三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

伊丹市の学校給食残渣堆肥化装置

2014年10月17日 | 行政視察報告
 17日(金)は、いろんな意味で収穫のあった日でした。
 午前6時前に私は、わらじ通信150部を持ち、神戸電鉄のウッディタウン中央駅で通信をまいていました。
 公共交通の必要性、戦略ある交通計画が必要な時期に来ていると、電車や散歩途中の市民の方に訴えながら通信をお渡ししました。
 しかしながら、この駅では利用者が少なく、いつも100枚程度の配付になっています。本日も104枚。
 でも、電車に乗られる市民だけではなく、降りられる方や学生風の方が受け取っていただいたことは、これまでになかったことでした。
 公共交通については、市政に関心が薄い市民にも将来の課題として伝わる何かがあるのだと感じました。

 (ウッディタウン中央駅よりテクノパーク行きの幹線道路を撮影)
 
 午後1時前には、伊丹市の学校給食センターの堆肥化装置を行政視察させていただきました。この給食センターには、供用開始した当初から小学児童の食育を目的として給食でやむなくのこった残渣を堆肥化する装置が設置されています。
 処理量は、年間で73トン弱(2基合計)になります。また、取り出される肥料は、1/5に減り年間14.5トン出ているそうです。
 装置内では、好気性微生物が活躍、一定温度で24時間~48時間撹拌することで、肥料が生産される仕組みです。
 
 装置も至ってシンプルに出来ており、簡易な脱臭装置まで付いていました。
 生産された堆肥は、市民に無料でお渡ししているとのこと、野菜づくりや土壌の改良材として使われているとのことでした。
 
 現地での装置の説明の後で、給食センターの見学室兼会議室で所長さんから聞き取りをさせていただきました。
 見学室からは、給食センターの調理器具がズラリ並んでいて壮観です。


 これまで、三田市は、学校給食は残さない指導(食育)を強化することが肝心として、残渣の堆肥化装置の導入には、コストもかかることから至って慎重になっています。
 しかしながら、食育と言うのであれば、食べ残された給食残渣を堆肥化し、この堆肥を学校の畑に利用、野菜をつくり、学校給食に再度利用するなどの循環を肌で教えることで真の食育になりえるのではないかと考えています。
 措置の設置には1基あたり約3千万円近い経費がかかります。三田市の学校給食の残渣量からすると2基必要になると思われます。
 コストと子供の教育とを天秤にかける話となりますが、1基あたりの維持管理が約60万円と安価なことを考えると検討の余地は十分ありそうです。
 
 (堆肥取り出し口)
 伊丹市の学校給食センターでは、児童が見学する際にはこの堆肥化装置も合わせて説明をしているとのこと。
 地球環境、そして大地の循環を子供達に教えられる装置として、決して高価な設備ではないと思います。
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まちづくりに夢を持って

2014年09月20日 | 行政視察報告
 昨日午前中に固定電話の故障個所(屋外の配線トラブルが原因でした)が修理され、無事電話・FAXがつながるようになりました。関係者の皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。

 さて、電話の復旧工事を見届けた後、市役所の会派の部屋へ・・・。午後には、会派4名全員がそれぞれのお仕事で集合しました。(決算審査目前でもあり資料の読み込みが中心です)
 先日より作成していた会派の通信「新政みらい通信」が仕上がりました。月末にかけ市内全域に配付を予定しています。
 この作成費や配付費用は、政務活動費の「広報公聴費」から支出されていますので、通信の末尾にもその旨掲載されています。

 タイトルには「三田のまちづくりに夢をもって」とあります。まちづくり基本条例が施行されて以降、市民力を市政に反映させる動きが加速、高齢化社会を迎えるまちの元気の源は、やはり「市民」です。まちづくりに皆様と夢を抱いてみらいの三田をつくって行きましょう。と言う出だしとなっております。
 構成は、先日開催させていただいた「地域資源を探せ!」の講演会&ワークショップの内容、新庁舎、会派の政務活動費の内訳や視察報告となっています。

