三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

都賀川水難事故 シンポジウムに参加して

2009年05月31日 | 行政視察報告
30日(土)午後2時開催の都賀川水難事故シンポジウムに行って参りました。
開催場所は、都賀川沿いの神戸市灘区民ホールで主催は(社)土木学会 都賀川水難事故調査団です。
第一部では、水難事故要因の分析、第二部では、都賀川の模型による鉄砲水の再現や模型による土石流の再現など、第三部では、調査団からの提言と言う構成でした。
残念ながら第3部の調査団からの提言まで会場にいることができませんでしたが、第一部の調査や第二部の模型による再現を見聞きしての感想を述べさせていただきます。
第一部での分析は、昨年7月28日に監視カメラが捉えていた水位上昇の映像とほぼ同時刻の都賀川につながっている六甲山上流部での河川監視カメラの映像が映し出されました。
しかし、周囲には樹木が被い茂っていて、土への浸透などで、河川に流れ込む雨水は、驚くほど少ないものでした。
これは、明らかに都市化された都賀川流域から一気に雨水が流れ込んできたものであり、都市河川の怖さを物語っているとの分析でした。
また10分間で25mmの降雨は神戸海洋気象台観測史上3番目であり、30年~50年に1度の大雨に相当するとのこと。
このような状況下で雨が降り出し一気に河川水位が上昇し逃げ遅れた5名の方が災難にあったのでした。
災難に合われた方には、都賀川の水位がこれほどまでに上昇するとは思っていなかったのでしょう。とりあえず激しい豪雨の中、川の外に出ることなく、雨宿り的な感覚で橋のたもとに避難した結果今回の事故に遭遇してしまったようです。
分析結果発表での話では、水が上がってきた段階では、大人でも流れに逆らって逃げ切ることは不可能という結果が出ています。
第二部の都賀川の模型でのシミュレーションでは、1/100の模型とはいえ、一気に水位が上昇する様子が伺い知ることが分かりました。
帰宅途中で都賀川の遊歩道をあるいてみました。監視カメラに残っている現場にも当然行くことができます。
気温が上昇していることもあり、近くの家族らが川遊びをしていました。
川の水質は良く生き物が多く棲んでいるようです。
歩いている途中で河川の要所要所に現在地から階段までの距離を示す表示や雨が降ってきたら川から上がることなどの注意書が目に付きます。
また、気象台の注意報発令時などに点灯するパトライトも設置されていました。
でも、歩いていて感じたことは、この都賀川は水質も良く、親水性も三田市内を流れる武庫川と比べても高くなっています。
しかし、神戸が都市化していくに従って都賀川がたどった歴史は、3面張りの工法で雨が降ると如何に早く雨水を瀬戸内海に流すのかが設計思想になっていたのだろうと思います。そして、後付けで親水性を高めるための工事が進められたのではないか。(違っていたらすみません)
川から遠ざかってきている現代人。そして親水性の高い都賀川が本来の川である。と思い込んでしまうとすれば、そこに事故に合う要因もあったのではないかと思います。
先ほども述べましたが、川への危険標識やパトライトなどの設置は、これから災害を起こさないために有効な措置であるとは思います。また、事故があると直ぐに行政は、川に近づけない方策を採ってしまいがちですので、行政の採った対策はある意味で正解だと思います。

シンポジウムには、家族で参加していた神戸市民の姿がありました。そして、しっかりと語り合っていた様子も見ることができました。
このように装置に頼るのではなく、しっかりとその危険性を大人が教えていくことが肝心なのではないかと思います。
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散歩で見た風景~初夏の草花~

