三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

LGBTQ 大久保暁氏の話を聞く

2023年01月29日 | 研修報告
 令和5年1月27日(土)午後2時から三田市総合福祉保健センターで開催された「女性として生まれ男性として生きる」と題した大久保暁(おおくぼ あきら)氏の講演を拝聴しました。(三田市共生社会部人権共生推進課主催)
 講演では、女性として生まれ幼少から体育教師として生きてきたお話し、そして「男性として生きていきたい」と親へカミングアウトした後、教師を辞め大阪で男性として働き、良き方と出逢い、結婚したお話し。
 また、「同性婚」を認めている世界各国のリストやALLY(アライ)と言う「性の多様性に寄り添っていこうとする人」の話、さらにカミングアウトされた場合の対応について、そして最後の締めくくりとして「今日からできること」でお話しは締めくくられました。
 日頃、私は、女性と男性と言うイメージで話をしていたと感じました。孫らにも男の子らしく、女の子らしくなど、声に出してまでは言わないにしても感覚的には、自分の育ってきた環境で「男・女」を認識していたような気がします。
 男らしさ・女らしさについては、「自分らしさ」に置き換えてみては?との大久保氏お話しに改めて納得しました。
 自分の性が男なのか女なのか分からない、あるいは、自分が女又は男ではないと意識しながら生活する苦しさの話についても、「性の悩みなどなく暮らしてきた自分」が居たことに気づかされました。
 圧巻だったのは、男として戸籍を変えるために子宮と卵巣を摘出する手術を受けたことです。
 女性として生まれ、男性として生きる方の中には、手術していない方が多くおられるのも事実とのことですが、大久保氏は、「手術」を選択しています。
 手術したことで、パートナーと出逢い、戸籍上も婚姻が認められています。
 恥ずかしながら法的に「男性」になるために子宮の摘出手術しなければならない。ことを私は知りませんでしたし、法のあり方がこれで良いのだろうか?とも感じました。
 2018年の調査結果によれば、日本人の8.9%(11人に1人)がLGBTQの方であることを考えると、身近で自分の性に違和感を持ちながら生活している方が多くいます。
 今日からできることとして*異性愛が前提の会話を見直すこと*言葉で価値観を刷り込んでいないかを常に注意すること*相手の立場で考えること*相談されたら相談に気軽に乗ること*ALLYとして性の多様性に寄り添うことなどなど。今の自分の考えを再認識し、今日から、今からALLYになれるようにしたいと思います。
 最後にスクリーンに映し出された大久保氏からのメッセージは「自分らしい人生を」、パートナーの方からは「自由の形は、私たちの形」でした。
 本当の自由を得て自分らしい生き方を得た大久保暁さんに改めて「乾杯!」したいと思います。
 ご講演ありがとうございました。
 
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認知症と闘う

2016年06月22日 | 研修報告
 ブログをしたためるのは、何日ぶりでしょうか。
 先日参加した、三田市で活動しているぼちぼち野郎主催の認知症セミナーについて書いてみたいと思います。
 開催日は、19日(日)午後2時からでした。
 講師は、仙台市在住の丹野智文氏。
 丹野氏は、39歳(現在42歳)の若さでアルツハイマー型認知症を発症していますが、自動車のセールスマンを現役でこなしながら地方へ赴き講演をされている方です。
 

