世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

涙で枕を濡らした夜

2016年09月06日 | Weblog
会社帰りに下北沢のヴィレッジバンガードへ。
嶽本野ばら先生のサイン会に行ってきた。
昨晩はドキが胸胸して眠れなかった。

ご実家がある宇治から野ばら先生がやってくる。
「今頃新幹線の中かな」
と今日はずっとそわそわしていた。

脳内で「サリシノハラ」が鳴り響く。
野ばら先生のことを知らなければ「サリシノハラ」も知らずに人生を終えていたかも。


下北沢に上陸。

野ばら先生のサイン会でしか上陸しない下北沢。ざわざわ下北沢。

ヴィレバンのレジで整理券を予約している旨を伝え、会計。
整理券を手配している店員さんに
「今回の装丁、だいぶ攻めてますね。横まで真っ赤!」
と思わず言ってしまう。
店員さんも
「そうなんですよ~!すごいですよね」
と笑っていた。


新刊「落花生」






緊張して喉が渇いてきたので、ファーストキッチンへ。
下北沢のファッキンは広くて好き。
ここで夕食を済ませ、化粧室で化粧を直して、集合時刻に再びヴィレバンへ。


既に多くのロリータさんがいらした。
嗚呼、懐かしい!この雰囲気。
私はといえばレッセパッセの花柄ワンピ。
自分的にヲサレをしてきたつもり。


サイン会開始。
お客さんの頭と頭の間に見える野ばら先生。
逮捕されてから1年半。
寝る前にチェックしている野ばら先生のブログを読んでは枕を涙で濡らした日々を思い出し、感極まってしまった。
あの野ばら先生が目の前にいる!
ツイキャスじゃない。これは生の野ばら先生、生ノバだ!!
ううっ・・・。
化粧が取れるので、グッと涙を堪える。

自分では感じなかったのだけれども、野ばら先生が東京にいないことの喪失感ってけっこう自分の中で大きな比重になっていたんだなと感じた。

嗚呼、落ち着け、自分!
何度も自分に言い聞かせて順番を待つ。

泣いているファンに
「ごめん」
と謝る野ばら先生。
その度にすすり泣く音や笑い声が漏れた。
化粧が剥げるのが嫌で我慢していたのだが、このときばかりは前に並んでいる女性と一緒に泣いてしまった。
私だけじゃなく、皆さんもこの日を待っていたんだ・・・。


いよいよ私の番になった。
挨拶をし、カロリーメイト(チョコレート味)の差し入れをした。
「ありがとー。助かるー」
と野ばら先生。

「この手で私が大好きな『カフェー小品集』や『十四歳の遠距離恋愛』を書いたんだな」
と改めて思うとフラフラする。
鼻血ぶーしそう。
気が遠くなる・・・。

サクサクとサインをしてくださり、一緒に写真に収まって下さった。
吉熊と三人でハイポーズ!

・・・昇天。


去り際、失礼であるだろうし、恐らく言ってはいけないんだろうけれども、つい
「頑張ってください」
と言ってしまった。

そしたら
「またねー」
と野ばら先生は笑っていた。しっかりとアイコンタクトがとれた。


・・・昇天2。



興奮醒めぬまま、出口に向かうと、先ほど私の前に並んでいた女性と再会。
少しだけ話をした。
宇宙のイベントでもそうだが、好きなものが一緒の同志と話をするって面白くて好きだ。
「また会いましょう」
と挨拶をして別れた。


装丁の赤を意識なさったのだろうか。
黒のジャケットに赤のネクタイの野ばら先生。
下はスカートとジャージ。素敵だった。

サイン会もあたたかい感じだった。
作家の人柄によるものだと思う。




おかえりなさい。野ばら先生。



小田急線で新刊を読んだのだが、これは電車内で読んではいけないレヴェルだと思った。
特に「京都の女子 -母、或いは妹に就いて」が面白い。

野ばら先生のお母さんは鴨川の水を産湯に使っていたので、透き通るような肌になるのだと威張る。
娘時代はお前なんぞよりよっぽど綺麗だったのですと意味不明に張り合ってくる。
中京区で生まれ育ちなので、中京区以外は京都じゃないと差別をする。

読んでて笑ってしまった。

お疲れ様でした!!
https://twitter.com/MILKPUNKSEX/status/773167004006031360



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