干すことができた。
今夜はふかふかお布団にくるまれて、良い夢見よう。



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「もっと塩味を!―Plus de sel、s’il vous plait! 」

2008年10月04日 22時36分39秒 | Weblog
yumimbowさんがパリから帰ってきた!
9月はずっとパリでお過ごしになられたよう。
yumimbowさんは会社の先輩だった素敵な女性である。
あの形の良い唇から流れ出るフランス語は、恐らくしっとりとした歌のように美しいんだろうなぁっていつも思っていた。
人間関係で悩んでいた昨年、相談にも乗ってくださった。

そんなyumimbowさんがあのフランスから帰国された。
フランスは最近私の中で行きたい国のひとつだ。

昨日「もっと塩味を!!―Plus de sel、s’il vous plait! 」を読み終えた。

小さい頃から美味しいもの(新鮮なもの)を食べて育ってきた和歌山県の30歳の女性(美佐子)が、徳島で食べたフランス料理に魅了され、夫と子供を捨てて上京する話。
離婚前の田舎独特のしがらみの描写がリアルであった。

離婚する切っ掛けになっていた殿方(シェフ)と別れ、7歳年下のこれまたシェフの殿方(直人)と再婚。
フランス(凱旋門付近)にレストランを構えた二人だが、そう簡単には成功できない。
直人の苛立ちを宥め、マダムとして頑張る美佐子。
ようやくミシュランをゲットし歓喜の極みにいるときに…美佐子にとって悲しい出来事が二つ起きる。

夫に隠し子ができ、夫に別れてほしいと宣告された。
乳ガンが進行した。

これは美佐子が和歌山で家庭を捨てた罰なのだろうか。
持ち前の明るさで困難を打破しようとする彼女の明るさが涙を誘った。
林真理子先生が描く女性はたいていが計算高くて虎視眈々としているんだが、美佐子はそれとは間逆だ。
直人の作る味に魅了され、マダムとして一緒に店を盛り立てる健気な女性である。

またこの作品は、私の中で希薄になりつつあったフランスについてを思い出させてくれた。
私はまだパリに1度しか行ったことがない。
小室哲哉様がエッフェル塔の下でミレニアムライブをした後で、その様子を現地の日本人ガイドにしつこく尋問していたのを覚えている。
シャンゼリゼ通りで食べたホッドドックの味も下町の市場のごっちゃりとしつつも秩序がある様子も、この作品を読んだ後にじんわりと去来した。

ヴィトンの本店で、フランス語が喋れないのにフランス人販売員から買い物をしたときの興奮。
石でできた建築物、そして町並みの圧倒的な美しさ。
真っ赤なコートを羽織り、ハイヒールを履いたおばあちゃん。
バーバリーで接客をしてくれたキャリアウーマンっぽい初老の日本人女性。

あのときの感動が次々と浮かんでくる。

yumimbowさんや美佐子のように長期滞在や住むことは難しいが、40歳になるまでに、もう一度パリに行きたい。


人生に、もっと塩味を!―Plus de sel、s’il vous plait!

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