2009年05月31日 | 趣味その他
5月28日(金)は、6月末に支給される期末手当(ボーナスに相当する市長や職員の給与)や議員報酬の減額条例などが臨時議会で可決されました。昨年度来の景気の落ち込みにより、企業に勤める方のボーナスが下がってきており、人事院勧告に沿った減額措置です。
月曜日には、アメリカのGM社の破産が宣告されるとの予測もあり、少し持ち直してきたと言われている日本の景気にも少なからず影響があるのでは?と報道されており、まだまだ予断は許されません。
さて、29日(土)午前中に久しぶりにいつも歩いている散歩コースに出かけました。
その途中で、廃タイヤの不法投棄に遭遇したので写真に収めました。月曜日以降に市の不法投棄を取り締まっている市の担当者に報告しようと思います。
それにしても、不法投棄の現場は、大体同じ場所だと言われています。
その①トラックなどが進入しやすい。 その②人通りが少ない。
今回の不法投棄現場もしっかりと舗装されていて、車が入りやすく、メインどおりから外れている人通りの少ない場所です。私のように散歩に行く人たちが日中通るくらいでしょうか。
不法投棄の話しはこれぐらいにして、散歩で見た風景の話しに戻します。
散歩コースの沢谷や中内神、上内神地区では、今田植えの真っ盛りで、あちらこちらで、農家の方々が稲の苗を田植え機?や手で植え込む作業をしていました。
写真が1枚しか掲載できないようで稲のある景色をお見せすることができずに残念ですが、苗の緑と水面に写る景色には独特の風情があります。
また、写真は学園4丁目(ワシントン村)の三木市吉川町へ抜ける市道沿いに咲き誇る草花です。黄色や白またはピンク系のコントラストが鮮やかです。
もう6月に入りますが、初夏のすがすがしさが伝わるでしょうか。
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山田牧場訪問 ~三田の元気な酪農家~

2009年05月27日 | 行政視察報告
26日の午後に新政みらいの皆さん(厚地議長は東京出張)と三田市の広報紙で取り上げられていた「山田牧場」を訪問しました。
三田市では、食と農の振興ビジョンが策定されています。三田市の食と農の現状は、市域面積の23%が農業振興地域となっており、就業者の高齢化や就業者の減少に伴う、耕作放棄地が拡大してきていることが課題となっています。
ビジョンは、平成28年度までにこれらの課題解決のための戦略プロジェクトを策定する目的があります。
戦略プロジェクトの策定を腰を据えて行う作業も大切ですが、現場の状況を理解せずして論じることはできません。そこで、最近市内外で話題となっている山田牧場を訪問することになったものです。
山田牧場では、経営者の山田さんご夫妻が出迎えてくれました。
山田牧場では、乳牛を65頭飼育しています。
また、牛舎から排出される糞尿についても堆肥化させて、市内のパスカルで販売しているとのこと。
市報にも出ていましたが、昨年の燃料高騰の煽りを受け、飼料が高騰、奥さんのまなみさんが、何か収入が得られるものはないか?と模索するなかで、新鮮な絞りたての牛乳で今流行りのキャラメルを試作し、販売にこぎつけたのでした。
今、全国から電話予約が入っているようです。
私たちからは、三田市のイメージアップにつながることからも「多量生産・販売してみては・・・。」とお話しを向けましたが、まなみさんは、「こころをキャラメルに託して販売している」とのことで、自分が気に入らないキャラメルは販売しない。というこだわり、そして現在一人で作っているという状況や技術を確立する上で1日20セット限定にしているとのことです。
4月に研修視察に行かせて頂いた伊賀市のモクモク手づくりファームの役員さんも食に対するこだわりがあったことを思い出しました。
消費者に安心で安全な食べ物を提供することは、最低限生産者のモラルとして必要な部分ではないかと思います。
さて、いろいろお話しをお聞きするうちに、やはり後継者不足の課題が浮上してきました。
「私の代でこの牧場は終わりかも知れない。この10年間が三田の農業の山場ではないか」とお話しされていました。
確かにこの10年間でしっかりと担い手対策をしていかなければ、三田市のみならず、日本の農業は衰退する一方です。
そのためには、「農業で飯が食える」ようになるには、どうしたらいいのか?
これから、私も多くの生産者の方と語らい、何らかの切っ掛けを掴みたいと思います。
山田さん。お忙しい中ありがとうございました。
写真:キャラメル販売店兼製造工場、のぼりは最近立てたとのことです。
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4月の生ごみ減量結果

