広島に行ったら、厳島神社を素通りするわけにいかない。
「えーと、午前10時の潮位は350cm」
海上にプカリと浮かぶ姿を見るには、潮位250cmの時間帯を狙えばよい。朝食後、すぐに山陽本線で宮島口駅に出て、フェリーに乗れば十分に間に合う時間だった。
「鹿だ」
宮島には野生の鹿がいる。平清盛像の近くでもウロウロと歩いていた。

でも、午前中は眠そう……。

動きも鈍いし、明らかに寝ぼけている気がした。夜更かししたのかな?
しばらく歩くと大鳥居が見えてくる。

「わーい、あれだよ、あれ」
厳島神社の大鳥居はとりわけ立派だ。ろかい舟に乗れば、この鳥居をくぐることができるというので、参拝前に並ぶ。
船頭さんが漕ぐにつれ、鳥居が近づいてきた。海上から全員で参拝する。

「厳島神社」と書かれた文字が目に入るとテンションが上がった。

逆光だけど……。

支柱の太いこと、太いこと。

鳥居をくぐり抜けた。

反対側には「厳島神社」ではない文字が見えるが、何と書いてあるかがわからなくて残念だ。

神社は人が多すぎて、撮っても絵にならない。

ぐるっと回って、ろかい舟は岸に着いた。実に気分がよくなり、店に入ってシャンパーニュを飲みながら食事をした。
しかし、昼食後にはどんどん潮位が下がっていた。
重くなった胃袋を揺すって厳島神社に向かう。行列ができており、おとなしく最後尾についた。注意書きを見ると写真撮影可となっているのに、チケット売り場では「撮影禁止」の掲示がある。どっちなのかと聞いてみた。
「神社内の撮影はできるんですが、職員を撮影しないでくださいという意味です」
なーるほど。神主さんの衣装は目を引くから、無遠慮に撮る人がいるのだろう。チケット販売も楽じゃない。
参拝入口には「世界文化遺産」の看板がかかっている。朱塗りの建物は気品が感じられて神秘的だ。

なおも潮位が下がり、ろかい舟から見た景色とはだいぶ変わっている。地面は見えないほうがいい。

食欲に負けた結果である。文句は言うまい。
背後にそびえる五重塔は、近くで見たらこんな感じだった。

ドーンと鎮座していて頼もしい存在感だ。
反橋の近くには水鳥の姿もあった。写ってないけど。

能舞台。

威厳のあるたたずまいで、伝統の重みがひしひしと伝わってくる。
何と素敵な神社だろうかと、うっとりしながら出口に向かう。そろそろ、潮位100cm以下になる時間帯ではないか。干潮時は大鳥居まで歩いて行かれるのだ。
首を伸ばして様子を伺った。
「あっ」
たしかに、歩ける状態にはなっているが、鳥居までたどり着くかどうか。

砂糖に群がる蟻のように、大鳥居を目指す人たちの行列ができていた。これは無理だ。とても待てない。
「やーめた。温泉行こうよ、温泉」
宮島でも日帰り温泉が楽しめる。さっさと方向転換をした。
午後になると、鹿たちも元気に活動していた。観光客のサンドイッチを横取りしようとしたり、子どもの後ろをついていったりと、茶目っ気もあるようだ。
心残りは、大鳥居のライトアップを拝めなかったことである。
夕食を終え、18:30になっても宮島は明るかった。早く広島駅に帰りたかったから、ライトアップを諦めてフェリーに乗ってしまった。もうちょっと根気があればなぁ……。
宮島グルメはこの次に。

↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「えーと、午前10時の潮位は350cm」
海上にプカリと浮かぶ姿を見るには、潮位250cmの時間帯を狙えばよい。朝食後、すぐに山陽本線で宮島口駅に出て、フェリーに乗れば十分に間に合う時間だった。
「鹿だ」
宮島には野生の鹿がいる。平清盛像の近くでもウロウロと歩いていた。

でも、午前中は眠そう……。

動きも鈍いし、明らかに寝ぼけている気がした。夜更かししたのかな?
しばらく歩くと大鳥居が見えてくる。

「わーい、あれだよ、あれ」
厳島神社の大鳥居はとりわけ立派だ。ろかい舟に乗れば、この鳥居をくぐることができるというので、参拝前に並ぶ。
船頭さんが漕ぐにつれ、鳥居が近づいてきた。海上から全員で参拝する。

「厳島神社」と書かれた文字が目に入るとテンションが上がった。

逆光だけど……。

支柱の太いこと、太いこと。

鳥居をくぐり抜けた。

反対側には「厳島神社」ではない文字が見えるが、何と書いてあるかがわからなくて残念だ。

神社は人が多すぎて、撮っても絵にならない。

ぐるっと回って、ろかい舟は岸に着いた。実に気分がよくなり、店に入ってシャンパーニュを飲みながら食事をした。
しかし、昼食後にはどんどん潮位が下がっていた。
重くなった胃袋を揺すって厳島神社に向かう。行列ができており、おとなしく最後尾についた。注意書きを見ると写真撮影可となっているのに、チケット売り場では「撮影禁止」の掲示がある。どっちなのかと聞いてみた。
「神社内の撮影はできるんですが、職員を撮影しないでくださいという意味です」
なーるほど。神主さんの衣装は目を引くから、無遠慮に撮る人がいるのだろう。チケット販売も楽じゃない。
参拝入口には「世界文化遺産」の看板がかかっている。朱塗りの建物は気品が感じられて神秘的だ。

なおも潮位が下がり、ろかい舟から見た景色とはだいぶ変わっている。地面は見えないほうがいい。

食欲に負けた結果である。文句は言うまい。
背後にそびえる五重塔は、近くで見たらこんな感じだった。

ドーンと鎮座していて頼もしい存在感だ。
反橋の近くには水鳥の姿もあった。写ってないけど。

能舞台。

威厳のあるたたずまいで、伝統の重みがひしひしと伝わってくる。
何と素敵な神社だろうかと、うっとりしながら出口に向かう。そろそろ、潮位100cm以下になる時間帯ではないか。干潮時は大鳥居まで歩いて行かれるのだ。
首を伸ばして様子を伺った。
「あっ」
たしかに、歩ける状態にはなっているが、鳥居までたどり着くかどうか。

砂糖に群がる蟻のように、大鳥居を目指す人たちの行列ができていた。これは無理だ。とても待てない。
「やーめた。温泉行こうよ、温泉」
宮島でも日帰り温泉が楽しめる。さっさと方向転換をした。
午後になると、鹿たちも元気に活動していた。観光客のサンドイッチを横取りしようとしたり、子どもの後ろをついていったりと、茶目っ気もあるようだ。
心残りは、大鳥居のライトアップを拝めなかったことである。
夕食を終え、18:30になっても宮島は明るかった。早く広島駅に帰りたかったから、ライトアップを諦めてフェリーに乗ってしまった。もうちょっと根気があればなぁ……。
宮島グルメはこの次に。

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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)