世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

Don't mindですよ

2007年03月21日 22時19分33秒 | Weblog
3/20(火)

歓送迎会。

二次面接で圧迫してきたり、
書類を投げつけたり、
「お前なんか何もできないくせに」と言っちゃったり、
私があげた尾道の土産を「まずそうだから」という理由で他の人にあげちゃったり、
「結婚しろ」とか言ってきたり、
しつこくて細かくて、もう、どうしょうもないぐらい大嫌いだった部長。
でも、よく考えてみれば、店から私を拾って本社に入れてくれたのは彼だ。
社長への対応の仕方、他部署への根回しなどの、ありがたい教えと併せて考えると、絶大な存在感があった。
彼は責任感が強く、自分の娘が交通事故で脳死になり、連日早退していた時、社長に「私事で早退し、そしてご心配をおかけしてしまいまして、申し訳ございません」と頭を下げていた。
そんな彼は前にいた会社で長年社長秘書をしていた。
先日、その時の手帳を読み返したらしい。

「俺はこんなに辛い人生を歩んでいたのか。…人生とは辛い辛いものなんだよ。その中で生きていかなくっちゃ、いけないんだよな」
昨日の会で語りかけるようにそう言っていた。
クールに送ってやろうと思っていた私だが、その言葉に涙が止まらなかった。
嫌なことも良いことも全てミックスされた思い出が、感情と絡んで涙となったのだ。
隣で吉熊上司も泣いていた。

二次会のカラオケは、男性9人、女性1人(私)の参加。

新部長も参加。
新部長は、未来の社長と囁かれている人だ。
煌びやかな経歴と育ちの良さそうなオーラが、そこはかとなく漂っている。

「酒は飲んでも飲まれるな」という代々から伝わる教えを「余裕じゃん」と構えていた私は、一次会からジャンジャン飲んでいた。
二次会でカルピスサワーを飲んだ辺りから…記憶がない。
「I'm proud」を気持ちよく歌い、
「♪あなたに会えた夜から~」の部分を
「テツヤ(←吉熊上司の下の名前)に会えた夜から~」と歌い、大ウケ。

そんなこんなで、和やかに終ろうとしていたんだが。

時間が来て、みんなカラオケの部屋からぞろぞろと出ていった。
新部長のコートが忘れられて放置されているのを発見。
「これ、●●●(新部長の下の名前)のじゃないですか~!●●●、●●●ィ~!」と連呼していた私。
しかも本人が目の前にいたという斬新なオチつき。
「失礼なことをしでかしまして、申し訳ございません」と謝罪したら、
「いえ。Don't mindですよ。Don't mind」
とニヒルに笑われた。
気にするなと言われても気にしちゃうわよ!

嗚呼。
「酒は飲んでも飲まれるな」って、こういうことだったんだね、パパ。
亮子、甘かったよ…。

帰りの電車。
新部長と一緒の電車に乗ることに…!
気まずいよ。こあいよ。

「生きていて楽しいですか?」
とか、真顔で尋問された。

酔った頭で、一生懸命に模範回答をするが、どうも呂律が怪しい。
私の下車する駅に着き、「気を付けて帰ってくださいね。危ないのでタクシーに乗ってくださいね」と心配された。
私が去るまで、電車内で頭を下げ続ける新部長。

未来の社長と言われている新部長の名前を呼びつけにし、
「生きていて楽しいですか?」と言われた、
なんともアドベンチャーな飲み会が終わった。

千鳥足で帰宅し、翌日(本日)目覚めてドン引き。
昨日、帰ってきてそのまま寝てしまったらしく、黒スーツとヴィトンのスカーフにファンデーションがべったり。しかも買った覚えがないサラダが玄関に散乱していた。

…プラス、生理が来ていた。
生理前のアルコールは、悪酔いするって誰かが言っていたよなあ…。

「酒は飲んでも飲まれるな」という教訓に、新たな教訓が加わった。

「生理前の酒は危険」

異動かな?…私。
まいっか。
終わったことは仕方ないもんね!
Don't mindですよ。Don't mind…。
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もう一人の僕

2007年03月19日 22時49分07秒 | Weblog
「うわあ!僕がいるよ!」

鏡に映る自分を見て驚愕する吉熊@昼休みのトイレ。
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職場復帰