 ぼちぼち野郎の副代表である北村吉次氏との出会いもあり、京都市での講演後に三田市まで足を運んでくださったようです。
 丹野氏の生き方が素晴らしい。丹野氏が語る一言一言が胸に突き刺ささってきました。
 以下、丹野氏の語ったことを箇条書きで羅列します。
 ・会社で得意先の顧客の顔と名前が一致しないことが頻繁に発生
 ・同僚の名前が出てこなくなった
 ・おかしいと感じ病院へ。結果アルツハイマーと判明(若年性認知症)
 ・精神的に参った時期を乗り越え、病気と共に生きる決心をする
 ・役所に行き相談するも30代後半では、介護保険も使えない。また認知症患者に対する制度そのものが日本では未熟。
 ・認知症は、外見は健常者そのものであるが、そのギャップに悩んだ末、妻や子供と相談して認知症であることをオープンにすることに・・・。
 ・当初オープンにできなかった理由は、他人からどうみられるのだろうかというある種の「おそれ」だった。
 ・オープンにするとこれは考え過ぎだと分かった。
 ・友達の自分の病気を打ち明ける「次に会うときには、皆さんのこと忘れているかも・・・」と。友達は「丹野が忘れて  も僕たちは丹野を忘れていない」と・・・。(泣ける話・ひご)
 ・会社へは、電車通勤。降りる駅名を忘れることも・・・。でもHELPをすると皆さん親切に教えてくれる。
 ・認知症患者には、環境づくりが大切。
 ・認知症になると話ができないと思い込んでいる人が多いが、言葉を出すのが遅いだけであり、話したい人ばかり。
 ・仕事をしていても忘れることが多いので、ノートにこまめに記入することで、仕事をおろそかにしない。
 ・認知症を発症しても一気に進行するのは希である。環境をつくることで、社会人として立派に過ごせる。
 ・認知症の方が、周囲のサポートで当たり前に過ごせる社会にしなければならない。
 (まだまだ、いろんなことを話されていました)
  私たちは、何気なくこれまでの経験や記憶を頼りに仕事をしていますが、丹野さんの場合は、これが全くあてはまりません。今日の出来事、朝の食事、先ほど出会った人の顔を忘れています。
  しかし、丹野さんの工夫がそこには光っています。「丹野ノート」の始まりです。日々のささいな行動をノートに書き記します。自分の日々の行動や記憶(記録)がそこにはあります。
  丹野さんは、日々刻々と生まれ変わる自分に挑戦し続けています。だから、脳がつかれるのではないかと思ってしまいます。発症するまで、トップセールスマンだった丹野さん。
  認知症を発症しても認知症の中のトップを走り、世の中の認識を変えようようとさえしているのではないかと思います。
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気分転換!

2015年08月04日 | 研修報告
 日曜日、「近場の陶板浴に行きませんか!」と選挙をお手伝いしてくださった知人からお誘いを受けました。
 陶板浴の効果は、書物などで紹介されていて、癌患者などが良く利用しているようです。
 身体を温める効果、陶板浴施設内の活性化された空気の効果もあるとのことです。
 妻の疲れと選挙1週間後の気分転換にと二つ返事で知人のご夫妻と4人で出かけました。
 
 うっかり、施設の外観を撮影し忘れ、これではブログにはなりませんが、施設は加東市森尾にある陶板浴「オカメイ」というところ。
 入浴料は、初回無料体験(2回目より1,000円となります)ができます。
 温泉施設ではありませんが、42度~43度の室内に入ること30分。大量の汗が出てきます。シャワーを浴びた後は、身体が楽になっていることが分かります。お疲れのあなた、一度、お試しください。

 さて、このまま帰宅すると思っていましたが、昼食をとることに。陶板浴の職員から「十八羅かん」というお店も美味しいですよと紹介され加東市畑まで行ってきました。
 十八羅かんは、辿り着いて分かったことですが、ある宗教施設の入口にあり、全国からこの施設にやって来る信者の方々が利用する施設でもあるようです。したがって、食事メニューは豊富、味もばっちりでした。
 嬉しいことに三田産の「三田ポーク」を利用したトンカツ定食もメニューにあり、三田ポークをいただくことになりました。
 三田ポークに隣のまちで出会うとはラッキーでしたし、全国の皆さんにPR出来ていると思うと嬉しく感じました。

 昼食を食べ終えると、近くにある「播州清水寺」へ。標高の高いところにあるため、避暑には最高の場所です。西国25番目の札所になります。
 ここでは、しっかりと写真で紹介します。

 アジサイが綺麗に咲いていました。

 境内は、モヤがかかったような状況

 清水寺の裏側通路から撮影。この日は眺望出来ませんでいたが、明石海峡大橋も見ることができます。

木漏れ陽が素敵です。蝉の声もおとなしく聞こえます。

寺院の跡。土台になった基礎石が点在しており、名残が残っています。

 ということで、日曜日は知人ご夫妻のお陰で心も身体もリフレッシュしました。次のステップへ向けて頑張ります!




