Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「いま、この状況でも収入に影響を受けていない国会議員や国家公務員」と自ら口にできる神経が、理解できない。

2020-04-08 | Weblog
「たとえば、たとえばですね、私たち国会議員や国家公務員は、いま、この状況でも全然影響を受けていない。収入に影響を受けていないわけであります。そこに果たして、5万円とか10万円の給付をすることはどうなんだという点を考えなければならない」

新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言を発令した安倍晋三首相が4月7日の会見で、そう言ったのだそうだ。
私は不愉快になるのがわかっているから、横目にしか眺めていなかったのだが。

全国民一律の給付金は、ないそうだ。
「要請と補償はセット」ということも、ないそうだ。
「厳しく収入が減少したことを証明しないと渡さない」そうだ。

「(自粛を)ある特定の業界にお願いをしても、損失はその業界に止まるわけではありません。そこと取引をしている様々な人たちにも影響が出てくる。ということを鑑みれば、個別に補償していくわけではなく、困難な状況にあるみなさんに、現金給付を行いたい」
という発言は、まったく論理矛盾している。
被害に遭っているそれぞれの「業界」に応じた解決法がなければ、事態が改善されるわけがない。

個人事業主に対する最大100万円、中小企業には200万円の給付、無利子無担保の融資や、税・社会保障の猶予措置、等々だが、これは、どのくらいの期間が対象なのだ。何年続いても同じなのか。

今、本当に必要な、急ぐべき今、対応すべきだろう。緊急事態としてだ。

で、安倍首相は「世帯への給付金」について、「一律給付を検討した」としたうえで、結果として限定的になった理由について、次のように述べたという。
「自民党でも一律給付の議論がありました。私たちも検討した。たとえば、たとえばですね、私たち国会議員や国家公務員は、いま、この状況でも全然影響を受けていない。収入に影響を受けていないわけであります。そこに果たして、5万円とか10万円の給付をすることはどうなんだという点を考えなければならない」

「国会議員は影響を受けていない」?
そもそも国会議員や国家公務員に給付するなどという理屈が、あるわけがないだろう。

そこまで言うなら、むしろ、そういう人達は、給料を削減・返上すべきじゃないのか。
収入に影響を受けている人達に対して、こんな物言いをして、恥ずかしくはないのか。
国民と痛みを分かち合うべきだろう。

名前だけで活動していない議員、疑惑を受けて雲隠れしている議員からは、全額返納させるべきではないか。利子付きでもいい。
そういう「線引き」なら、一刻も早くすべきだろう。

そもそも、「いま、この状況でも収入に影響を受けていない国会議員や国家公務員」と自ら口にできる神経が、ほんとうに理解できない。


写真は、近くにある児童館。四日前。
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桜の次は何の季節か

2020-04-08 | Weblog
桜の季節が終わろうとしている。次がどんな季節になるかは、まだ見えない。

出かけてはならないというルール。
だけど通勤電車のラッシュは変わっていない。
これで電車の本数を減らすなどと言っているのは、どうかしている。
出かけてはならないというルールは、ここできっちり無効化している。

自分が出かけないことじたいは、は仕方がない。
書かねばならないものがあるが、まだ終わらない。

いろいろなことがずれ込んでゆく。
だが、支払うものは支払わねばならない。
どう収拾が付くのか見えない中、判断は難しい。

結局、人間は情報に洗脳される。
首相や都知事はなんだかんだ株を上げるのだろう。うんざりする。
だが、ここまでの疑惑や失態を、なかったことにはできない。当然ではないか。

本多劇場グループが、5月6日まで本多劇場グループ8つの劇場全ての劇場を自主的に休館することを決めたという。
1981年から、下北沢で育ったといえる私は、こんな日が来るとは思っていなかった。
支え合い、励まし合って、とにかく、今を乗り切りたい。

映画館も全館休業のようだ。信じられない。

ホームセンターや床屋は閉めないでいいのではないかと思う。

さて。
先月、中野に通っている間に、一度コロナビールを飲んだ。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、コロナビールの生産が一時停止と聞いてびっくりしたが、名前故の風評被害ではなく、メキシコ政府が、必要不可欠でない産業は活動を延期すべきだと要請しており、同社が従ったという。同政府が保健非常事態を宣言。これに伴い、一部の州では酒類の販売が禁じられたり、販売時間が規制されたりして、ビール工場は操業停止を求められていたのだという。消費者の需要に見合った在庫は十分にあり、近いうちに底をつく恐れはないともいう。
同社のビールの売上高は今年1~3月に前年同期比8.9%、特に3月1~3週は同24%の伸びを示していて、米国内の広い範囲で市民の外出が制限されるなか、ビールなど酒類の売り上げは増加傾向にあったという。米ニールセンの調査でも、3月第3週のビールの売上高は前年比34%増となっていたとか。
人類は逞しいと思わされる。
こういうエピソードが好きだ。
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