体外受精を受けると、「いくらかかったの?」と質問されることが多い。
私の病院は安いほうで、231,000円だった。前回もそのくらいだったから、良心的な価格設定といえよう。外来や注射代は別料金だが、トータルでも27万円以内に収まると思う。
ところが、ネットで調べてみると、30万~50万が相場らしい。顕微授精になると、40万~60万になるというから驚きだ。
だが、1回でうまくいくとは限らない。繰り返し挑戦しているうちに、何百万という額に膨れ上がるから恐ろしい。費用捻出の問題は、不妊治療を続ける上で大きな足かせとなる。
私の場合、生命保険が大きな味方になってくれた。医療の特約は、勧められたものを加えただけだが、これが功を奏したのだ。
3月に流産の手術をしたあと、病棟で渡された書類に「生命保険に提出する診断書は、入退院受付で承ります」と書いてあったのが目に留まった。それまで入院や手術を経験したことがなかったので、生命保険に入っていても、給付金を請求したことがない。それどころか、加入していることすら忘れていた。
保険証券を引っ張り出し、電話で問い合わせてみると、「体外受精は不妊症という病気の治療なので、ご契約では給付の対象になります。流産も給付金が出ますので、どちらも申請なさってください」という返事だった。それならばと申請したが、雀の涙ほどの額しか出ないのではと、まったく期待しなかった。
10日後、支払い明細が送られてきた。
なんと、体外受精には149,000円、流産には365,000円の給付金を支払うと書かれている。支払額よりも、はるかに多い給付金に、私は仰天した。
生命保険に入っていてよかった~!
自己負担が大きいだけに、これは大変ありがたい。
さらに、担当者より電話があり、「他にも給付対象となるものはございませんか」と質問された。何かあったかしらと記憶をさかのぼる。
そういえば、私は3年前にも流産をしている。ただ、そのときは、個人医院での日帰り手術なので、果たして給付対象になるのかどうか。担当者に尋ねると、「こちらで判断しますので、ひとまず診断書をお送り下さい」との答えだった。
ダメもとで申請した結果は……。
手術給付金のみの支払いとなったが、それでも260,000円と書かれている。
かくして私は、体外受精に二度、三度、挑戦するだけの資金をゲットしたのであった。
一見、得したように見えるが、20年間で払い込んだ保険料を計算すると、200万円に上る。結局、元は取れていないのだ。
ガクッ。
不妊治療に保険が適用されるか、助成金が出るようになる日は来るのだろうか。
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
私の病院は安いほうで、231,000円だった。前回もそのくらいだったから、良心的な価格設定といえよう。外来や注射代は別料金だが、トータルでも27万円以内に収まると思う。
ところが、ネットで調べてみると、30万~50万が相場らしい。顕微授精になると、40万~60万になるというから驚きだ。
だが、1回でうまくいくとは限らない。繰り返し挑戦しているうちに、何百万という額に膨れ上がるから恐ろしい。費用捻出の問題は、不妊治療を続ける上で大きな足かせとなる。
私の場合、生命保険が大きな味方になってくれた。医療の特約は、勧められたものを加えただけだが、これが功を奏したのだ。
3月に流産の手術をしたあと、病棟で渡された書類に「生命保険に提出する診断書は、入退院受付で承ります」と書いてあったのが目に留まった。それまで入院や手術を経験したことがなかったので、生命保険に入っていても、給付金を請求したことがない。それどころか、加入していることすら忘れていた。
保険証券を引っ張り出し、電話で問い合わせてみると、「体外受精は不妊症という病気の治療なので、ご契約では給付の対象になります。流産も給付金が出ますので、どちらも申請なさってください」という返事だった。それならばと申請したが、雀の涙ほどの額しか出ないのではと、まったく期待しなかった。
10日後、支払い明細が送られてきた。
なんと、体外受精には149,000円、流産には365,000円の給付金を支払うと書かれている。支払額よりも、はるかに多い給付金に、私は仰天した。
生命保険に入っていてよかった~!
自己負担が大きいだけに、これは大変ありがたい。
さらに、担当者より電話があり、「他にも給付対象となるものはございませんか」と質問された。何かあったかしらと記憶をさかのぼる。
そういえば、私は3年前にも流産をしている。ただ、そのときは、個人医院での日帰り手術なので、果たして給付対象になるのかどうか。担当者に尋ねると、「こちらで判断しますので、ひとまず診断書をお送り下さい」との答えだった。
ダメもとで申請した結果は……。
手術給付金のみの支払いとなったが、それでも260,000円と書かれている。
かくして私は、体外受精に二度、三度、挑戦するだけの資金をゲットしたのであった。
一見、得したように見えるが、20年間で払い込んだ保険料を計算すると、200万円に上る。結局、元は取れていないのだ。
ガクッ。
不妊治療に保険が適用されるか、助成金が出るようになる日は来るのだろうか。
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