東京都の小池百合子知事は23日、自民党や公明党が支援する県知事選候補佐喜真淳氏の応援で沖縄入り、街頭演説などをした。
小池氏は自民党を離党し、都議会自民党とも対立している関係だが、自民党二階敏博幹事長に応援を依頼されたという。自分の意志での応援でないというのもヘンだ。
そもそも都議会開会中、まだまだ多くの問題が指摘される豊洲市場の開場を控えるタイミングで、なぜわざわざ他県での選挙応援に出かけるのか。
小池氏は沖縄担当相時代に観光振興に取り組んだといい、「かりゆしウエアを世界に広める会」の初代会長だったと自慢、東京と沖縄の「共存共栄」を主張したが、まったく論理は破綻している。べつに沖縄とは何の関係もないはずだ。まさか築地市場を宜野湾市に、普天間基地を豊洲に移転しようというわけではないだろう。
沖縄の友人に「東京の人間は小池なんかを知事にしたくせに、沖縄の知事選のことをどうのこうの言わないでほしい」と言われれば、まったくその通りなのだ。
小池氏が沖縄県知事選で「東京都知事」の資格で「東京」を引き合いに特定候補を応援したのだとすれば、それは都民の立場としても明確に批判したい。
かつて小池氏が国会議員として、沖縄選出国会議員時代の玉城デニー氏が特定秘密保護法の危険性を指摘する市民からのFAXを示していたさい、「日本語読めるんですか? わかるんですか?」とヘイト発言したことも、忘れてはならない。小池氏が現在も日本会議メンバーで、在特会とも繋がっている差別主義者であることは、事実なのだ。
写真は、沖縄オリジナルのバヤリース。