かーたんの誕生日は2月11日で毎年その日に祝い事をしたいのだが、なかなか内外の都合がつかなくて、その前後に誕生会をすることになる。
誕生会と言っても、かーたんとオカブの二人だけの祝いだが、今年は張り込んだ。
金曜日のランチに銀座の『ハプスブルク・ファイルヒェン』に行ってきた。
ウィーン料理である。
高級である。
ウィーン料理は高級になればなるほどフレンチと見分けがつかなくなる。
ここもその手の料理で、シュニッツェルやターフェルシュピッツは普通はない。
ただ、今回はかーたんの希望として、特別にシュニッツェルを出してもらった。
料理は総じて美味かった。
何か分からんがとにかく食ってきた。
セクト(オーストリアのスパークリング・ワイン)も空けた。
かーたんは抗がん剤の副作用で体が辛く、美味く良い思いをしたのはオカブだけだったかもしれない。
申し訳ないと思いつつ美食と美酒に耽溺した。
帰りは寒の風が冷たかった。
しかし、まあ、かーたん、おめでとう!
これまで連れ添ってくれた恩返しはするよ。
日脚伸ぶ月の払いは済ませけり 素閑
日脚伸ぶ猫と二人で留守居かな 素閑
いろどりもわずか豊かに日脚伸ぶ 素閑
日脚伸ぶ江戸の大路のさすらひか 素閑
日脚伸ぶ夕べギターの流しかな 素閑
日脚伸ぶ雲もはやての青き空 素閑
日脚伸ぶわけても君が寿齢かな 素閑
日脚伸ぶホームの人の少なけれ 素閑
書き疲れ日脚伸びたり筆置きぬ 素閑
日脚伸ぶ拾得片肌脱ぎにけり 素閑
日脚伸ぶのぞみて富嶽のあかねかな 素閑