先週から観たかった映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を観てきた。
それにしても長いタイトルだ。チケット売り場で律儀に「『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』を1枚ください」と言ったら、販売員に「『ブラック』ですね。18:40の回でよろしいでしょうか?」と返答された。
以下、ネタバレあり。
あらすじ: ニート生活を送ってきた26歳のマ男(小池徹平)は母親を亡くし、一念発起して情報処理の資格を取得する。不況のご時世の中、必死で就職活動をするものの試験に落ち続け、最終的にパスしたのはとんでもない問題企業だった。彼は初出社当日から当然のようにサービス残業をさせられ、その状態が毎日続いていく。(シネマトゥデイ)
今の若い芸能人に疎い私。
ドラマ「おひとりさま」で最近ようやく知った小池撤平くんが出ていた。見れば見るほど、会社の後輩男子タイスケくんに似ている。スーツにネクタイ姿の小池くんはまさしくタイスケくんだ。
「ブラック会社…」は2ちゃんねるのスレッドが原作らしい。「電車男」を思い出す。「ブラック会社…」にも、「電車男」と同様に妄想シーンが散りばめられていた。それがまた笑える。IT業界の専門用語「デスマ」を説明するシーンなど、とても面白かった。ガンダムや三国志に詳しければもっと笑えたかもしれない。
派遣社員の女性が、会社にリラックマを持参しているのに深く共感した。
これ、一番印象的だった!!
彼女とは友達になれる気がする。
マ男を優しく見守る先輩社員・藤田さん(田辺誠一)、ものの考え方や立ち居振る舞いがかっこよかった。
サイトには「ブラック会社」度チェックなるものが設置されている。
■就業規則があるにも関わらず、残業が当たり前。
■何日も徹夜が続くことがある。
■社内に情緒不安定な社員がいる。
■必要経費が一切認められない。
■同僚のスキルが異常なほど低い。
■従業員の出入りが激しい。
■給料が超安い上に、残業代が出ない。
■ノルマがきつい。無理なスケジュールが当たり前になっている。
■会社の飲み会が荒れる。
■昼食をとれない日が多い。
■上司の命令は絶対。部下が自分の意見をまったくいえない。
■学歴不問、未経験者OK、フリーがー歓迎で求人広告を出している。
■休日返上は当たり前、有給休暇が取りにくい雰囲気がある。
■上層部が仕事に無関心で、脳天気なほど明るい。
■採用されてからの試験期間が異常に長い(通常は3ヶ月程度)
■社内で不純な異性交流が多い(不倫など)
■週1回で「こんな会社、辞めてやる!」と思う。
■自分の会社を他人に薦められない。
これを観る限り、私のいる職場では「限界」を感じてはいけないのだと思う。人間関係に限っては、入社一年間の販売員時代、あれに酷似した境遇を体験したが。
明日、出勤する足取りを軽くしてくれるコメディだった。
予告編 映画 ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない