最近、よくカメムシを見かける。
リビングの壁にへばりついていたり、何日も網戸から動かなかったりして不気味だ。
(Wikipediaより)
「ねえ、家の中にいるってことは、カメムシの巣があるのかな」
カメムシが大嫌いな娘が不安そうに尋ねた。
「まさか。そんなことはないでしょ」
「家で卵を産んじゃったとか」
「だったら、もっといるんじゃない」
「うえ~、考えたくない……」
東京23区といえども、我が家の庭には桜の木が1本、柿の木が2本生えているから虫が多い。おそらく、洗濯物などにとまるのだろう。老眼で大雑把な夫は、カメムシに気づかぬまま洗濯物を取り込み、家に入れているようだ。
「見た目も気持ち悪いけど、臭いから余計にイヤなんだよ」
先日は、玄関のすぐそばにカメムシがとまっていた。礼儀正しくドアから入ろうとしているのかもしれないが、許可したおぼえはない。
そして、今日はもっと恐ろしいことが起きてしまった。
掃除機をかけていたら洗濯機の近くに来た。洗濯物はすでに干したあとだが、シンクにボタンのようなものが残っている。服から取れたのだろうと、右手を伸ばしてヒョイとつかんだ。
だが、それはボタンではなく、6本の足をすべて失ったカメムシの死骸だった。
「ひええええええ」
反射的に死骸を投げ出し、逃走する。あとは夫が片づけることを期待して。
果たして、カメムシの足はどこに行ったのか。洗濯機でシェイクされ、バラバラになったとすれば、服やタオルについているのかもしれない。
「ねえ、お母さん。今日はベランダでカメムシを見たんだよ。ほーんと、イヤになっちゃう」
……娘の服についていたら大変だ。
これ以上、キイキイ騒がれるのは面倒なので、死骸のことは黙っておこう。
なーいしょ、ないしょ。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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カメムシが大嫌いな娘が不安そうに尋ねた。
「まさか。そんなことはないでしょ」
「家で卵を産んじゃったとか」
「だったら、もっといるんじゃない」
「うえ~、考えたくない……」
東京23区といえども、我が家の庭には桜の木が1本、柿の木が2本生えているから虫が多い。おそらく、洗濯物などにとまるのだろう。老眼で大雑把な夫は、カメムシに気づかぬまま洗濯物を取り込み、家に入れているようだ。
「見た目も気持ち悪いけど、臭いから余計にイヤなんだよ」
先日は、玄関のすぐそばにカメムシがとまっていた。礼儀正しくドアから入ろうとしているのかもしれないが、許可したおぼえはない。
そして、今日はもっと恐ろしいことが起きてしまった。
掃除機をかけていたら洗濯機の近くに来た。洗濯物はすでに干したあとだが、シンクにボタンのようなものが残っている。服から取れたのだろうと、右手を伸ばしてヒョイとつかんだ。
だが、それはボタンではなく、6本の足をすべて失ったカメムシの死骸だった。
「ひええええええ」
反射的に死骸を投げ出し、逃走する。あとは夫が片づけることを期待して。
果たして、カメムシの足はどこに行ったのか。洗濯機でシェイクされ、バラバラになったとすれば、服やタオルについているのかもしれない。
「ねえ、お母さん。今日はベランダでカメムシを見たんだよ。ほーんと、イヤになっちゃう」
……娘の服についていたら大変だ。
これ以上、キイキイ騒がれるのは面倒なので、死骸のことは黙っておこう。
なーいしょ、ないしょ。
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