昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

春待つ

2019-02-03 12:32:41 | 俳句

古代、中世から近代にいたるまで、~の乱とか~の蜂起とかは、どうして起こったのだろう?
それは情報の伝達の手段があったからで、首謀者が同志を糾合し、民衆を扇動して、それを組織し起こったものであろう。
「情報の伝達」は言語、文字が不可欠である。
そして、大規模な騒乱には、結構、高度な情報技術・・・(もちろん、いわゆるITと言ったものではない。当時は電気もなかったのだ。)が必要とされる。
現代の情報技術の発展は、言語、文字の枠を超え、凄まじいものがある。
だから、現代は情報技術の発展に伴ってに、さらに不安定化し緊張が高まるであろう。
と、まぁ、アラブの春を予測したかのようなことを、50年近く前の高校生の頃考えていた。
ガキの妄想ではあったが、インターネットの発達によりそれに近いことが今起こっている。
自分の感覚もあながち馬鹿にするものではない。

甲斐駒のかたちもやすき春を待つ   素閑

門ごとの声もあらはれ春待てり   素閑

笛のねの春待つ原に響きけり   素閑

机にて春待ち明るき筆を取る   素閑

創業のあるじやひとり春を待つ   素閑

酒瓶のなかば空けれど春を待つ   素閑

草とても生きる喜び春待てり   素閑

蕭々と冷たき風や春を待つ   素閑

潮の目も明るく分かたむ春を待つ   素閑

初おのこ春待つ家に産まれけり   素閑


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