これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

「レペトワ」お別れディナー

2013年04月07日 20時05分50秒 | エッセイ
 ホテル西洋銀座は、5月31日を最後に閉館するそうだ。
 泊まったことはないが、フレンチレストランのレペトワには何度かお世話になっている。グルメのいつめん(いつものメンバーの略)で、記念のディナーをすることにした。
 セピアの内装が、大人の落ち着いた雰囲気を感じる。



「お飲み物はいかがなさいますか。ドンペリフェア開催中ですので、お得な価格でご提供できますが」
 ドンペリか。
 私は俄然興味を引かれた。
「お得って、おいくらなんですか」
「グラスで2100円です」
 普通のシャンパンでも、そのくらいはする。となれば、滅多に飲めないドンペリを選ぶのが得策であろう。
 しかし、ドンペリにもランクがあるから、なおもしつこく聞いてみる。
「ロゼ?」
 ウエイターは、苦笑して答えた。
「いえ、ロゼではございません。ロゼですと、5倍ほどのお値段になりますので……」
「まあ、そうですよねぇ」
「はい」
 残念、白か。
 炭酸が強いので、ウエイターがゆっくり、ゆっくりとグラスに注いでいた。



 グラスにも「ドン ペリニヨン」の文字があり、特別感をかもし出す。



「乾ぱーい」
 本当は、3月に集まる予定だったのだが、不運なことに、その日は予約が取れなかった。何としても、ここで最後のディナーを楽しみたかったから、4月にスライドして、この日を迎えたというわけだ。予約は、智恵子さんが手早くしてくれた。
「私は、先週、宿泊もしてきたわよ」
 涼子さんは、古くからの贔屓客だったようで、とりわけフィナーレを惜しんでいた。
「お待たせいたしました」
 レペトワのいいところは、ほとんど待ち時間を感じないことだ。接客も丁寧で品がある。
 まずは、ウニ。



 オマールエビ。左のボールがソースになっていて、素晴らしい組み合わせだった。



 フォアグラ。ハチミツの甘さが、こってり感にマッチしている。



 白身魚。蒸してあるので、実にシンプル。



 メインは羊にしたが、脂が強すぎる。和牛にすればよかったかも……。



 デザートの前にデジカメを取り出し、ウエイターさんに記念写真を撮ってもらった。
 私は肌トラブルが続いており、顔の赤みが目立っていたが、智恵子さんが「美肌アプリ」なるもので写真を修整してくれた。今では、お気に入りの一枚になっている。
 そして、選び放題のデザート。モンブランもオペラもアイスクリームも美味しかったが、名物のマカロンは絶対外せない!



 満腹になったところで、お開きだ。
 すでに、銀座一丁目駅の出口案内から、ホテル西洋銀座は消えていた……。なんとも哀しいことである。
 さようなら、レペトワ。
 今まで、どうもありがとう。


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コメント (14)
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