 
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心温まるスタッフの支援

2015年07月25日 | 研修報告
 選挙戦も残すところ今日一日となりました。
 ときめく三田を創るためには、市民の皆さんが市政に直接・間接的に関わることが大切であり、市政に関わることで少しずつまちを変えて行ける。
 また、高齢化率が上がって来る三田市にとって「移動しやすいまちづくり」は、今後の課題。私にその課題を解決させてください!と訴えさせていただいています。
 さらに一昨日、高平や乙原方面へ選挙カーで乗り込みましたが、三田の観光資源がまだまだ発掘出来ていないことに気付きます。
 今後、地域資源に磨きをかけて観光力を高め交流人口を増加させ、雇用政策につなげて参ります。


 さて、昨日は、新三田駅から朝の挨拶がスタートしました。
 5時45分に駅に到着したところ他の陣営のスタッフがたくさん出ていて、私の立礼する場所がありませんでした。
 結局、郵便ポスト手前で立礼。「しがらみなしの候補者を選びましょう!」と大きな声を上げさせていただきました。

 昨夕は、新三田駅で市民の皆様をお迎えしましたが、そこから見える夕焼けが本当に美しかったです。


 私の陣営の運営は、運転手さんやウグイスさんを除きすべてボランティアで成り立っています。
 
 昨日も、まかないや事務所の整理などに女性陣が集まりました。 
 こんなに集まっていただき、妻も毎日感動と感謝の日々を過ごしています。

 さー。今日で最終日。練り歩き、街頭演説を繰り返しながら、浮動層の方々に「心ときめく三田をご一緒に!」を浸透させたいと思います。
 
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近況

2015年07月05日 | 研修報告
 おはようございます。
 昨日は、事務所に私の応援団(オヤジの会)の方々がお越しくださり、平日の事務所の様子とは違う雰囲気となりました。

 政治団体である「明日の三田を創る 市民ネット」が、街宣車で流す文言も単なる「名前」を連呼し、市民の皆様に「何?」と思われないようきっちりと政策を訴える内容にしています。そして、このテープ作製は、Kさんが引き受けてくれています。
 また、日々の収支を整理するためのエクセルファイルをAさんが、また昨日のようにオヤジの会の皆さんが集まった時は、街宣車の運転やリーフレットなどのビラの折り込み作業など全て手作り感満載のボランティア作業を展開しています。皆さん!本当にありがとう!


 事務所には、遠方にも関わらず、市民の方々が時折顔を見せてくださいます。
 また、昔一緒に仕事をしていた仲間が夕方に訪問して下さいました。
 事務所に来ていただいた方々には、「応援メッセージ」を書いていただいています。
 皆さんからいただいた激励や温かなお言葉、そしてまちづくりの思いは、天まで届くようにと事務所に貼らせていただいています。
 事務所の壁が、告示日を迎えるころには一杯になれば幸いです。
 肥後は、毎日悔いがないように動き回っています!
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地方創生 ~新・公民連携シンポジウム~ 大切なものは何か

