さくら草の日記

日々のつれづれをつづります

首輪

2018年06月30日 | 短歌



老い来れば緩くなりたる猫の首輪外しやるとき眼閉じいる


短歌de胸キュン  栗木京子選

題「輪」  

入選



ランは、仔猫のときから12年をわが家で過ごした
当時高校生だった娘が
友達の家に生まれた仔猫の一匹をもらった

家人がいない日中は
専用の通用口から出入りして
蝶やバッタを追いかけ自由奔放に過ごした

仔猫から 少年期 青年期 ・・・ 老年期と
猫の一生は
駆け足のように過ぎて行った

老いと病気で水しか飲まなくなった

病院の治療を嫌がった

だんだん痩せて首輪がゆるゆるになった

痩せた体にゆるゆるの首輪は重かろうと
外してやった


あれから15年が過ぎ
悲しい出来事も
やさしい思い出となった

コメント
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