友人から写メールが届いた。
「今日は息子とお好み焼きを作りました」
材料をまぜまぜしてお手伝いする、5歳の男の子の写真が微笑ましい。
そういえば、わが家ではお好み焼きなぞ作ったことがない。決してキライなわけではないが、メニューの盲点で思いつかなかったのだ。
「ミキもお好み焼き食べたいよ~! 食べたことないもん」
12歳の娘のリクエストもあり、その日の昼食はお好み焼きに決定した。
本を見て、材料を確認する。
●小麦粉 1/2カップ
●すりおろしたヤマトイモ 大さじ2杯
●卵 1/2個
●だし汁 1/2カップ
これで2人分だから、メタボ夫の分も入れると倍量の4人分でちょうどよいだろう。
豚肉・イカはあるから海老を買ってきて、早速作り始めた。
しかし、のっけからトラブルに遭遇する。
小麦粉が足りない~!!
4人分にするなら小麦粉1カップとなるが、惜しいことに3/4カップしかない。
2005年に賞味期限を迎えた強力粉ならあるのだが……。
横目でチラッと強力粉を見たものの、胃腸の弱い夫のことを考えてやめた。
まあ、どうにかなるだろう。
ヤマトイモをすりおろそうとして気づいた。
あれっ、私が買ってきたのは長芋だ~!!
ま、何かネバネバした芋が入っていればいいのだろう。気にしない、気にしないで先に進む。だし汁は最初からとる気がなくて、水に顆粒のだしの素を入れるだけ……。
我ながら適当だなぁと苦笑する。
海老はブラックタイガーを買った。丁寧に背わたを取り、イカと一緒にサッと湯通しして臭みを抜くつもりだった。が、イカが見当たらない。
しまった、解凍していなかった!!
カチンコチンのイカを流水解凍している間にキャベツを千切りに切る。どうせ熱でフニャフニャになってしまうのだから、百切りくらいでいいや~と手抜きしまくりだ。
どうにかイカも柔らかくなり、ボウルにぶち込んでお玉でまぜまぜした。ひとすくいしてフライパンに落とすと、ジュワーという盛大な音を立てる。
それを聞きつけたミキが飛んできて、キッチンをのぞいた。
「うわあ、すっごくいい匂い!! ねえ、もうすぐできる?」
「そうだね、手を洗っていらっしゃい」
「ハーイ!!」
ソースを塗ってマヨネーズをかけ、かつおぶしを散らせば出来上がりだ。
「いっただっきま~す!」
バナナのような形の目をして、ミキが一口お好み焼きを頬ばった。とたんに目を閉じて、「う~ん」と感心しながら味わっている。
「これ、すっごく美味しいよ。お好み焼きってこんなに美味しいんだね」
たしかに、いい加減に作った割には会心の出来だと思う。海老、イカ、豚肉が仲良く手をつないで、それぞれの持ち味を活かしているような味。
夫も感動して、あっという間に平らげた。これでアサリが入っていれば完璧だったかも。
「ねぇ、お母さん、どうやったらあんなに美味しいお好み焼き作れるの?」
後片付けをしていたら、ミキが興味津々の様子で聞いてきた。
そっそれは……。企業秘密です。

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「今日は息子とお好み焼きを作りました」
材料をまぜまぜしてお手伝いする、5歳の男の子の写真が微笑ましい。
そういえば、わが家ではお好み焼きなぞ作ったことがない。決してキライなわけではないが、メニューの盲点で思いつかなかったのだ。
「ミキもお好み焼き食べたいよ~! 食べたことないもん」
12歳の娘のリクエストもあり、その日の昼食はお好み焼きに決定した。
本を見て、材料を確認する。
●小麦粉 1/2カップ
●すりおろしたヤマトイモ 大さじ2杯
●卵 1/2個
●だし汁 1/2カップ
これで2人分だから、メタボ夫の分も入れると倍量の4人分でちょうどよいだろう。
豚肉・イカはあるから海老を買ってきて、早速作り始めた。
しかし、のっけからトラブルに遭遇する。
小麦粉が足りない~!!
4人分にするなら小麦粉1カップとなるが、惜しいことに3/4カップしかない。
2005年に賞味期限を迎えた強力粉ならあるのだが……。
横目でチラッと強力粉を見たものの、胃腸の弱い夫のことを考えてやめた。
まあ、どうにかなるだろう。
ヤマトイモをすりおろそうとして気づいた。
あれっ、私が買ってきたのは長芋だ~!!
ま、何かネバネバした芋が入っていればいいのだろう。気にしない、気にしないで先に進む。だし汁は最初からとる気がなくて、水に顆粒のだしの素を入れるだけ……。
我ながら適当だなぁと苦笑する。
海老はブラックタイガーを買った。丁寧に背わたを取り、イカと一緒にサッと湯通しして臭みを抜くつもりだった。が、イカが見当たらない。
しまった、解凍していなかった!!
カチンコチンのイカを流水解凍している間にキャベツを千切りに切る。どうせ熱でフニャフニャになってしまうのだから、百切りくらいでいいや~と手抜きしまくりだ。
どうにかイカも柔らかくなり、ボウルにぶち込んでお玉でまぜまぜした。ひとすくいしてフライパンに落とすと、ジュワーという盛大な音を立てる。
それを聞きつけたミキが飛んできて、キッチンをのぞいた。
「うわあ、すっごくいい匂い!! ねえ、もうすぐできる?」
「そうだね、手を洗っていらっしゃい」
「ハーイ!!」
ソースを塗ってマヨネーズをかけ、かつおぶしを散らせば出来上がりだ。

「いっただっきま~す!」
バナナのような形の目をして、ミキが一口お好み焼きを頬ばった。とたんに目を閉じて、「う~ん」と感心しながら味わっている。
「これ、すっごく美味しいよ。お好み焼きってこんなに美味しいんだね」
たしかに、いい加減に作った割には会心の出来だと思う。海老、イカ、豚肉が仲良く手をつないで、それぞれの持ち味を活かしているような味。
夫も感動して、あっという間に平らげた。これでアサリが入っていれば完璧だったかも。
「ねぇ、お母さん、どうやったらあんなに美味しいお好み焼き作れるの?」
後片付けをしていたら、ミキが興味津々の様子で聞いてきた。
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