2015年05月28日 | 研修報告
 昨日5月27日(水)の午後1時~開催された日経BP社主催の新・公民連携シンポジウム「地方創生・自治体会議」に参加しましたので、簡単に報告します。
 氏は、グラフを示しなが、未だに大東京の転入超過(1年で10万人超え)の状況が続いていること、しかしながら、地方府県から転出している人が子供をたくさん産んでくれるのなら良いが、他府県よりも特殊出生率がかなり悪く、人口減少の要因ともなっている。
 ここまでは、地方消滅論で論じられてきたことです。
 では、地方創生の目指す方向性は何か。このままでは、高齢化率が40%、マイナス成長に。中山間地域で地域での生活が困難になる。地方都市では、人口流出が止まらず。東京圏でも高齢化が進展し活力の低下が見られるようになるとのシナリオ。
 これに歯止めをかけ、上記の悪影響をなくして行くと言うのが、地方創生の考えです。
 シンポジウムの中で奇しくも、浜松市長が「東京圏への人口流入はまさに国の仕事である」と言っていたように、いち地方が人口減少対策に頑張ってもあそこまで肥大化した東京へ移転するのを止めましょうというのは、難しい問題です。
 経済の中心を東京に置きそして政府、官庁もまた東京に置いてしまったのが、今となっては、仇となっている気がします。
 少なくともそれこそ日本列島改造論みたいな何かをしないとこの流れは収まらないと思います。昔は、各省庁を何処かの都市に置くとの議論もありました。今でも危機管理のためにそうすべきではないかと思います。
 東京へ投じられたインフラは、相当なものです。道路網・ビルディング、特に鉄軌道にさえ乗れば、ほとんど何処にでも行けるような仕組みが出来上がっています。
 さて、少し疑問がわきます。特殊出生率が上がってきても人口減少が緩やかになるのは、30年後先との説明です。戦後のベビーブームは30年サイクルで回っていましたが、ついに3サイクル目のブームは来なかった第2次ベビーブームが昭和46年~昭和49年にかけて、よって平成13年~平成16年にかけてと言うことになります。
 政府は、10年も前のことで今慌てている。2008年から既に人口減少が始まっています。この人口減少さえ推計で分かっていたはずです。地方創生をやるのなら、第3次ベビーブームが来ないな?と思った平成17年には、地方創生戦略が出来ていたのではないかと思います。したがって、国は10年の政策的なロスをしているのではないかとも感じます。

 話は、変わって、浜松市鈴木市長から貴重なご意見を聞くことができました。また、パネラーの熊本市 市長政策総室長 古庄氏、岡山県真庭市 総合政策部長吉永氏、公益財団法人日本生産性本部 公共政策部長澤田氏、大和リース㈱ 代表取締役社長 森田氏の第一線で活躍しているそれぞれの方からも貴重なご意見や体験を聞くことができました。
 浜松市は、合併し人口80万人都市となっているが、他の政令都市とは異なり、合併前の町の高齢化率・過疎化が進展してきている市であること。DIDと言われている人口集中地区の面積割合もわずか5.6%で指定都市平均の41%に届かないような市であること。
 鈴木市長は、「臨時財政対策債は、なるべく使わないようにしている」「財源手当てされるからと言ってこれを使うのは公債費を増やしているのと同じ」まさに、私がずーと思っていたことをさらりと言う方でもありました。
 しかし、なかなか、臨時財政対策債を使わずに凌げる市は少ないと思いますが、浜松市では、職員数削減をはじめとする行革、外郭団体の改革、税収の確保対策、市債残高の削減などで財政改善していました。
 さらに公共資産のFM(ファシリティーマネジメント)による公共施設の活用なども当たり前のように取り組んでいます。
 公民連携で言えば、産業イノベーション構想、ものづくり特区、海外ビジネス支援、ベンチャー企業への支援や協議会の設立など矢継ぎ早に地方が元気になる取り組みを講じてきています。
 シティプロモーションでは、公と民の連携で知恵とアイディアで地方を蘇らせたい。と締めくくりました。
 熊本市の取り組み、真庭市の取り組みも地方の持っている潜在的な資源を活用しているのが特徴です。また、真庭市の吉永部長の話では、地域資源はものだけではなく、人も資源。との話は、ごもっとも地域に埋もれている人材資源も大切な要素です。
 まずは、地域の人がやる気が出て来るかがポイントのように感じます。
 三田市も阪神間近郊にありながら阪神間の観光客を上手く呼び込めていないと感じています。
 三田市のシティーセールスの戦略では、アクションプランを描いてはいますが、三田を好きになってくれる「ときめいてくれる」プランなのかどうかを再検証する必要があると思います。
 熊本市、真庭市も即刻今のように地域資源を活用できるようになったわけではありません。自分のまちの強みと弱みを知り、まちを愛する人、事業者の方々と真剣になって膝を交えて戦略を練ったことが、今生きてきています。
 また、身の丈にあった戦略を!とのご助言もいただきました。
 三田市もまた、これからの人口減少、少子高齢化社会への突入、今元気だからこそやっておかなければならないことがあるのだと思います。
 