 夕方には、肺炎で入院(5月)後の月に1度の健診。CT画像を撮影、炎症の傷跡は残っているものの、100%完治しているとのお墨付きを主治医からいただきました。
 さて、金曜日の夜と言えば「レクイエム」のレッスン日ですが、兼ねてよりお誘いを受けていた川西カフェ「地域対抗スライドバトル!尼崎VS川西VS猪名川町」の会場であるアステ川西(アステホール)へ。
 ここでは、市町職員の有志が、我が町の魅力をテーマごとに紹介し、参加した皆さんでどのまちのプレゼンが良かったのか評価する取り組みです。

 尼崎市は、阪神尼崎周囲のビル、アマセン商店街、エーデルワイス工場、下水道マンホールで地域密着や環境モデル都市をアピール。川西市は、職員のコスプレ、三ツ矢サイダー、能勢電鉄のイベント電車などを紹介、中でもサイダーのプレゼンでは、サイダーのようにさわやかな恋が生まれる川西をアピールされていたのが印象に残りました。
 猪名川町は、高野山の夕焼けから始まりイノシシなどをPR。テーマ「鼻」のスライドでは、猪の鼻を出してくるなど余念がありませんでした。
 参加者での投票では、猪名川町に軍配が上がりましたが、職員のわがまち再発見、魅力の発見は、担当課職員でなくとも日頃から頭の片隅に置いておかなければならないと思います。
 参加されていた職員は、福祉分野、都市計画分野、医療分野職員と多種にわたっているところが、嬉しく思います。
 
 地域の魅力UP!は、これこそ市民と職員が共に考えて行く地盤・基盤(これぞ協働でしょうか)が必要だと感じて帰路につきました。

 
  
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地方財政制度研修後記

2014年08月23日 | 行政視察報告
 20日~22日にかけて大津市唐崎にある全国市町村国際文化研修所で「地方財政制度の基本、自治体の財政」について研修を受けてきました。
 講師陣は、3日間を通して関西学院大学 小西砂千夫教授が講義とコーディネーター役です。
 また、総務省自治財政局財務調査課から原邦彰課長、、鳥取県伯耆町から森安保町長、川西市から松木茂弘理事に来ていただき、それぞれのお立場でのテーマで分かりやすく講義をしていただきました。
 

 上記は研修所の表玄関です。全国から行政職員や市町村議員が集まってきていました。私の研修は、沖縄県糸満市など70名の方々が参加していました。
 さて、研修では、小西先生から国の地方財政制度における地方財政計画に対する考えかた、地方交付税、基準財政収入額や需要額の見かた、臨時財政対策債や保留財源の考え方など、今回の講義で地方財政の仕組みの「ヒミツ」が理解できたと思います。地方行財政制度の仕組みは、何度研修を受けても難解。大きな怪物に挑むような講義が多いのですが、今回は体系的にポイントを説明してくださり理解が一歩も二歩も進みました。

 また、これまで三田市でも増加してきている「臨時財政対策債」に関しても制度が悪い!とばかり叫ぶのではなく、制度の有効利用、制度が破たんすれば国も破たんしている!位の気構えで三田市の財政を考えなければならないと達観させていただきました。

 原財務調査課長からは、これからの公会計制度の取り組みの方向性の講義。今後老朽化する公共施設の統廃合に向けた施設マネジメントの活用方策についてこれも国の方向性が理解でき良かったと思います。
 伯耆町の森安町長からは、小さい町ながらも行財政の歳出抑制に取り組む報告。川西市の松木理事からは、財政的に苦しい市の立場でPDCAサイクルによる予算・決算の取り組みで職員の意識改善や議会に対する説明責任を果たしている報告がありました。特に決算資料を大切にしている姿は、わが三田市にも非常に役に立つ内容でした。

