Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『九月、東京の路上で』 ポスターもできました! 前売開始は 6月17日(日)

2018-06-15 | Weblog
『九月、東京の路上で』。

ポスターもできました!

李潤希 ( Lee Yuni )のデザイン、大型版で、またまた新生面!


そうなんです。ポスター版コピーにあるように、

「創立35周年記念作品」

の中の一本なのです!


街中で見かけられましたら、よろしく!


⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

燐光群 創立35周年記念公演 第三弾

『九月、東京の路上で』

7月21日(土)〜8月5日(日)

下北沢ザ・スズナリ


原作 ◯ 加藤直樹「九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響」(ころから刊)

作・演出 ◯ 坂手洋二


原作は、1923年9月・関東大震災直後の出来事を、時系列を追って検証する同名ブログを元に刊行された、加藤直樹のノンフィクション。
95年前のあの日々、どのような「虐殺」が行われたか。
殺害や暴行があった各地を取材、刻一刻と広がるデマ・殺害行動など、95年前の東京を「追体験」し、検証する、ドキュメンタリー・ドラマの新境地。

平野共余子の衝撃的論考(草思社・スミソニアン研究出版刊)に着想を得て上演し読売演劇大賞三賞に輝いた『天皇と接吻』(1999)以来の、燐光群+坂手洋二がルポルタージュを劇化する、圧倒的試みの最新作。



前売開始 6月17日(日)11:00

http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

烏山寺町の「地震」に対する「自信」

2018-06-14 | Weblog
烏山寺町の石材店の広告。

「地震」対策に「自信」があるのだそうだ。

駄洒落と言えば駄洒落だが、ちょっとヤバイ感じ?

震度7以上だと、どうなってしまうのだろう。

関東大震災後に都下の寺院が集団で移転してきたこの「烏山寺町」と震災の関連性をここでも感じさせられてしまったのである。

(烏山寺町と関東大震災との関わりは一昨日のブログを御覧ください。こちら → 
https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/816fae9f86da4016a1fc190b59750a4a)


お店の方は親切だった。

通りかかって表の看板の寺町界隈の地図を熱心に(たぶん)見ていた私に、地図入りの団扇をくださった。




「九月、東京の路上で」

7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二


詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『神々の国の首都』を上演したマケドニアは、幻の国になる?

2018-06-13 | Weblog
もう22年前、『神々の国の首都』で、マケドニアの首都スコピエで、ユニセフ傘下の〈MOTフェスティバル〉に参加した。
〈MOTフェスティバル〉正式プログラムのメイン三本の一つということで、国立劇場大ホールで、コンプリシテ『ルーシー・キャブロルの三つの人生』に続いての上演だった。
同時通訳が間に合わず難儀したし、たいへん緊張したが、結果的には大成功であった。
この年のこのフェスティバルで、犬猿の仲とされていたギリシアの演目が初めて上演されたのを憶えている。

バルカン半島はヨーロッパの火薬樽と呼ばれる。
ユーゴスラビアが分裂した後も、新しい秩序がすんなりと受け止められたとはいえない。
マケドニアは、「マケドニア」という名称が自国の中の地方の名前だと主張するギリシアとの間の対立があり、問題をさらにややこしくしていたのだ。

ここにきて、そのマケドニアが、国名変更でギリシャと合意 、「北マケドニア共和国」に名称変更するというニュースが飛び込んできた。
マケドニアは、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への加盟意志がある故の英断だとしている。
本当に大丈夫なのか。両国の議会ですんなりと承認されるだろうか。

そうなると、一度は作品を上演した「マケドニア」は、「幻の国」になってしまうのだな。

写真は、四半世紀前の『神々の国の首都』、ポストカード。
ラフカディオ・ハーンを川中健次郎が演じた。手前左は、まだ三十代だった猪熊恒和。そりゃ若い。
で、この筏は、ほんとうに重かった。

〈坂手洋二戯曲集〉第三弾『神々の国の首都/漱石とヘルン』(彩流社)、解説・作品ノートを脱稿、出版に向けて動いています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

烏山寺町

2018-06-12 | Weblog
烏山寺町と呼ばれる地域。

千歳烏山と久我山の間に位置する、北烏山あたり。
二十六もの寺が、並んでいる。
小京都と言う人もいる。


なぜこんなに多くの寺院が?