 
 
 
   

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市役所褒めてあげてください!

2015年04月30日 | 研修報告
 4月も今日で終わり。今朝は、5時45分ごろから新三田駅で立礼をさせていただきました。
 
 立礼も8時過ぎに通過するNさんとたわいもない会話をして立礼終了。今朝も幾人かの市民の方と会話を交わしました。その内容はタイトルにもなっています。
 帰宅して朝食をとり、10時前にゆりのき台中学校へ。今日は、25日(土)に引き続きゆりのき台中学校の緑化ボランティアの作業日でした。
 新しくボランティア参加された2名の方と6名で約1時間30分かけての除草作業となりました。
 学校は広いので、1時間30分の時間では到底作業は終わりませんが、中学校を通じての保護者の交流が嬉しいです。


 上記は、正門前のサツキ、画像では分かりにくいのですが、結構木々の間から雑草が出てきています。5月とは言え気温も上昇、皆さん、額に汗を流しながら作業をしていました。参加された皆様お疲れ様でした。

 午後からは、市役所へ。議会報告会の報告書作成と初の三田市教育総合会議の傍聴をさせていただきました。
 傍聴は議員が10名程が参加していました。議員には関心が高い会議でも市民の参加が1名しかありませんでした。
 
 さて、今朝の立例の時のお話・・・。
 これまで話を1度だけした記憶のある方が、私の横を通る時に立ち止まりました。
 「私は、昨日三田市役所の新庁舎に用事があって行ってきました。市役所は変わりましたね!コンシュルジュが丁寧に説明していただき、本当に助かりました。市役所を褒めてあげてください!」
 私も思わず嬉しくなり「ありがとうございます!必ず伝えます!」と返事をしていました。
 市民にあまり褒められることのない市役所。市民からのお褒めの言葉は、職員が目を輝かせて働くことのできる原動力になると思います。
 市民の方も新しくなった市役所そして何より職員を見ています。
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お節介士が高齢化社会の家族を救う

2015年04月23日 | 研修報告
 昨日22日(水)お節介士(ケアライフサポーター)養成講座を受講いたしました。
 この講座は、一般社団法人日本エルダーライフ協会が主催しており、講座を受けた方がお節介士として入会し登録すれば、資格認定が得られます。
 私はこの講座を3回受講しました。そのうちの1回は三田市内で受け、残りは大阪中央区南新町にある社団法人即戦力さんの入っているビルで講習を受けました。
 お節介士講座は、介護制度の仕組み、施設の違い、介護する前に知っておきたいこと、法的な知識、介護費用面、要介護認定に関することなど幅広い知識を習得することで、お節介士のなられた方を地域社会で貢献する人、出来るようになる人を養成するものです。

 講習は、3時間かけて行われますが、内容を深める方は、この何倍も必要ではないかといつも感じます。
 介護制度は、毎年のようにめまぐるしく変わって行きます。いわゆるケアマネージャーは、介護認定やケアプランづくりなどで多忙を極めていますので、これから介護を受けようされる家族の方には詳しい話が行き届きません。
 私は、お節介士養成講座を受け、認定を受けたお節介士の方々が地域で介護認定を受ける、受けずとも介護制度に関心ある方々に懇切丁寧に説明ができる人が存在することで、随分介護制度の理解、制度の適正な利用が進むと思います。