 今回参加された市町村の財政力を示すデータを見ながら「どのようにすれば、財政力の向上につながるのか」の班別のワークショップも開催されました。財政力でいくと地方税が潤沢な市、交付税に頼り、臨時財政対策債に頼らざるを得ない三田市のようなまちも多く散見されますが、共通して言えるのは、少子高齢化が課題、子どもを増やすための施策、労働の場の提供だと思います。
 市の中には大型の公共施設の誘致、下水道、上水道施設をこれからやろうとしている町などもありましたが、インフラ整備には、その後のトータルコストも念頭に入れて考えなければならないことも今回の講義で学習させていただきました。
  これからの地方公共団体のまちづくりに当たっては、義務的経費が増加する一方、投資的経費が減って来る傾向にありますが、有効な財源を市民の幸せのためにいかに使うか、どのように使うのかが必要になると実感しました。

 さて、今回の研修では、早朝に他の研修生に誘われ、日吉神社、三井寺にいかせていただきました。近場にこのような名所があることすら知りませんでしたが、何だかお得な3日間の研修でした。写真を添付して簡単ですが、報告を終わります。

(日吉大社:鳥居)

(境内に流れる川)

(三井寺本殿)

(月見舞台から琵琶湖を)

(明治に造られた琵琶湖疏水:大津から京都まで水が引き込まれています)

(研修修了証:今回の研修は、政務活動費を使わせていただいています) 
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裾野視察報告~耕作放棄地に薬草栽培~

2014年08月11日 | 行政視察報告
 会派で7月31日~8月1日にかけて御殿場市と裾野市に視察に行かせていただいた報告をさせていただきます。
 後先が逆になるのですが、まずは、三田市でも関わりの深い農業に関する報告から・・・・。

 裾野市は、人口5万3千人、静岡県の東部、富士山の南東に位置。
 市域は、138k㎡と三田市の約2/3の面積。当日は曇っていて富士山を拝むことができませんでしたが、天気が良いと市内からは当たり前のように富士山が見え、市の広報も「世界遺産 富士山」「すそのブランド」など、風光明媚なまちとしてPRに余念がありません。

 さて、私たちが裾野市に視察に入った目的は、1月の地元紙に「薬草特産化へ試験栽培、耕作放棄地を活用」の記事が掲載され、目に留まったこと。
 会派では、三田市でも農業者の高齢化率の上昇とともに耕作放棄地が徐々に広がりつつある現状を踏まえ、薬草栽培に関しての調査に行かせていただきました。

 
 (裾野市役所近くの農産物販売所)

 裾野市での耕作放棄地というと芝の産地(約300haが作付面積)でこれまでかなりの生産量を誇ってきましたが、バブルの崩壊とともに芝の需要が減ったため、芝畑をそのまま放置(芝刈り程度の管理)する生産農家が増加してきていると言う課題に直面し、これをなんとか克服するために試験的に芝畑を改良して「薬草栽培」を実施したのが今回の取り組み経過です。

主な裾野市のデータは次のとおりです。
 裾野市の気象状況:平均気温14.8℃(最高36.3℃・最低-4.9℃)、平均湿度74.5%、降水量1,724㎜、標高78.5m~2,169m(耕作エリアは、850m)
 裾野市の農家の状況:農家戸数1,136戸、うち専業農家65戸。平均農家年令70.2歳、60%が自給的農家
 作付面積:水稲160ha、芝300ha、野菜類30ha、花卉類6ha。(2010年農林業センサス)
 
 上記の内容からもほとんど裾野市の農業は、芝の生産に力を入れていた状況が分かります。全作付面積のうち1/5にあたる181haの農地が耕作放棄地との状況であり、裾野市の第4次総合計画でも重点プロジェクトで6次産業化の推進をうたい、薬草栽培の振興を図るとしているとのことでした。