2007年03月19日 22時46分44秒 | Weblog
昨年の春に出産した女性の先輩が、本日、職場復帰した。
妊娠前と変わらぬスレンダーな体型と美貌を冷凍保存して、そのまま解凍したかのような彼女。
仕事する姿に全く違和感がない。

「やれるだけやってみるよ」
と、やる気を漲らせていた。
将来子供を産まない私には全く関係がない話なのだが、彼女が、出産後も働く意欲のある全女性社員の足掛かりになってくださったら…と思っている。


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決戦は明日。

2007年03月19日 22時44分35秒 | Weblog
明日はウチの部署と隣接する部署合同の歓送迎会だ。
我が部の部長がリタイアをし、新しく役員が来る、その歓送迎会。

鬱。

その一言に尽きる。
深夜営業甚だしい。
まあ、煙草が吸えて静かに飲酒できればそれでいいんだけど。
新しい部長(いわゆるエリート)が、鼻から煙を出す私の姿を見たら、さぞかし幻滅するんだろうなあ。
でもね、これが本当の私なの!って最初にアピっておくのも得策かもしれぬ。
二時間と言えども、煙草無しの飲み会は気が狂う。
まさしく地獄に等しい場である。
時々喫煙しない人々との飲み会に参加するが、トイレに行く振りをしてマッハで二本吸っている私。
便座に腰を下ろしながら「私…何やってんだろ」とか思っちゃうわけ。

決戦は明日。
ヘビースモーカーの殿方社員を隠れ蓑にして、スパスバすんぞ!

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苦手なもの…クリーニング屋さん

2007年03月18日 22時41分04秒 | Weblog
最近、尋常でないぐらい寒いのは気のせいだろうか。
夜道に吹く風なんて、まるで氷のような冷たさである。
一月の方があたたかかった。

暑いのもつらいが、寒いのも嫌だ。
今日なんて一日中、ぬるま湯のような布団にくるまってクマたちとコロコロしていた。
至福~♪

日が暮れて、ようやく化粧をする。
スーツをクリーニングに出しに行く。
会社には大概スーツで出勤するんだが、メンテナンスがけっこう大変だ。
いつもお世話になっているクリーニング屋さんの営業終了時間が過ぎていたので、某SCに入っているクリーニング屋さんに向かう。
私はクリーニング屋さんが苦手だ。
いつものクリーニング屋さんは別だが、新たな場所に浮気すると必ず横柄な態度を取られる。
どうしてだろう。
クリーニング運がないんだろうか。
よく「美容院での会話が苦手」という声をよく聞くが、私のクリーニング屋さんに対する嫌悪に比べれば屁でもない。
変に緊張してきたのでソラナックスを服用。

今日は予想していたことは発生しなかった。
安堵したのもつかの間。

「あの、ここにシミがありますよ」
と言われる。
その様子がなんだか、問い詰められているかのようで、
もう、いち早くここから立ち去りたい私は
「ええ。はあ。まあ適当に」
と返答。

シミがあるから何?
この人はシミがある事実を私に報告してどうしたいの?
と思う。
「じゃあシミ抜きしてください」という私の懇願を待っているのだろうか。

元販売員の私は接客業をしている人々に対し、横柄な態度が取れない。
大概はコミュニケーションの活性化を努力によって成し遂げている。

しかし、どうしてだろう。
クリーニング屋さんに行くと緊張してしまう。

人を介しないでクリーニングしたいと思う。
そういう便利なクリーニング屋の出現を祈るばかりである。
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父と飲んだ日

2007年03月18日 22時35分25秒 | Weblog
3/17(土)

父が仕事で東京に来ているというので、芋子と三人で飲むことになった。
目黒の「かつ壱」にて。

父は今月いっぱいで長年いた職場を去る。
自分で決めたことだとはいえ、やはり彼から寂しさを感じた。
「誰もが必ず通る道だから」と言いながら、切なそうに熱燗を飲む父。

彼は私の高校の先輩で、高校を卒業してから東京の大学に進学した。
青春を謳歌した東京を、仕事を終えたあとに散策したらしい。
神保町の古本屋で本と「月光仮面」「ハリマオウ」のDVDを購入した父は、かなりご満悦であった。

母とのナレソメをちょろっと聞かせてもらい、爆笑!
すれちがってお互い振り返って…という運命的な出会い(@二荒山神社の麓、みよし付近)がなければ、私は産まれてこなかったことが発覚。

カラオケに行き、終電間際まで熱唱。
上野発23時38分の電車で帰る父と目黒で別れる。
心配なので「上野まで一緒に行こうか?」という私を制し「大丈夫~大丈夫~」と言う父。
まあ、子供じゃないし…と思い、私は池袋経由で埼京線で帰った。
しかし、寝ていないかが心配で一応23時30分に彼の携帯に電話をした。

なんと彼は山の手線で寝過ごし、最終には乗れず、カプセルホテルに宿泊するとのこと。

こんなオチがつくのも我が家らしいよな。
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マムシ!?

