これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

歳三愛

2017年02月02日 21時43分52秒 | エッセイ
 30代で浅田次郎の『壬生義士伝』を読み、大泣きした。それまで、新選組は単なる人斬り集団に過ぎないと思っていたが、大きく見方が変わった。
 40代で司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読んだ。名前しか知らない土方歳三に興味を持ち、どんな人だったのかと検索してみたら……



 正直いって、こんな美男だったのかと驚いた。今は「イケメン」という一言で片づけられそうだが、二枚目、色男、美丈夫などの、ちょっとレトロな表現が似合う。
 このときから、私には「歳三愛」が芽生えたようだ。
 東京都日野市は歳三の出身地である。たまたま新聞に「新選組のふるさと歴史館」なる施設が紹介されていたので、「きゃっほ~」とダンスするような足取りで遊びに行ってみた。
 入場料は200円。しかも、有効期限が14日間と長いところが珍しい。
「おおっ」
 エントランスを飾っているのは、東京都立日野高等学校の生徒の作品であった。



 この歳三は、190,800本もの爪楊枝でできている。黒、灰色、白などで色付けした爪楊枝を、一本一本差し込んで、幕末を代表する美男子を作り上げたというわけだ。表情も衣装も、肖像画の歳三を上手に再現できている。きっと、歳三ファンの女子や、伝説の剣豪に憧れる男子が、愛情込めてせっせと差し込んだのだろう。
 近くには、江戸の町並みを背景にしたフォトスポットや



 歳三とのツーショットが楽しめるセットもある。



 うふふふふ~♡

 常設展と特別展の「剣客集団のその後」を見て回り、落ち着いたところで撮影タイムにした。
 この施設は、衣装体験ができるところが素晴らしい。当時の衣装は一枚も残っていないそうだが、資料などを参考にして製作したと聞いた。浅葱色のダンダラ羽織は、背にも「誠」の文字が入っている。




 鉢巻きにも「誠」の文字があり、ギュッと額に締めて、歳三の隣でパチリ。



 着付けは館内のスタッフが手伝ってくれた。感謝感激。タートルネックを着ていたものだから、隠すのに一苦労した。
 ちなみに、歳三と同じ黒の洋装も着ることができる。双子のように、おそろの衣装を着て並んで写るもよし。
 みやげに歳三の一筆箋を買う。クリアファイルもあり、どちらにしようかと悩んだ。
 私の入場券は、2月11日までが有効期限となっている。
 日に日に膨らんでくるのは、「洋装も着たかったな」という想い。
 爪楊枝アートや、歳三とのツーショットを目当てに、また行っちゃうかもしれない。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (6)
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