世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

陽炎のなかで

2016年09月07日 | Weblog
朝から蒸し暑く、出勤時にふらふらする。
全ての事象がまるで陽炎のなかでの出来事のように思える。
輪郭を持たない、ぼやけたものに見えるのである。

この気温、湿度は先月行ったハノイを思い出させる。
現地の人の話だとハノイを訪れる日本人観光客で熱中症になる人が多いらしい。
今日の湿度が頬や腕、首筋に貼りつく様子は、ハノイでのあの感じとほぼ一緒だ。
ハノイ旅行からもうそろそろ1ヶ月が経過しようとしている。
なのにまだ暑い。
あと1ヶ月後はきっと涼しくなっているはず・・・そう自分を励ましている。


学校の先生をしている友人は、この暑い中、体育祭の練習で3時間も運動場にいたそうだ。
私以上に過酷だ。



蒸し暑い原因の一つに台風接近がある。
13号。


この「全国ツアー開催!」みたいな進路はいったい何なんだろう・・・。
願わくば、電車の遅延だけは免れたい。


今日は冬服の大量発注とACCESS台帳への記入などをした。


帰りに蕎麦を食べた。
暑いので冷やし蕎麦だ。
最近食傷気味なのだが、これはぺろっと食べてしまう。
かき揚げがボリューミーなので、野菜不足が解消されるのではと期待。




帰宅後、母ヨーコたんと電話。

その後、昨日の嶽本野ばら先生のサイン会の余韻を引きずりつつ、「落花生」を読む。
精神科医との会話で、薬物依存の症状が出てきたら、という話で
「我慢するしかあらへんで」
「我慢、ですか?」
「うん。我慢やな」
という会話があるのだが、そこで「嗚呼、野ばら先生は京都の病院に・・・本当に・・・通院してらっしゃるのだな」とリアルに実感した。

今回の逮捕後、初のエッセイ。
半分まで読んでみて、読者に媚を売らない、以前と変わらない姿勢が清々しいなと感じた。
そして野ばら節が私の心に、体に、指先の隅々まで浸透するのがただただ嬉しい。

サイン会のとき
「またね」
と仰ってくださった野ばら先生の言葉を信じ、また生きていこう。

暑くても、昨日の素敵なサイン会での出来事は陽炎のようにはならない。
しっかりと心の中で原型をとどめていて、私の心の奥のほうで、きらきらと光っている。


本のあと半分は、明日の心療内科の待合室で読む予定。






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