新しい職場でこのカップを使っていたら、声をかけてくれる人がいた。

「あ、それ、なんで?」
声の主は、事務室の主事さんだ。彼はまだ20代。ファースト世代の中高年ではない。
「だって、ガンダム、好きだから」
「そうなんですか。僕も白いの持ってます。ガンプラ作るのも好きなんです」
踏み絵ではないけれど、機動戦士ガンダムのシャアザクマグと認識し、なおかつ、その価値をわかる人はあれこれ話しかけてくれる。
「笹木さん、ちょっとちょっと」
先日も、例の主事さんがスマホ片手に手招きをしてきた。
「昨日、完成したガンプラがこれ」
スマホの画像を誇らしげに見せる。私の知らないモビルスーツだけど、手が込んでいて、完成までに何日もかかりそうだ。
「すご~い」
「でしょ」
こちらも負けてはいられない。パソコンを開き、ロック画面を見せる。
お台場のユニコーンガンダムだぞ! 去年の11月のだけど。

「おお~。僕も毎月行ってます」
「いいよねぇ」
「はい」
すっかりガンダムワールドに浸ってしまい、周りの人が目に入らなくなる。オタクってやだなあ、わはは。
先月も、楽しいやりとりがあった。
出勤後、日課のモーニングコーヒーをいれていたときだ。家庭科の講師の先生が、大きな荷物を持って準備室に向かっていた。たぶん、同年代くらいの女性なのだが、えらく元気でパワフルな方だ。私の目の前を通り過ぎたと思ったら、映像の巻き戻しをしたように、後ろ歩きで帰ってきた。
おやおや?
引き返してきた彼女は、私の右手をジッと見ている。
「先生、それ、好きなんですか?」
ああ、マグカップか。てことは、てことは。
「はい、好きです!」
ニカッと笑って答えると、期待通りの答えが返ってきた。
「ふふふ、じゃあ、同じですね」
それだけのことなのに、彼女と顔を合わせるたびに「ふふふ」と笑い合える仲になれたことが嬉しい。
最近のお気に入りコマーシャル。

吉野家、やるじゃん!

↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)

「あ、それ、なんで?」
声の主は、事務室の主事さんだ。彼はまだ20代。ファースト世代の中高年ではない。
「だって、ガンダム、好きだから」
「そうなんですか。僕も白いの持ってます。ガンプラ作るのも好きなんです」
踏み絵ではないけれど、機動戦士ガンダムのシャアザクマグと認識し、なおかつ、その価値をわかる人はあれこれ話しかけてくれる。
「笹木さん、ちょっとちょっと」
先日も、例の主事さんがスマホ片手に手招きをしてきた。
「昨日、完成したガンプラがこれ」
スマホの画像を誇らしげに見せる。私の知らないモビルスーツだけど、手が込んでいて、完成までに何日もかかりそうだ。
「すご~い」
「でしょ」
こちらも負けてはいられない。パソコンを開き、ロック画面を見せる。
お台場のユニコーンガンダムだぞ! 去年の11月のだけど。

「おお~。僕も毎月行ってます」
「いいよねぇ」
「はい」
すっかりガンダムワールドに浸ってしまい、周りの人が目に入らなくなる。オタクってやだなあ、わはは。
先月も、楽しいやりとりがあった。
出勤後、日課のモーニングコーヒーをいれていたときだ。家庭科の講師の先生が、大きな荷物を持って準備室に向かっていた。たぶん、同年代くらいの女性なのだが、えらく元気でパワフルな方だ。私の目の前を通り過ぎたと思ったら、映像の巻き戻しをしたように、後ろ歩きで帰ってきた。
おやおや?
引き返してきた彼女は、私の右手をジッと見ている。
「先生、それ、好きなんですか?」
ああ、マグカップか。てことは、てことは。
「はい、好きです!」
ニカッと笑って答えると、期待通りの答えが返ってきた。
「ふふふ、じゃあ、同じですね」
それだけのことなのに、彼女と顔を合わせるたびに「ふふふ」と笑い合える仲になれたことが嬉しい。
最近のお気に入りコマーシャル。

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