もともと「世界中の地震の一割が、日本に集中していた」のに、
それがもっとシリアスな状態になってきた。
昨年の「東日本大震災」以降に、大津波の浸水域に指定された
新しい地域もある。
海沿いの都市には、津波にみまわれた時のハザードマップが
拡大していて、人々の不安は募ってきているうえに、
勢いを増してくる “日常の地震の数”・・・。
子供の頃、私が育った四国では・・・
地震と雪は ほとんどないと思われていたように思う。
故郷を離れてから、多くの地震に頻繁にあうことになった。
私自身も、その頻度の差にびっくりはしたけれど、
四国から呼び寄せた父は、さらに地震の多さに驚き、
大きな揺れの際には、屋外に出て、一人で玄関先の階段に
ずっと座って、おさまるのを待っていた。
揺れが落ち着いてからも、動かず・・・長時間にわたって、
階段に一人で座っていたようだ。
そんなことが、よくあった。
それを心配した近所の隣人が、よくケアをしてくれたが、
私のいない時に限って、大型地震がきて・・・・
晩年の父には心細い想いをさせたことが記憶に残っている。
田舎を離れてすぐの頃は、父もまだ元気で、一人で
お留守番もしてくれていた。
二人の同居生活は、あの頃が一番楽しかったかも・・・。
それでも、地震のことは、あの頃からよく言っていた。
最近の日本は、当時と比べられないくらい、恐ろしく、
危機感を感じる状況だ。
今日も、また新しい情報が飛び交って、首都直下型地震も
震度7ぐらいは想定できるという「想定外の情報」だ。
しかし、そのニュースが納得できるぐらい・・・
とにかく、・・・日々、よく揺れる。
まず、この建物は大丈夫だろうが、ライフラインが心配だ。
そして、食器棚ー―。
昨年の引っ越し後に ちゃんとした補強をしていないし、
食器の飾り場所が あまりにも不安材料満載だ・・・。
ガラス類が、棚の上部に置かれているが、これは問題だろう。
思い出のアンティーク・べネティアングラス・・・。
ため息がでる。
いよいよ諸準備をしなければならない時期になってきたか!
言葉ではなく、本当に心構えと一緒に、持ち出し荷物や、
脱出ルートの確認などもしなければ・・・・
そんな気分になってくる。
「もしかしたら」という表現よりも、「ちゃんと」というか、
「いよいよだ」という言葉が似合う、かなり現実的な状況だ。
今日も、我家のお風呂には、
ちゃんと水がたまっている・・・。
できることから、はじめていこう。