免疫力を備えた身体

2011年05月05日 | 食事 -

ずいぶん前のことだが、「なめらかプリン」がブームだった頃、
プレゼントに頂いた「なめらかプリン」を食べた日の深夜・・・・
突然・・・私は、ものすごい激痛と、吐き気、腹下しに襲われて、
数時間は我慢していたものの、夜中に意識が遠のきそうになって、
結局・・・朝の4時ごろに救急車で運ばれて、5日間の入院をした。


原因は、賞味期限がきれていたプリンを、「もったいない」からと
持ってきて下さった方を信じて、食べてしまったこと――。

某社の「なめらかプリン」は、その日に食べるようになっているが、
持参してくれた人は「一日の賞味期限」とは想像しなかったようで、
すでに2~3日経過しており、私はその被害にあってしまったのだ。
その人も貰ったそうで、何日経過していたのかは定かではないが・・・
その日、私が食べた時の味は、気持ち悪い感じはなかったので、
最悪の事態になってしまった。
卵は、本当に、こういうときは怖い食べ物になる。

食品に明記されていなくても、どうにかして・・・
食べる前に、賞味期限か製造日を確認しなければいけなかった と
後になって後悔したが、「後の祭り」だった。


しかし、同じ日に、同じものを食べた「もう一人の女性」は無事で、
私だけがシリアスな状態に陥った。
同じ条件で、同じ時間だったからこそ、私としてはショックだった。
周囲の人も、不思議がっていた。
それは、ひとえに、私の身体が「免疫力がなかった」ということ―。
当時、無理な生活をして、多忙な日々を過ごしていた私の身体の中には、
いざという時(異物が入ってきた時)、闘うパワーがなかったのだ。

菌も、ウイルスも・・・、私に免疫力があれば、体内で闘ってくれ、
それらの異物を抹殺してくれるものだが・・・
免疫力が落ちてしまっていた身体は、顕著な変調をきたした。


あの夜、一人で吐きながら、痛みと苦しみに耐えていたことは、
本当に辛かった。 
今も、決して忘れない。
すぐに病院に行っていれば、まだよかったのだろうが・・・
頑張ってしまう私は、吐くことでリカバリーするかもしれないと、
徐々にお湯を飲みながら、何度も吐き続けていた。
すると、酸の強い胃液がたまって、胃壁を傷つけていたようで、
突然に激痛が襲ってくるようになって、どうにもならなくなった。



今回の生肉の食中毒でも、シリアスな状態に陥っている人は、
子供や高齢者や、体力のない人、持病を持っている人が多いようだ。
みんな、抵抗力がなく、免疫力も弱い「身体的に弱い人」かもしれない。
こういうことがあると、私は「なめらかプリン事件」を思い出す。
私だって、疲れがたまっていなくて、もう少し体力があった時期なら、
あんなにシリアスにならなかったのではないかと・・・思うからだ。

もちろん、今回の生肉「ユッケの食中毒事件」とは、全く違う状況だし、
被害者が日ごと増えてきて、大腸菌による食中毒が広範囲で報告されている。
事実確認もできていない現段階では、何も言えないし・・・
食品提供業者の不手際と、認識の甘さからの現実が見えてきているので、
非常に切実な状態である。

しかし、だからこそ・・・
何時どのようなことがあるか分からないからこそ、自分の身体の状況は
把握しておくほうが良いと思ったりする。
やはり、免疫力や基礎体力がある人ほど、生死の境界線を越えられたり、
奇跡的に回復する力もあると思うからだ。



免疫力をつける方法は、いくつかあるし・・・
まずは、いろいろなことに、自分で出来る予防法もあるだろう。
弱い人が被害にあう可能性が高いことは、当然のことだろうから、
自分の日頃の体調やスケジュールなどのコントロールをして、
忙しいときは食するものにも、少しばかり気をつけるようにすると
まだ予防できることも多いと思う。

私が、多忙で身体が疲れているときは、油ものを食べないことや、
食べすぎないことなど、基本的なことに気をつけるように・・・・
誰もがみんな可能な「自分流の予防方法」があるのではないだろうか。
現代人は、特に、ストレス過多の環境で暮らしているので、
それだけで免疫力は落ちている状態なのだから・・・。



自分の身を、自分で守れるように、気をつけられることから
注意していくようにしてはいかがかと思う。

私は、「なめらかプリン事件」のことがあってからというもの・・・
賞味期限を超えたものは、決して食べないようにしている。
慎重すぎると言われようとも、あの苦痛は二度と経験したくない。