昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2019-02-15 18:00:28 | 俳句

スポーツが嫌いだ。
スポーツが嫌いと言うよりスポーツが苦手だ。
音楽も苦手だ。
こう言うとなんだが、オカブは時間に密接に結びついた物事が大の苦手だ。
だから、スポーツのテンポに乗った動作や、絶妙のタイミングでのシュートやパスなど全く別の世界だ。
音楽もまた、リズムがまったく取れない。
静的なものしかできないのである。
どうしたものか?
そこで、オカブは時間とあまりかかわりのない登山という「スポーツ」を選んだ。
これは、非常に楽だった。
一面で体力的には苦行に近いものもあったが。
しかし最近では「登山」の一分野のクライミングでは一秒を競う競技が行われている。
多くの人があれは「登山」とは見做さないが、なんとなく釈然としない。
そこで登山もやめて、家に引きこもっている。
なんとも扱いようのない爺である。

うそなくや暮れるまでなけなき告げよ   素閑

ここの地に幾年住みたる鷽なけり   素閑

ひそやかに四方に響くうその声   素閑

あずまやにうその来たれる丘の家   素閑

やまひえて床の端よりうそのなく   素閑

春なれどつぼみばかりのうその庭   素閑

枯れたるも華やぎしかなうその庭   素閑

通せんぼ子らのかひなにうその鳴く  素閑

家閉ざす鉱山の街うそなけり   素閑

川波の岸に向けてやうそなけり   素閑

死に行ける女の絶唱うそなけり   素閑


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