それは、関東大震災のためだ。

震災後の1923年(大正12年)に浅草、築地、本所、荒川などにあった寺院が集団で移転してきたのである。

この界隈を散策していると、タイムスリップしたような奇妙な気持ちになる。

それにしても、こんなにすぐ近所に、歴史を刻んだエリアが広がっているとは……。


関東大震災時、95年前の東京を「追体験」する演劇、「九月、東京の路上で」。

稽古が始まっています。



「九月、東京の路上で」

7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二


詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再稼働は阻止しなければ。

2018-06-10 | Weblog
ニュースはしゃあしゃあと言う。
知事選、「与党が勝利」だとよ。

俺がバカなんならそれでいいよ。だけど、どう考えても勝てていたはずだと思える選挙をのがして、皆がんばっただのお疲れ様だのとだけ言っている場合じゃないよ、という態度も、極端に言えば有り得るということは、最低限キープしていようぜ。
戦争をする国になろうとしているんだぜ。
人が死ぬんだぜ。人を殺してしまうんだぜ。
なんか皆、鈍感すぎないのか。

チコちゃんはそういう連中にこそ「ボーっとしてんじゃねえよ」と突っ込むべきだろう。(こないだ某地方でその番組を観てあきれ果てたが)


で、選挙制度がおかしいってことももっと言っていこうよ。

なんて言わないの?
議員サンなんて何も仕事していないんじゃないの?


今回の新潟でさえ、「原発再稼働反対73%」の民意は。重い。それを裏切ったら新知事を絶対に許すなよ。

再稼働は阻止しなければ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

期日前投票を見こんでの「当確」なのか

2018-06-10 | Weblog
期日前投票を見こんでの「当確」なのか。

だったら選挙制度自体を見直した方がいいぜ。

気に入らねえ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟知事選①

2018-06-10 | Weblog
いやだな。
ほんとにいやなかんじだ。
なにがって、
選挙戦中の情報の伝わり方が、
人間のいかたが、
どんどん駄目になっていることが、如実に伝わってくるからだ。
悪い人間なんて、そうそういない。
しかし我々は、それぞれそこそこに、愚かだ。
愚かさの悪いかけ算を呼び起こすものは、何か。

開票情報が届くのが、痛い。

それでも、まだ信じたい。
さすがにまだ、そこまでは、いっていないと。

どうなるのか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紀州のドン・ファンって、誰なんだ

2018-06-10 | Weblog
なんだかここ数日、「紀州のドン・ファン」という名前が目につく。
不審死したらしいが、いったい、誰なんだ。
そもそも、その人の人生は「ドン・ファン」であったことに代表されるのか。
生前に存在さえ知らなかった相手を、あれだけのボリウムで、通名だかあだ名だかで呼びつづけるのは、おかしくはないか。
しかも全国規模で。

テレビや週刊誌が憶測ばかりの内容をだらだら報道しているのは、マスコミはやはり安倍政権の蒙昧を隠すため、協力しているのだろう。

死後、「演劇界のドン・ファン」と呼ばれないようにと襟を正しているご同輩は、いるのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネットテレビに出ました。

2018-06-09 | Weblog
ネットテレビに出ました。

デモクラシータイムス ウィークエンドニュース 「言葉の壊れかけた世界の片隅で 」

コメンテーターは、

森 達也(映画監督、作家)
坂手洋二(劇作家、燐光群主宰)
盛田隆二(小説家)
司会 鈴木 耕(フリー編集者・ライター)

この番組は、一年ぶりの出演。
ちょっと間口の広すぎる議題で、ほぼ初顔合わせなので、皆、わたわたしながら、話しております。
まあ、大事な話が出来たとは思うのですが。