 堺市では、お節介士の役割を認識し、新たな仕組みを造る動きがあるようです。
 介護者が増える中で包括支援センターの仕事も忙殺される中、地域で顔の知れた方々に気楽に相談できる仕組みも今後行政として合わせ技で考えて行く必要があると感じました。

 また、お節介士は、地域で高齢者との懸け橋となっている民生委員・児童委員の方のサポーターとしても活用できるのではないかと思っています。
 これまでのブログでも書きましたが、認知症サポーター養成講座を予算をかけて行うのであれば、お節介士のような家族や地域の話し相手になれるサポーターを要請する事業に振り替えてほしいとも思います。
 
 今回の受講を終え、お節介士の役割を改めて認識をさせていただきました。
 三田市内ではお節介士は、まだお一人と聞いております。
 お節介士第2号になるべく認定手続きを済ませたいと思っています。
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ジビエ料理の振興で森を守り、そして農業被害を少なくしよう!

2015年03月08日 | 研修報告
 昨日、三田市立有馬富士共生センターで開催された「里山の恵みシカ肉を食べて森を守ろう!」の講演会に参加しました。
 主催は、ひょうご森のインストラクター会で、今回7回目の研修会となるとのことでした。
 研修会場には、40人を超える参加者、それも市内からだけではなく明石市や京都府などからも家族連れで参加しています。家族参加や遠方からの参加の理由は、講演会の後にシカやイノシシのジビエ料理が楽しめることがあったと思います。

 講師は、兵庫県森林研修センターの三木氏。三木氏は獣医でもあるとの事でした。県内の農業地域へ赴き、シカやイノシシから農業被害を守る取り組みなどの普及活動をしている方でもあります。
 さて、講演内容で私が学習したことをまとめて報告します。
 (イノシシについて)
 *シカ一匹あたりの被害よりもイノシシ一匹あたりの被害面積が大きい(鼻でもって土をほじくり返す面積が大きいため)
 *イノシシは、跳躍力が意外と高い。1.2mまでなら助走しなくても飛べる。
 *イノシシの鼻の力は、60㎏の石を移動させる力がある。
 *イノシシの主食は、植物(根)が多いが、ミミズやカエルも近くで発見すると食べる。竹の子被害、イモ類、ドン栗など。
 *行動範囲は、3キロメートル~4キロメートル。よって広葉樹林内の移動をしているイノシシは、農作物被害をもたらすことはない。
 (シカについて)
 *シカの被害は、樹木の葉や皮を食べてしまう。また稲を食べること。つまり、森を破壊する。背の届く葉を食べてしまうことからシカの居る森は、森林の下部に緑(葉)がなくなる(ディアラインという)現象が現れる。
 *跳躍力に優れている。
 *シカもイノシシも光、音、臭いでの対策だけでは、慣れてしまうため効果がない。昔のように犬の放し飼いなどは現代は難しい。
 (効果的な対策について)
  1 餌場をなくす。規格品外の野菜などを放置することは、餌付けをしているのと同じ。ひこばえも放置された餌になる。
  2 居心地を悪くする環境をつくる。畑の近くを切り開くなどの対策を行い、人目につきやすくする。
  3 畑を囲う。ネット対策。
  4 追い払う。犬などを飼う。
  5 捕獲する。ハンターの皆さんに依頼
  上記の探索は、トータルで実行しないと効果がない。例えば、ネットで囲う対策も農地全体を囲うことが重要。また、メンテナンスも月に一度巡回して手直しするなどのルールを決める。一人の農家だけの対応では、農業被害は少なくならない。集落全体で対応することが望ましい。
 (ジビエ料理に関して)
 シカやイノシシの被害は、全ての個体が悪さしているのではなく、集落エリアで行動している個体のみが悪さをしている。よって、むやみやたらに殺すことは、人と動物の共生の観点からも好ましくない。兵庫県内では、年間5・6千頭が捕獲されてると思われるが、ジビエ料理に提供されているのは、2千頭程度と推計されている。(ただし、自己消費しており、カウントされないものもある)
 また、シカ肉は、牛や豚肉からすると少し高め、いわゆる時価の取引となる。
 
