鉄道マニアではないが、以前から、鉄道博物館には興味があった。
2学期は祝日が多く、体力にもゆとりがある。仕事のない日にエイヤッと家を飛び出し、大宮からニューシャトルに乗り込んだ。
つい券売所に行ってしまったが、入口には自動改札があり、スイカやパスモで入館することもできるらしい。これは一本とられたと感じた。
「おおっ」
ステンドグラスのお出迎えがまぶしい。

地味な施設を想像していたので、明るく華やかなエントランスに期待が高まる。
私は7月から朝食をとらない生活を続けている。時計を見ると、すでに11時を回っていた。まずはランチからにしよう。あとから知ったことだが、駅弁も館内で売られているので、家族連れなら食事のできる車両に乗り込み、旅行気分で賑やかにいただくこともできる。
トレインレストラン日本食堂。

食堂車を再現した内装になっており、かなりオシャレだ。東海道・山陽新幹線では2000年に食堂車を全面廃止にしているし、車内販売までなくなるご時世だから、飲み食いに命を懸ける身としては、誰かタイムマシンを開発してくれないかと切に願う。
デミグラスソースのハンバーグステーキ。

東京駅赤レンガ パウンドケーキ。

ハードな仕上がりのケーキで、ほどよい歯ごたえが小気味いい食感であった。
満腹になったら、館内巡りをして、カロリー消費を図る。個人的には「歴史」の展示が一番気に入った。

さすがに、この時代に電車に乗ったことはない。

ドラマや映画で見たような光景だ。

この券売機には強いノスタルジーを感じた。

ICカードが主流となった今では、この機械の前にズラリと人が行列を作っていたなんて、信じられないだろうな。そして、この時代は有人改札が当然だった。

中学生のとき、休日に行きたい場所は原宿が一番人気だった。ちょうど、竹の子族が話題となっていた時代である。私も何回か行った。竹下通りをブラブラして、雑貨を買ったりクレープを食べたりするのが楽しかった。
あるとき、一人の友達が帰りの切符をなくした。決して不正を働いたわけではないけれど、このままでは改札を出られない。そこで、彼女と同じ駅で下りる別の友達が、機転を利かせた。
「この切符をはがして2枚に増やそう」
当時の切符も少々厚手で、二層になっていたのが幸いした。一人が表面を上にして、もう一人は裏面を上にして切符を出し、無事に通過することができたらしい。
自動改札では完全アウトだろうが、当時の改札員も目利きのプロである。今にして思えば、うつむきながら小さな背中を丸め、オドオドと通り過ぎる少女を見て、事情を察した改札員が見逃してくれたのではないか。
1階の車両ステーションは最も力を入れた場所に見えた。

こんなに古い車両を保存していたのかと驚くばかり。


主だった車両は中まで入れるサービスがうれしい。

新幹線といったら、これが普通だった。

今はスタイリッシュになったなぁ。

ふと、奇妙な感覚に見舞われた。この車両が動き出したら、過去に行かれるのではないかと。あり得ないことが起きそうだと、どうにもワクワクする。




車両ステーションを抜けると、現実に戻ってきたが、郷愁感は心の中に残っていて、そこだけほのかに温かい。
ああ楽しかった。
リフレッシュできた。
また遊びに行こうっと。

↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
2学期は祝日が多く、体力にもゆとりがある。仕事のない日にエイヤッと家を飛び出し、大宮からニューシャトルに乗り込んだ。
つい券売所に行ってしまったが、入口には自動改札があり、スイカやパスモで入館することもできるらしい。これは一本とられたと感じた。
「おおっ」
ステンドグラスのお出迎えがまぶしい。

地味な施設を想像していたので、明るく華やかなエントランスに期待が高まる。
私は7月から朝食をとらない生活を続けている。時計を見ると、すでに11時を回っていた。まずはランチからにしよう。あとから知ったことだが、駅弁も館内で売られているので、家族連れなら食事のできる車両に乗り込み、旅行気分で賑やかにいただくこともできる。
トレインレストラン日本食堂。

食堂車を再現した内装になっており、かなりオシャレだ。東海道・山陽新幹線では2000年に食堂車を全面廃止にしているし、車内販売までなくなるご時世だから、飲み食いに命を懸ける身としては、誰かタイムマシンを開発してくれないかと切に願う。
デミグラスソースのハンバーグステーキ。

東京駅赤レンガ パウンドケーキ。

ハードな仕上がりのケーキで、ほどよい歯ごたえが小気味いい食感であった。
満腹になったら、館内巡りをして、カロリー消費を図る。個人的には「歴史」の展示が一番気に入った。

さすがに、この時代に電車に乗ったことはない。

ドラマや映画で見たような光景だ。

この券売機には強いノスタルジーを感じた。

ICカードが主流となった今では、この機械の前にズラリと人が行列を作っていたなんて、信じられないだろうな。そして、この時代は有人改札が当然だった。

中学生のとき、休日に行きたい場所は原宿が一番人気だった。ちょうど、竹の子族が話題となっていた時代である。私も何回か行った。竹下通りをブラブラして、雑貨を買ったりクレープを食べたりするのが楽しかった。
あるとき、一人の友達が帰りの切符をなくした。決して不正を働いたわけではないけれど、このままでは改札を出られない。そこで、彼女と同じ駅で下りる別の友達が、機転を利かせた。
「この切符をはがして2枚に増やそう」
当時の切符も少々厚手で、二層になっていたのが幸いした。一人が表面を上にして、もう一人は裏面を上にして切符を出し、無事に通過することができたらしい。
自動改札では完全アウトだろうが、当時の改札員も目利きのプロである。今にして思えば、うつむきながら小さな背中を丸め、オドオドと通り過ぎる少女を見て、事情を察した改札員が見逃してくれたのではないか。
1階の車両ステーションは最も力を入れた場所に見えた。

こんなに古い車両を保存していたのかと驚くばかり。


主だった車両は中まで入れるサービスがうれしい。

新幹線といったら、これが普通だった。

今はスタイリッシュになったなぁ。

ふと、奇妙な感覚に見舞われた。この車両が動き出したら、過去に行かれるのではないかと。あり得ないことが起きそうだと、どうにもワクワクする。




車両ステーションを抜けると、現実に戻ってきたが、郷愁感は心の中に残っていて、そこだけほのかに温かい。
ああ楽しかった。
リフレッシュできた。
また遊びに行こうっと。

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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)