森達也監督、盛田隆二さんとちゃんとお話しするのはホントに初めてで、鈴木耕さんも一緒に皆で、番組収録終わって近くの居酒屋に流れましたが、私が黒糖焼酎を飲み始めるとみんながつきあい、というか、私よりも飲みっぷりのいい豪快さんばかりで、ありました。

でも話していて、ホントに日本はどん詰まりにいるんだなあと、あらためて思いました。

森達也監督にはオウムのこと、『FAKE』のこと、聞きたいことがいろいろあったのだけれども、まあ、それはまたいつか、という感じです。
監督は、私の『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』がサリン事件の5年前、坂本弁護士失踪直後に書かれていたことを憶えてくれていて、考えてみれば、そういう直感が働いていたのだろうと思います。


番組は、こちらで観られるはずです。



https://www.youtube.com/watch?v=2uECR5qmGug
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『九月、東京の路上で』アフタートーク・ゲスト発表!

2018-06-08 | Weblog
『九月、東京の路上で』。

アフタートークのゲストの方々を、ご紹介します。
どのゲストの日に観るか、悩ましいではないかという声も聞かれるほどの、かなり多彩で豪華な、皆さんです。
全20ステージの半分の10ステージは、トーク付きということになります。
『九月、東京の路上で』チケット前売り開始は6月17日です。
どうぞよろしくお願いします。


7/22(日)
加藤直樹(ノンフィクション作家)

7/23(月)
鄭義信(脚本家・演出家)

7/24(火)
平井玄(非正規批評家)

7/25(水)
望月衣塑子(東京新聞記者)

7/26(木)
木村元彦(ノンフィクションライター)

7/27(金・19時の部)
井上淳一(脚本家・映画監督)

7/31(火・19時の部)
保坂展人(世田谷区長)

8/1(水)
瀬々敬久(映画監督)

8/2(木・19時の部)
永田浩三(ジャーナリスト 武蔵大学教授)

8/4(土・19時の部)
寺脇研(映画評論家)


⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

燐光群 創立35周年記念公演 第三弾

『九月、東京の路上で』

7月21日(土)〜8月5日(日)

下北沢ザ・スズナリ


原作 ◯ 加藤直樹「九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響」(ころから刊)

作・演出 ◯ 坂手洋二


原作は、1923年9月・関東大震災直後の出来事を、時系列を追って検証する同名ブログを元に刊行された、加藤直樹のノンフィクション。
95年前のあの日々、どのような「虐殺」が行われたか。
殺害や暴行があった各地を取材、刻一刻と広がるデマ・殺害行動など、95年前の東京を「追体験」し、検証する、ドキュメンタリー・ドラマの新境地。

平野共余子の衝撃的論考(草思社・スミソニアン研究出版刊)に着想を得て上演し読売演劇大賞三賞に輝いた『天皇と接吻』(1999)以来の、燐光群+坂手洋二がルポルタージュを劇化する、圧倒的試みの最新作。


前売開始 6月17日(日)11:00

http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

せめて死後は孤立させまい。

2018-06-07 | Weblog
目黒区で5歳の女の子が、食事も満足に与えられず虐待を受け、死亡した事件。
あまりの残酷さに言葉が出ない。

虐待した両親がどのように考えていたのか知る由もないが、ただ、少なくともこの社会で生きていたのだから、この社会がもう少しまともであれば、自分たちのしていることがおかしいと気がついたのではないかと思ってしまう。
だってそうだろう。
正しいことが行われなくてもそれで通ってしまう、間違っているとわかっていてもただすことをしないでいて平気な社会。
嘘をついても罰されない社会。自分の都合で事実を隠し、誤魔化し、それが露見しても誰もきちんと責任を取らないですむ社会。
そして何より、自分より弱い立場の者に責任を押しつけて逃れられると思う輩に溢れ、事実が明るみに出てさえその連中が罰されていない現実。

そんな諸々が、間接的に事件を後押ししてしまったのではないか。「どうせそういう世の中なんだ」、と。
ならば世の中を変えねばなるまい。
犠牲者を、せめて死後は孤立させまい。

