錦糸卵とかちょっと面倒
妻が夏風邪なのであっさり系の晩御飯をこさえる。冷やし中華のような簡単な調理でも食材の下ごしらえの段取りや鍋を火にかけるタイミング、待ち時間に使った調理器具を洗い片付けるなどマルチタスクでの処理は多い。もっと言うなら食材を買う段階から作業は始まっている。調味料の用意など一連の作業についてのイメージトレーニングは大切。レンチン調理ばかりやっていては頭のボケが早まりそう。痴呆を扱った映画「花いちもんめ」(1985)の印象的なシーン。呆けた父親が魔法瓶をガスコンロにかけて火をつけるシーンがあった。他人事とは思えずギクリとしたことを覚えている。もしくは漫画「ねこぢるうどん」で呆けたじいさまが、子供たちにホットケーキを作る件(くだり)。家に遊びに来た子供の友達にハイカラにも「ホットケーキ」を作ってやろうとジジイがいいだす。子供たちは部屋で遊びに興じているが一向にホットケーキは出てこない。台所に確認に行くとジジイはスリッパを延々と擦っている。「ジジイ!何してんだ!」と問いただすと「おつゆつくってるの」。