 さて、ここからは、現地レポートです。
 事業を展開しているのは、裾野市の須山地区、近隣には温泉施設のヘルシーパーク、梅林の「梅の里」、市が管理している「菜の花、コスモスエリア」があり、そのすぐ横に富士を見ながらドライブ出来ると言う「パノラマロード」が走っています。
 事業地の広さは、3,475㎡、標高470m地点。

 写真には、フェンスが写っていますが、シカ除けネットが施されていました。・・・シカの害を想定。


上記は、雑草が生えるのを防ぐマルチを張った薬草畑の様子です。


上記は、マルチを張らずに栽培している畑です。

 栽培しているのは、三島柴胡(ミシマサイコ)という薬草で、根を太らせて使い、胃薬や風邪薬として重宝されているようです(e-yakusou.comより抜粋)文献では、花が9月~10月に開花するが、6月ごろに伸びる花茎を切って花が咲かないようにすることで根を太らせるようです。

根の状態は、上記写真のような感じでした。今年の実験では、苗を植える時期が2週間ほど遅れたとのことで、文献による花茎が見当たりませんでした。

 裾野市では、今後5年ほどかけて試験栽培を実施して行くとのことです。
 ちなみに、実際に事業をしているのは、須山東富士農事組合の組合員の方々ですが、裾野市は、施肥などの土壌改良を始め、資材費、薬剤費及び薬草試験栽培交付金の50万円などの支援を行っています。

 
 今回の試験用地も上記のとうな芝の生産用地であったことから土壌改良にかなり手間取った経過があり、今年度上手く成長するかどうか分かりませんが、薬草は、2年ほどかけて成長させるのが通例であり、次年度に期待がかかります。
 なお、引き取り先は、某薬品メーカーに引き取ってもらうようです。

 三田市では、肥沃な農地が広がっていますので、土壌改良する手間はかかりませんが、裾野市と同様鳥獣害に悩まされている土地柄です。
 気候の違う三田でミシマサイコが育つのかについては、試験栽培を三田でも事業を始めるか、比較的引き取り価格の高い薬草を調査することも必要になります。三田の農業を発展させて行くのは、こうした行政と農家の方々の積極的な取り組みが切っ掛けになることだけは、間違いなさそうです。


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会派の行政視察報告会

2014年02月19日 | 行政視察報告
 昨日になりますが、午後2時から1月30日と31日にかけて視察・調査させていただいた、プラスチックの油化装置とガバメント2.0に関する会派報告会を三田市の関係部局職員へ報告させていただきました。
 
 プラスチックの油化装置に関しての職員からの意見としては、家庭ごみから油化できるプラスチックを抜き取る市民への啓発に時間がかかるとの意見等をいただきました。
 また、教育委員会関係者からは、本来ごみとして捨てている廃プラが目に見えて油に変わり、それを活用することで電力を生むことを子供たちの目の前で見せることは、これまでの環境教育とは違った視点での取り組みとなるのではないか。しかし、家庭生活の中でこの取り組みがなされない限り、「資源を大切にする」趣旨が薄れてしまうのではないか。など忌憚ない意見が交わされました。
 
 さらに千葉市で取り組まれているガバメント2.0では、道路や公園施設の状況報告でスマートホンなどを活用できる取り組みについて、三田市独自で構築している災害支援システム等への取り組みに活用するなど出来ないか等意見交換をさせていただきました。
 
 先進的な事例を視察し、その結果について伝達させていただきましたが、明日から即刻取り入れられることは「希」です。内容的に三田市にとって、あるいは市民にとっての必要性や予算付けなど議論・検討していただかなければなりません。
 しかし、会派で行った先進事例の視察調査には、必ず施策についての「ヒント」が隠されています。そう言った意味で今後も視察報告会を続けて行きたいと思っています。

 
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廃プラ(ごみ)が資源に変わる瞬間

2014年02月09日 | 行政視察報告
 5日~7日まで熱海で開催された「地方財政分析研修」に行ってまいりました。この2週間、行政視察の2日間を含め家を5日間も空け、家族(妻)には、いつも感謝しっぱなしです。

 さて、1月末に行政視察で千葉市で進んでいるガバメント2.0の取り組みと平塚市の企業が開発した「油化装置」を調査してきました。

 千葉市のガバメント2.0の取り組みはNHKでも取り上げられて有名な政策として各地から視察が相次いでいます。今流行になっているスマートホンを活用して市民から公共施設などの不具合カ所を画像で送ってもらう取り組みです。昨年は実験でしたが、今年中にアプリ開発や登録の仕組みなどを構築し本格的な稼働を目指しているとのことでした。
 市民との情報共有が叫ばれる中、ガバメント2.0の取り組みは、一つの市民と行政の「情報共有のあり方」を示しています。

 さて、平塚市の油化装置については、こちらも民間放送の「夢の扉」などの番組で紹介されたものです。
 三田市では、十数年後には新たなごみ処理施設の建設に取り組まなければならなくなります。
 わが会派(新政みらい)では、これまで、三豊市のトンネルコンポスト(ごみを燃やさずに肥料と固形燃料にする装置)を視察し、三田市の環境部局へも視察報告をさせていただいていますが、今回の油化装置は、ごみの減量を目指し、ごみ処理施設の規模を縮小できるメリットがあるものとして期待ができる装置ではないかと実感しました。

 その視察概要と何故メリットがあるのかを報告します。
 視察日は、1月31日(金)午前9時30分~正午直前まで。大変お忙しいにも関わらず、装置を開発した株式会社ブレスト社の社長伊東昭典氏と営業部長の滝沢誠氏が対応をしてくださいました。

 伊東社長は、これまでも小学校などでこの油化装置の小型版(卓上油化装置)を持参して環境教育に力を入れている人物でもあります。

 上記が卓上油化装置


 上記写真で社長が持っている袋に入っているのが、買い物に行くと必ずついてくるプラ製品です。この袋は、約1キログラムあり、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)の3種類のプラ容器(袋)が混ざり合っています。(ただし、綺麗に水洗いしています)
 
 この3種類のプラスチックに熱を加え生成油を取り出す装置を開発したのが、この企業です。生成油は、ガソリン、軽油、重油が混ざった混合油(特にPPとPEを油化した場合)を取り出すことが可能です。
 実際にこの日は、卓上装置を最初の写真のように見せていただき実際の油もとりだしました。
 

 また、この会社では、海外向けの大型装置を輸出しています。
 大型の油化装置から出てくる混合油は、新たな電力を造り出す発電機の燃料に使われています。装置の導入を決めた国では、ごみから電気エネルギーを生むことが出来るので、エネルギーや環境問題解決のために装置の導入が進んでいるのではないかと思われます。
 
 上記はその発電機です。混合油をそのまま発電機に使える代物です。

 気になるのは、性能とコストですが、廃プラ1キログラムから1リットルの混合油が取り出せ、この混合油は、3,4kwhの発電をします。
 トータル的なエネルギーは、1リットルの混合油を抽出するのに1,2kwhが使用されますので、実質は、2,2kwhが別の用途に使えますので、油化するのに膨大なエネルギーが消費されるものではありません。
 
 この装置は、先ほど述べたように環境破壊やエネルギー問題に関心ある国々へ導入が進んでいますが、今の日本国内の導入事例はありません。それは、自治体の多くのごみ処理が焼却を進めていることが要因です。また、廃プラスチックにしても分別を進めている自治体にとっては、分別はしているもののこれが再資源化できているのは、ペットボトルや発泡スチロール以外には、溶鉱炉などの燃料などになっているため、「環境にやさしい」とまでは言えないような分別方法です。
 また、ごみ焼却している自治体の多くが、焼却熱をボイラにより熱転換させ蒸気の力で発電しているところが多くなってきていますが、熱効率は必ずしも良いとは言えません。
 