財務省の改竄問題で、「よく言う空気っていうやつがそうだったのかもと言えばそれまでなんでしょうけど」と、麻生財務大臣は言う。改竄に手を出し、自責の念から死を遂げた職員もいるのに、何を言うのか。その職員は空気に殺されたというのか。
麻生氏は「関与を嫌だと断った人たちもいる。断らなかった、断れなかった、そこにいくつかの差が出てきたことは確か。何となく、軽いつもりで罪の意識もなくやったのか、やばいんじゃないかなと思ってやったのかも人によって違う」と、同じことを死者の前で言えるのか。首相夫妻の関与は、もう明らかになっているのだ。

そして、福島第1原発で、協力企業の50代男性作業員が作業後に敷地外で倒れ、搬送先の病院で死亡した。
明らかに不自然な死を「原因はわからない」とスルーし、一方で、積みきれぬ量のフレコンバックに重ねられた「汚染土」を全国の工事現場に、そして農地に(!)使うことを決めてしまう国家権力の横暴が罷り通ろうとしている。社会的弱者は絶望的な状況を受け入れるしかないということなのか。

たった一人の死。
亡くなったその存在が、死後もまた、孤立を余儀なくされるような、そんな状況が、許されていいのか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万博大阪招致シンボルマーク。 笑顔記号円環の不気味。

2018-06-06 | Weblog
万博の大阪招致。
このシンボルマークの無惨さ。
笑顔記号円環の不気味。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに続く、世界的祝祭頼み。瀕死国家断末魔の悲鳴。

東京オリンピック・パラリンピックのロゴもいろいろ揉めたが、こりゃないぜ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星野文昭さん解放全国集会の盛況

2018-06-05 | Weblog
「星野文昭さん解放全国集会」は、高松のサンポートホール・大ホールで、千人超の大盛況となった。

なぜ高松かというと、現在星野文昭さんは徳島刑務所で服役中であり、高松にある更生保護委員を動かさないといけないということからである。             

それにしても千人超のホールがほぼ全席埋まったのだ。「無実で獄中43年」の実態が多くの人に知られるようになって、救援会も全国三十数カ所、更に増えている。 すごいことだ。
この集会のための新聞の全面広告も前例のないことだったが、でっち上げの伝聞証拠しかないのに、これだけ長い間獄中にあるというのは、世界的に見てもあり得ないという「事実」が、以前より広く浸透しているのだ。

今現在、些細なことで懲罰を受け、等級も二類から三類に下げられてしまっているがそれでも挫けない星野文昭さんから、会場に向けたメッセージが届けられた。 
再審弁護団報告、おなじみ鈴木達夫さんはじめ、そうそうたるメンバー。
記念講演は、平良修さんの「沖縄と星野文昭」。星野さんは、沖縄復帰前に「沖縄闘争」をたたかったのである。
若者達の「詩の群読」は、参加したほんとうに多くの若い人たちがこの冤罪事件に注目していることがわかり励まされた。田島咲乃さん、田島基江さんの演奏に続いた。
星野文昭さんの兄弟、治男、修三さん、従兄弟の誉夫さんの登壇もあった。素敵な人たちだ。修三さんとは久々の再会。

私は、高橋和也さん、獄中結婚三十二年になる星野暁子さんと共に、星野さんご夫婦をモデルにさせていただいている劇『ブラインド・タッチ』にまつわる「スペシャルトーク」で、登壇した。
   
終わって、高松の町を二キロ近く、パレード。
和也くんを見かけた人たちが声をかけてくれる。ドラマ「宮本から君へ」はずいぶん人気があるようだ。きょうは彼の登場で、集会・パレードとも、いっそう華やかに、賑やかになったと思う。