2007年03月18日 22時31分14秒 | Weblog
3/16(金)③

残業中、下のフロアに書類を渡しに行く。
すると、某男性社員が黙々と書類を作成しているのを目撃した。
彼は渡辺謙似のダンディーな殿方で、ちょっぴり破廉恥だ。
彼の傍らにペットボトルが置いてあったのを発見。

「…それ、マムシですか?」
悪戯心でそう言ってみた。
「何言ってるんだよー。違うよぅ」
笑いながら言う彼。

「いや、絶対にマムシです!」
「絶倫!」
「ビンビン!」
「っていうか、●●さんってマムシ酒のマムシも食べちゃう感じがしますよねー」

私たち二人の会話に他の社員数名も参加し、疲れきった残業中のフロアが笑い声に包まれた。

あはは~あ…は?

やっべー。
後ろに偉い人がまだ残っていた…。
絶対に聞いていたに違いない。

くわばらくわばら。


置いてけぼり

2007年03月18日 22時29分08秒 | Weblog
3/16(金)②

思いもよらぬ残業。今日は早く帰宅し、体力を温存しようと目論んでいたんだが。

ふと横を見ると吉熊上司が帰る支度を始めるではないか。
「俺、今日、床屋に行くから。帰るよ」
私の記憶が正しければ、彼は先月も16日に散髪をしているはずである。
「あれ?また行かれるのですか?」
と尋ねた。
彼は私よりも剛毛で多毛である。
いつも短くしている上、あのクマっぽい体型+ダブルの背広なんか着ちゃった日には、それはそれはイカツイ。
「伸びてくると髪が刺さるんだよ」
と笑顔で言う吉熊上司。
簡略された上記の一文で素早く推理する。
恐らく、彼がコマメに散髪をする理由は…柔らかい肌をした子供に抱きつかれる際、剛毛が刺さらないようにするための配慮なんだろう。
すげーよ。父の愛。
私なんか最後に散髪したのなんてクリスマス前だったわよ。
巻いたり伸ばしたりしてなんとか誤魔化しているけどさー。
普段は子供嫌いの私の前で子供の「こ」の字を言わない彼だけに、父親としての一面を見ると本当に衝撃を受ける。彼がどれだけ子供を愛しているのがわかる。

…だから残業をしている私を残して帰っちゃうんだわ。

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四季報(2007年春号)

2007年03月18日 22時27分14秒 | Weblog
3/16(金)①

サマンサタバサの流行りのバッグよりも、あの会社の株式の方が気になる。
初めて私が興味を持ったIPO銘柄がサマンサタバサなんである。
昨日の開示で、サマンサタバサがスタイライフというアパレル会社を公開買付で子会社化すると発表した。
TOBといっても、敵対的ではないっぽい。
子会社になる側も、サマンサタバサのブランド力によるメリットがアリアリなのだろう。

上げたのは前場のみ。
相変わらず元気がないぜ、サマンサ株。
しかし、今日なんとなく四季報を眺めていたんだが、なんとサマンサタバサの株主(上位10位)の中に鈴木亜久里がいた!
…けっこう衝撃的だった。

そして、午後、ライブドアの堀江元社長の実刑判決が下りた。
彼についてはあまり興味がない。
去年、市場を巻き込んだライブドアショックには驚いたが。
あと、私の聖地・尾道で彼が選挙活動をして、羨ましく思ったりしたことぐらいだ。

今年は勉強も兼ねて投資をしたいと思っていたのだが、銘柄選びの時点で挫折。

四季報の厚みって、枕にしたらちょうど良さげだよな…。

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Hate tell a 『女の子』

2007年03月15日 23時22分08秒 | Weblog
「なんだかね
 一日終るとね
 ふりだしに戻ってる気がして」
華原朋美「Hate tell a lie」

自分が思っているほど、他人にはそう思われていない気がしてならない。
全てが私の自己満足だったのだろうか。

報われないと思うほど悲観的ではないのだが、今日、気になる発言をされたので色々と考えてしまう。
会社内で交される会話で私が一番嫌いな言葉は「女の子」だ。
女性社員を意味する「女の子」という言葉。
以前取引先の業者さんが「うちの女の子にやらせますよ」と言っていたのに対し、「御社は女児を雇用しているんですか?」と真顔で言い返してしまうほど、嫌いだ。
そこには「会社=家族」という何ともレトロこの上ないニュアンスが隠されている気がする。
それだけではない。
いずれ時期が来たら、「寿」という熨を付けてとっとと追い出そうという男性中心の企業心理も嗅ぎ取れる。
彼等の定説である「女の子」を早く脱却したいという揺ぎ無い信念のもと、私はずっと会社員をやってきたつもりである。
しかし、「女の子」と言われずとも、その単語を発生させる彼等の意識に接した今日、私は塩を揉み込まれたナメクジのように意気消沈。

このままこの先やっていって、いったい何になるんだろうか…普段は目をそらしている虚しさまで感じる。


と、まあ、ここまで書いて風呂に入る。


よく考えてみた。
自分の抱える仕事は、果たして何なのかを。
そして一つの結論に達した。

「今、やるべきことにしっかりと向き合うこと。それだけを信じよう」

結果は後からついてくる。
女性ということがハンデになるのならば、その分頑張ればいいんじゃない?と。
何をどうこう…という具体策はまだないんだが、基本に返り、抜け目がないかもう一度確認する。そして、何か専門的なマニア仕事を身に付けて高める。職人になる。

そう思い手帳を開く。
「生きているうちは何でもできる」という未知なる可能性に、思わず身震いしてしまう。

人の波に流されそうでも1ミリも動きたくない、離れたくない…あの場所に居座り続けるため、腹をくくった。

「きらいって言うのは簡単で
 でも言ったって 何も変わらない」
って、朋ちゃんも歌っているし。
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泣いている彼女に…

2007年03月14日 21時40分29秒 | Weblog
仕事帰りに喫茶店でお茶とご飯をする。
隣の席には、男性二人と女性一人。
小説を読んでいるふりをして、彼等の話に耳を傾ける。
というか、彼等の声が大きすぎて、自然と耳に入ってくるんである。

どうやら、女性はキャバ嬢、男性二人はキャバ嬢を総括する人たちみたいだ。
勤務態度に問題がある女性が男性二人に説教されているもよう。
彼女が店に対する愚痴を同僚に喋り、それが上層部の耳に入った。

「あのね。周りの子に店に対して愚痴るの、辞めてね。
悪影響なんだよ、君。
言いたいことがあれば直接俺らに言えよ。
っていうか、初心を忘れてないか?君。
それじゃ、いつまで経っても君自身、成長しないよ。
辞めたけりゃ、いつでも辞めていいんだよ。
でもね、今までやってきたことがおじゃんになるんだよ?
自分から変わらなければ。でしょ?…」

ずっとうつ向いていた女性が、シクシク泣き始めた。

なんだか身に覚えがある光景ではないか…。
私がこの数年間、吉熊上司に言われ続けたような話が、私の隣の席で展開されている…。

お金をもらうって、辛いよね。
それはキャバ嬢もOLも同じだよ。頑張れよ。

そっと胸の中で彼女に呟いた。

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海老で鯛を…

2007年03月14日 21時37分07秒 | Weblog
ホワイトデー。
昨年同様、他部署の女性の先輩からバレンタインのお返しをいただく。
昨年はルームフレグランス。
今年は、シャネルの化粧下地!
…毎年、海老で鯛を釣るような物品交換で、先輩には申し訳ないと思う…。
仕事で返すということで。

存分に使用させていただきます!
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いつもの朝に追いつけ!