 今回の分別は、多くのプラごみのうちPPとPEが中心となりますし、汚れ過ぎたプラ容器やPPやPE、PS以外のプラスチック容器は、やはり焼却し熱回収する方がベストな処理方法と言うことになりそうです。

 資源化を目指すならば、分別の目的がはっきりしており、市民にも納得できる方法が好ましいことは言うまでもありません。

 画像は、PP製品、これをご覧になっている方はどう思われますか?家庭ごみの中からPP,PEを分別するのは、そんなに難しい作業ではないと思いませんか。これらの外装容器は、ほとんど汚れもなく、水洗いする必要がありません。

 三田市でこれらの取り組を進める場合は、プラスチック資源ごみを別途回収する必要が出てきます。また、新たなごみ処理装置が「焼却」する方向で行くのであれば、家庭ごみからPPやPEがどれくらい抜き出せるのかによって油化装置の規模を決め、ごみ焼却炉の規模、搬送コストなども含めてトータル的に考える必要があると思いますが、造り出した油は発電に回すことで、地域から生まれるエネルギーとして活用できるのではないかとその可能性に魅力を感じてしまいました。
 
 長時間に渡り熱弁をいただいた社長、そして現場を案内していただいた部長さんに感謝申し上げます。
 なお、今回当時お会いできませんでしたが、メールなどで視察日程調整をさせていただいた青山部長へも本ブログをお借りして感謝申し上げます。

 

 

 
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先週末から続いて・・・

2014年02月05日 | 行政視察報告
 先週は、会派で千葉市と平塚市へ視察に行ってきました。
 千葉市では、ガバメント2.0について・・・。平塚市では、プラ容器を油に変えている装置を開発した株式会社ブレスト社を訪問し、これからのごみ処理のあり方を含めて企業側の思いなどを調査してきました。
 詳細は、改めて掲載させていただきます。
 今週は、月曜日に監査委員の定期監査が行われ、昨日の朝に通信を三田駅で配らせていただきました。
 また、昨日の夕方には、気になっていた道路設備や施設の老朽化に関することを行政担当者と意見交換させていただきました。

 さて、本日から3日間市町行財政研修を受講してきます。場所は、熱海市役所内の会議室。平素から市の財政で疑問に感じている部分を解明したいと思っています。
 では、またご報告させていただきます。
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貝塚市水間鉄道周囲調査

2013年09月24日 | 行政視察報告
 好天に恵まれた23日(秋分の日)午前10時に水間鉄道貝塚駅に研修生が集合し、水間鉄道周囲の調査を行いました。
 水間鉄道は、南海貝塚駅で降車するとすぐ横の水間貝塚駅から水間観音駅までの5.6キロメートルを結ぶ地方鉄道。
 ブログでは、簡単に画像を入れて現地レポートします。
 
 
 上記が南海貝塚駅と水間鉄道の貝塚駅の東入口となります。近くには観光協会もあり、観光資料も揃います。
 
 私たちは、途中駅の周囲の状況も調査するために1日フリー切符を購入。路線バスも乗り放題で千円でした。
 三ツ松駅で降車し、水間観音駅まで徒歩で・・・・。
 
 上記が、水間観音駅です。

 水間観音駅から路線バスで奥水間と呼ばれている山間部へ移動し、「ほの字の里」へ。
 
 上記が、ほの字の里周囲の集落。清流が流れ、棚田が風景に溶け込んでいます。

 ほの字の里で昼食をとり、午後には水間寺へ
 
 上記は、三重の塔

 帰路は、水間観音駅で乗車し、途中駅の状況を知るために途中下車。
 途中の駅は、無人駅ですぐ近くに民家やマンションが迫ります。
 利便性は高い方だと感じますが、通勤、通学(人口減少)や買い物利用者が減ってきています。
 

 

 夕方5時には、喫茶店でデータ整理の打ち合わせと次回10月12日の会議調整を行い帰路に着きました。
 この日は、テクテク歩きましたが、15キロ程度は歩いたような気がします。(膝が痛い)
 