 講師の三木さんにシカやイノシシの処理施設について質問してみました。
 Q:県内には、認可を受けた5つの処理施設があるとのことですが、三田市内で処理施設を設置する場合の留意点は?
 A:三田市内でもシカ、イノシシの農作物への被害はある。しかし、捕獲頭数はそれほど多くないので、小さめの施設をつくることをお勧めする。また、広域連携してハンターが持ち込めるような体制づくりも必要ではないか。
 
 1部の講演会終了後、イノシシのシチュー、シカ肉のローストを参加者全員でいただきました。
 2部は、森のインストラクター会代表の山下さんが、「樹木の冬芽を見て木の種類を観る」と題し、葉の落ちた木の見方を学びました。
 さて、これからは、そのジビエ料理の写真を掲載します。
 贅沢な昼食をご覧ください。

 (シカ肉:少しリアルです)

 (イノシシ肉のシチュー)

 (パンやジャム、そして紅茶、渋皮煮もついています)

 (休憩時間に新宮晋氏の風のミュージアムを見学:いろいろなモニュメントが風になびいていました)


 (山下代表の講義:冬の木も見方によっては面白い)

 この講演会は、年に一度の開催です。ジビエ料理を始めてみようかな?と考えている方々も来ておりました。自然の恵み(地域資源)をこの三田でも活かさない手はありません。
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ひょうご「減災」のつどい

2015年02月01日 | 研修報告
 金曜日は、まちづくり基本条例に関わる検討事項特別委員会が開催され「行政評価条例原案」や「協働のまちづくり指針原案」の審議をさせていただきました。
 協働のまちづくりでは、「協働」の定義。市民が行政と協働で取り組みたい事業の提案制度などが盛り込まれています。
 まちづくり基本条例に関する残された検討事項もいよいよ最終局面に入っています。

 さて、昨日は、兵庫県公館で開催されたひょうご「減災」のつどいに行ってきました。数日前に兵庫防災士会よりのお知らせを受け、急遽申し込みました。このイベントは兵庫県の「減災」フォーラムと防災士シンポジウムの共催となっていました。

 基調講演では、神戸大学名誉教授である室崎益輝氏が「専門家と市民とのコミュニケーションの話をしていただきました。
 概要は、学識者、医者、看護師、弁護士、技術者などが地域には存在しているが、通常の防災訓練などにあまりこれらの方が関わっていない。
 これからの防災組織のあり方は、専門家も関わる中で訓練を実施しなければならない。
 また、訓練には、近所の事業者やマスメディアも含める中でPRして行く必要もある。
 室崎教授は、三田市でもこれまで防災関連の提言をしていただいた方でもあり、三田市で取り組ませていただいたこともお話されておりました。

 基調講演が終わると阪神淡路大震災から20年が経過する中で、兵庫県下防災組織の取り組み事例が発表されました。

 神戸市のポートアイランドのマンション自主防災組織の大震災後の事例。豊岡市での平成16年の台風災害(浸水)事例など画像付きで報告がありました。豊岡市梶原区の大廣自主防災組織担当からは、豊岡市では、水害にたびたびあっているが、過去に震度6クラスの地震災害も起こっている。浸水災害も怖いが、それ以上に怖いのは突然やってくる地震ではないか。とも話されていました。

 自主防災組織の発表で感じたのは、原則全員参加を心掛けていること、またお祭りや餅つきなどのイベントとからませて楽しみながら訓練していることが共通点ではないかと思います。
 自主防災組織の訓練も少しずつ進化しているのではと思います。

 会場には、わが三田市の防災―リーダーの会の取り組みもパネル展示されていました。

 これからも地域で防災リーダーや防災士の方々の地道な取り組みが、「いざ」と言う場面に役立つと信じています。
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