2009年05月08日 | 趣味その他
2月1日からはじめた生ごみのダンボールコンポスト、3ヶ月が過ぎました。
4月の生ごみ投入量(減量)の結果をお知らせします。
結果は、5,560g、1日の平均投入量185gで3ヶ月トータルが16,380gとなりました。
ダンボール自体は、少々劣化が進んでおり、後1ヶ月ももたない可能性があります。いつの段階で次のダンボールに切り替えようかと迷っています。
また、内部の状況ですが、現在もダンボール内の温度計が時折40℃を超えるときがあり、確実に堆肥化していることを実感しています。
見た感じでは、堆肥化実験する前と現在の容積は変化ない様子、稲美町稲美の荘園の自治会長さんがおっしゃたとおりの状況です。
また、揚げ物に使用した食用油などもこれまで固形剤や新聞紙に浸み込ませるなどでごみとして処分していましたが、コンポストに投入することで堆肥化の促進にもなりますし、また臭いがありませんので、結構優れ物だと思います。
鶏の骨もようやくやせ細ってきていますが、野菜くずなどとは異なり、ダンボールコンポストには不向き(砕くと良いかも知れませんが)ではないかと思います。
稲美町では、出来た堆肥を自治会で借りている畑に肥料として還元する試みをしていました。私たちの住む三田も家庭菜園だけではなく、地域を上げて取り組める仕組みづくりが必要です。
ダンボールコンポストに関心ある三田市民の皆様、一緒にコンポストと体験してみませんか?
関心ある方ご連絡ください。
(メールアドレス sandashigi-higo@mail.goo.ne.jp)
*写真は、コンポストから取り出したところを撮影。卵の殻など、入れたばかりの物が白く写ってはいますが、結構堆肥になっていると思います。
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三田市にも欲しい食の循環~モクモク手づくりファーム視察研修で感じたこと~

2009年05月08日 | 行政視察報告
4月27日~28日にかけて新政みらいの皆さんと三重県伊賀市にある「モクモク手づくりファーム」の特別視察研修に行って参りました。
2月ごろにTV番組で報道されていて、三田市の農業振興の勉強になるのではないか?という気持ちもあり研修に参加したものです。
現地では、ファーム全体の案内を職員から受け、また幹部の方からは、ファームの経営や食に関する思いなどを拝聴することができました。
モクモク手づくりファームの歴史は、1987年から始まっており、「生産者が生産品の値段(価値)を決められるようになりたい」との熱い思いを持った有志数人で出資し、豚のウインナーの加工食品を切っ掛けにして、現在ビール、パン、生ハム、豚のキャラクターグッズの販売やレストラン経営に至っています。
このファームには、ファーム内に比較的若い職員が135人働いており、「農業で飯が食える」また、「若い人のアイデアが生かせる職場」として、昨今の不況の影響もあり、数人の募集に400人以上の応募があったと聞きました。
まさに、日本が政策を急がなければならない「食の自給率UP」のヒントがここにあるのではないかと思います。
文字数の関係もありますので、以下にポイントを整理します。
○食に対する思い
 単に大量生産で安価という考え方は、安全安心の食べ物を消費者に提供することにはなっていない。少量多品目(有機栽培)の生産を目指すべきである。
○食の循環に対する思い
 消費者に対しては、モクモクファームから生産される商品をその場で消費してもらえるようなシステム(レストラン経営)を考え出した。さらに残渣がでれば、ファーム内で飼育している豚や牛の飼料になり、豚や牛から排出される糞尿は、農作物の肥料になっている。
○生産者に対する思い
 近隣の生産者の方には、ファームの少量多品目の考え方を説明すると同時に農家に利益が回るようなシステム(自分の生産品は自分で値を決める:良い生産品は多少高くても売れる)にしたこと。
○食育の意味
 学校給食で地産地消を提唱し、単に地元産のものを消費することだけが食育ではないはず。食べ物の価値観や安心な食べ物とはなにか?また、食べた残り物はどうすれば環境に良いのかなどをトータルで教えることが本当の食育につながる。

まだまだ、書き足りませんが、徹底した食に対するこだわりが三田市にも必要ではないか?と感じた研修でした。お忙しい中、ディスカッションしていただいた幹部の方に感謝申し上げます。
*写真は、ファームが販売している加工食品の一例で、地ビールやウインナーです。買いたくなる商品開発にも関心させられました。
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