 

 
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京丹後市の議会報告会の進め方を視察

2013年07月24日 | 行政視察報告
 23日(火)は、議会改革推進会議のメンバー、そして随行の議会事務局職員の9名で議会改革先進市の京丹後市へ議会報告会の進め方について行政視察に行ってまいりました。

 朝8時に三田市庁舎前に集合。帰宅は、午後3時30分過ぎ。
 午前10時に京丹後市役所庁舎に到着。
 
 京丹後市議会議長らのこれまでの議会改革の経過を興味深く聞き取りすることができました。
 京丹後市は、網野町や久美浜町など6町が平成16年に合併。その後、議会基本条例を議会側で策定し、その中に議会報告会を努力義務として組み込みました。議会基本条例ができたのが、平成20年4月1日、その後23年度に見直しをかけ、現在議会報告会年4回は努力義務の努力の文字を削除。
 必ず、年4回の議会開会後に報告会を開催しています。
 
 悩みは、議会報告会を毎回開催していても市民の議会に対する関心度は高まっていないこと。平成18年度のアンケート後、同じ内容のアンケートを平成23年度にとった内容を見て私も愕然としました。
 私が愕然とするのだから京丹後市の議会も悩み多しは明白です。「ギャップに悩んでいます」の連発です。
 しかし、三田市よりも約2.5倍の市域面積を持つ京丹後市、手を変え品を変え市民に訴え続けるそうです。
 三田市の市民報告会、まだ4月に第1回目の報告会を行ったばかりです。
 もう、報告会を止めないか?の声がちらほら聞こえる中、仕組みの一つとして報告会など議会として市民の声を吸い上げ、政策提案に結びつけることができれば、関心ないと言う市民も議会の行動力を見直すのではないかと思っています。
 三田市議会の議会改革の一つである報告会は、まだ歩き始めたばかりです。
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まちづくり基本条例関連の各検討委員会が始まっています

2013年07月10日 | 行政視察報告
 三田市のまちづくり(自治)基本条例(全48条)のうち、別に条例で定めるとされていた各検討委員会が先月から始まっています。
 これまで傍聴させていただいた委員会は、オンブズマン制度や監査制度を検討する委員会、情報共有と災害時の危機管理を検討する委員会、そして昨夜開催された地域コミュニティや協働を検討する委員会。
 それぞれの委員会のメンバー構成や人数もまちまちですが、昨日の委員会は、検討内容がコミュニティや協働と言うこともあり、各種団体やボランティアグループ代表、市民公募を合わせて14名と言う少し多めの構成となっています。
 昨日は、委員長に近畿大学 総合社会部教授の久氏、副委員長に兵庫県立大学 准教授の赤澤氏を選任したのち、行政側から委嘱状の交付、委員会設置の目的などが説明されました。

 その後、委員長主導で、各委員から自由意見を引き出す場面となり、出席委員全員の方からそれぞれの考えや思いを聞くことができました。
 第4次総合計画、そして新成長戦略プランで謳われている市民力や地域力が発揮できる地域内組織、そして行政からの支援、協働のあり方の検討が、まさにこの委員会で議論されることになります。
 今後の予定では、今年度いっぱいで地域コミュニティ(その範囲や推進組織)、来年度に協働のまちづくり(協働の原則、必要な取り組み)などを議論して答申の運びです。

 今、自治会でみられるように組織率の低下が徐々に進行しています。組織率の低下は、大袈裟に言えば、地域の崩壊。
 地域の課題は地域で・・・。となるためには、仕組みが必要。
 まちづくり条例策定委員会の場で私も発言いたしましたが、「地縁団体である自治会を中心とした組織づくりであるべき」との考えは今も変わっていません。

 残された委員会(行政評価や市民参加のあり方を検討する委員会)は、これから順次開催の運びです。いずれにしましても、これからのまちづくりの要となる議論。これからもできる限り傍聴に入ります。
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