2007年03月13日 22時21分52秒 | Weblog
駄目な幕開けであった、今日。

1、前日、着ていく服の確認を怠ったため、今朝になり慌てる。
目星をつけておいたスカートに皺ができていたのである。
クローゼットを漁り、何とかコーディネートを完成させたが、なかなか納得ができない。

2、1で時間をロスしたため、慌てて家を飛び出す。
駅の近で、急にヘアアイロンのコンセントが気になる。
もしかしたら差したまま…いや、スイッチがオンのままかもしれない…火事になっちゃう!
嗚呼、これぞまさしく強迫性障害。
神経伝達物質セロトニンの異常はとどまるところを知らず。
認知行動療法指導をする心療内科医クマ先生の悲しむ顔がちらついたが、気付いたらダッシュで今来た道を引き返していた。
確認したらちゃんとプラグは抜かれていて、苛立ちが襲う。

3、いつもより遅めの電車に飛び乗る。
この電車でも始業時間前には到着できる。
しかし、以前、この電車に乗り、徒歩にて会社に到着したとき、上司に「遅いね。心配したよ」とイヤミともとれる発言をされたことが胸を過ぎった。
会社の最寄り駅に到着した私は泣く泣くタクシーで会社に向かうことにした。
タクシーという、なんとも高級な乗り物に乗ってしまった。
こんなこと、田舎の母に言ったら怒られるに違いない。
罪悪感でいっぱいの私を乗せてタクシーは進んでいった。
他人の目を意識して、会社近くの路地で下ろしてもらう。
料金を支払い猛ダッシュ。
何食わぬ顔でいつもと変わらぬ時間にタイムかードを打刻。
「おはようございます」と上司や同僚に挨拶をする。
上司たちも「おはよー」と普通に挨拶。

やっといつもの朝に追い付いた…。
溜息を吐きながらIDカードを首にぶら下げる。
そして何事もなかったかのように日常業務に溶け込む。

歯車が狂い出すと、途端に全てのリズムが不協和音を奏で始める我が生活。
…今夜は明日の用意をちゃんとしてから寝ようっと。
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木蓮の朝

2007年03月12日 23時01分17秒 | Weblog
膨らみかけた木蓮を見ながら出勤した。
春らしい明るい青空と木蓮の凛とした白さのコントラストに見入ってしまう。

今日で今の部署に異動して丸6年。
明日から7年目突入する。

「〇〇店から参りました●●亮子です。職種は違いますが、一日も早く新しい業務に慣れるように頑張りますので、よろしくお願い致します」

全体朝礼での挨拶まで、今でも一字一句覚えている。
業務を優しく教えてくださったのは、Sさんだ。
経費の締め方、稟議書の流動システム、捺印の重要さ、制服の管理、株式のこと。
たった三週間しか一緒にいられなかったが、店時代には想像できなかった「優しい女性の先輩」だった。
私の中の常識「女性の先輩=こあい」が崩壊するのを感じた。

そう言えば、ドキドキしながら初めて本社に出勤したあの日の朝も、木蓮が咲いていたっけ…。

初心に戻り、明日からも頑張ろう~♪
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大奥に入場

2007年03月12日 22時57分30秒 | Weblog
久々に18時台にタイムカードを押せた!
寄り道してラテを一杯&一服。
ぷっは~!たまらんね。

今日も慌ただしく去っていった…。
苦手な某部署を後にしてから、どっと疲れが出た。
何が苦手って、あの大奥っぽい雰囲気。
年上女性がワサワサといるんである。
しかし、仕事は仕事。遂行せねば…。

「失礼します!」と、元気よく入場。
いきなり大奥の皆さんから、舐めるような視線で観察される。
超マッハで業務をこなし、「失礼しました!」と明るく去る。これに限る。

「ちょっとお待ち!」と言わんばかりに、大奥総取締役みたいな人に呼び止められる。「これ、持っていってくれな~い?」と言われ、重い荷物の飛脚を命じられる。
しがない町娘の私は満面の笑顔で「いいですよ~」と手を差し出す。
ああ、もう嫌だ。
NOと言えない町娘の自分も。

霹靂しながら帰ろうとする。
「そこの町娘!お待ち!」
というような声が聞こえるではないか。
続いては長老みたいなお姉さんに呼び止られる。
私の巻き髪を指差しながら
「あんたー、その頭、どうしたん?ブリッコね。でもどう見てもあんたがやるとホステスね」
仕方がないので最後の力を振り絞り、
「亮子でぇす!ご指名ありがとーございます!」
と笑顔で答える。

疲れた。

こんなくだらないことに労力を使用してしまった…。
足取りがフラフラだ。
これは重い荷物のせいだけではないだろう。

年に4回といえども、大奥に入場することは辛い。


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