石油ストーブの整備は先日に終えていたが最後の調整を忘れていた。去年から発現した症状として消火してもしばらくの間は種火のように火がくすぶっているという不具合。芯にタールが残っているでもなく芯のから焼きもしているが症状は改善されず。ネットで検索したところ消火後の消臭ファンが機能しないと火がなかなか消えないとのメーカー回答を見つける。このストーブはシャープの201(ニオワン)という機種で消火時に1-2分間燃焼筒下部燃料タンクに備わるファンが廻りタンク内が陰圧となる。燃焼芯の匂いは燃料タンク内に逆流し“匂わん”となる。そういえば消火後のファン駆動音をしばらく聞いていない。単一電池の電圧チェックにはじまりハーネスの導通、消火を検出するマイクロSWの反応など怪しいところを順にチェックしていく。ファンモーターに電源を直結しての動作も異常なしを確認。ファンを駆動する基板を調べると2石のトランジスターをダーリントンで組んだワンショット回路だ。電解コンデンサーをテスターであたるも反応は正常。のこるはトランジスターのパンクが疑われる。もう20年以上ストーブ内部の高温環境下で使ってきたことを考えると仕方ないのかもしれない。シャープはとっくにストーブの生産から撤退しているので交換用基板もまず無いと思われる。IC555などを使ってタイマー回路を組むことも考えるがマイクロSWと消火レバーの連動などの工夫も必要で少し面倒。そこで急場凌ぎとして100円ショップで懐中電灯を探す。スイッチ部のしっかりしたもので乾電池3本4.5V仕様のものを見つける。すぐに懐中電灯は分解しLED配線を外し電池端子から延長コードを伸ばしストーブのファンモーターに直結する。SWボックスとなった懐中電灯はそのストラップをネオジム磁石でストーブ側面にひっかけ吊るす。ストーブ消火時に手動でこのSWを入れればファンは廻る。切り忘れに注意というところか。念のため基板からの配線は外して熱収縮チューブで絶縁し遊ばないよう固定しておく。単純に考えればSWだけを増設しストーブの電池ボックスとファンを繋ぐだけでも良かったのだが、単一電池というのが嫌だったのだ。動作確認してみたところ定格3Vから4.5Vへ電圧も上がったことから勢いよくファンは廻った。これで消臭と消火時間も短くなればよし。今回は乾電池にエボルタを奢ったが次からはニッケル水素にするつもり。それでも電圧は3.6Vとなる。
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