個人的には、1988年初演の拙作『OFFSIDE 危険な話』のモデルだった、藤井高弘さんと再会できたことに、驚いたし、感動した。
藤井さんは八十年代、中曽根政権時代の自民党本部放火事件の容疑者として冤罪で獄中にあり、『OFFSIDE 危険な話』は、検察審査会がその事件の真相を探っていくという劇だった。而立書房から出版されている(『トーキョー裁判/危険な話』)、私の最初の戯曲集だ。全国ツアーもしたこの劇を1990年に再演した直後に、藤井高弘さんは無実が証明され、解放された。『ブラインド・タッチ』も再演したので、そのジンクスが有効なら、星野さんの解放も近いはずだ、と、私が集会の壇上で彼の事件のことを話したせいもあるが、集会後に藤井さんの方から寄ってきて話しかけてくれた。お目にかかるのは実に二十七年ぶりになる。感無量である。

星野文昭さんの一日も早い解放を願ってやまない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前川喜平元文部科学事務次官「愛媛県にないのは獣医大学だけじゃないのです」

2018-06-04 | Weblog
夜間中学を推進している前川喜平・元文部科学事務次官の講演を聴く。

「義務教育完全無償化」についての講演であり、その話題が多い。
学ぶことは人間の「権利」であり、ワイマール憲法にもある。(アメリカの憲法にはにはないらしい)
勉強しなければならないのではなく、学習権がある。学習権は参政権に繋がる。無知の状態をそのままにしてはいけない。
「就学義務」はおかしい、憲法では学校に行かせなければならないのではない。「無償普通教育」と呼ぶのが正しい考え方。
人々が「義務教育」と呼ぶときは、国の義務でなければならない、というのは、聞いたことがある。

そして、「愛媛には夜間中学がありません。愛媛県にないのは獣医大学だけじゃないのです」というのが、どーんと受けた。

話術が巧みということではなく、一種の「ゆるキャラ」的佇まいが、今の時代には、魅力的に映る。
「面従腹背」というキーワードについては、ご自分でネタにされていた。
出会い系バーの話題は出ず。

きっとこの人にとって教育基本法改正や道徳の教科化は確かに「やりたくない仕事」だっただろう。

「あったものをなかったことにはできない」と言ってのけたこの人のように、全ての官僚が嘘をつかず、改竄もしなければ、それだけでいろんなことが解決するのにな、と思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『九月、東京の路上で』本チラシ、できました

2018-06-03 | Weblog
『九月、東京の路上で』。

本チラシ、できました。

デザインしてくれたのは、李潤希 ( Lee Yuni )さん。

ええ、昨年の〈非戦を選ぶ演劇人の会〉リーディングのために、「反戦落書きのススメ」ステッカーをデザインしてくれたのも、彼女です。

映画の宣材をいろいろ作ってきた Yuni さんですが、演劇のものは初めてじゃないのかな。


右手に、鉄塔のように見えるのは、荒川鉄橋。関東大震災直後、ここでも多くの人たちが殺されました。

鉄塔といえば、都内の通信塔が壊滅し、「不逞の輩による襲撃」を恐れる者たちが出て事件が起きたという、震災後も首都圏で辛うじて通信できていた「船橋無線塔」が、想起されます。

様々なイメージが掛け合わされたデザインです。


公演詳細情報は、続報をお待ち下さい。


⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

燐光群 創立35周年記念公演 第三弾

『九月、東京の路上で』

7月21日(土)〜8月5日(日)

下北沢ザ・スズナリ


原作 ◯ 加藤直樹「九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響」(ころから刊)

作・演出 ◯ 坂手洋二


原作は、1923年9月・関東大震災直後の出来事を、時系列を追って検証する同名ブログを元に刊行された、加藤直樹のノンフィクション。
95年前のあの日々、どのような「虐殺」が行われたか。
殺害や暴行があった各地を取材、刻一刻と広がるデマ・殺害行動など、95年前の東京を「追体験」し、検証する、ドキュメンタリー・ドラマの新境地。

平野共余子の衝撃的論考(草思社・スミソニアン研究出版刊)に着想を得て上演し読売演劇大賞三賞に輝いた『天皇と接吻』(1999)以来の、燐光群+坂手洋二がルポルタージュを劇化する、圧倒的試みの最新作。



前売開始 6月17日(日)11:00

http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする